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プロローグ+1話



西暦2112年


2091年に魔法のような科学を可能にする粒子が発見された。

人々はそれを魔法の粒子と呼び、世界の未来に大きな変化をもたらした。

その翌年に開かれた国際会議で、全世界でこの粒子が使われるようになった。

その会議の2年後、太平洋のほぼ中心に位置するハワイ島に、巨大な中央システムを建設し、海中パイプを通じて世界中に魔法の粒子を送れるようになった。

その粒子の上に立つと魔法が使えるようになる仕組みになっている。

そして、現在世界中の国で、この粒子が通るパイプを地面に張り巡らしますための工事が行われている。



そして物語が始まる。





吉田光輝(よしだこうき)


《ジリリリリリリリリリ》



カーテンの隙間から漏れる光が眩しい朝に鳴り響く目覚まし時計の音。現在の時刻am7:38

ちなみにこの時計、am6:00に鳴って、止められて10分後ににまた鳴って、止められてを8回繰り返してます。そして今9回目のアラーム。


「…ん……………朝か……」

やっと起きました。


「6時のアラームにしては、外が明るいなぁ……」


どうやら、アラームを8回も止めてる事に気づいてないようです。

すると、光輝がベッドの枕下に置いてある目覚まし時計に手を伸ばして、時計を取り、時間を確認した。


「…………………」


10秒ほど時計を見つめてから、時計に浮かび上がる電子数字の時間を把握した。



≪7:40≫




「寝坊した!!!!!!!!」


光輝は急いで階段を飛び降り、リビングのテーブルに置いてある昨日作っておいた朝食の冷やしざるうどんをすすりながら、制服に着替えて鞄を持って玄関を飛び出した。

家の中は妹は居なかったから先に学校に行ってるのだろう。


光輝の両親は、アメリカにすんでいる。

だから、光輝は妹と暮らしていた。


光輝は、階段を飛び降りた時の痛みをこらえながら、騎原中学校に向かって走っていった。


光輝が学校の校門を走って通過直後。


キーンコーンカーンコーン

着席のチャイムが鳴り始めた。

このチャイムで着席できなかった場合、遅刻と見なされる。例え、チャイムよりも早く学校に着いても、座れなかったら遅刻となる。しかも、着席出来なかった生徒は、罰として夏には物凄く暑苦しい話を、熱血教師の山本、通称活火山から聞かされる。

あだ名の由来もこの事からきている。

冬には、夏でも肌寒いくらい風通しの良い、極寒の廊下と呼ばれる廊下に立たされる。



そして光輝は、ギリギリ席に座れたようだ。


すると、ガラッと音を立てて、活火山の山本が扉を開けて入ってきた。

活火山は光輝のクラス、3年5組の担任でもある。


「欠席者いるかぁ?」


活火山の骨まで響く暑苦しい声が教室中に反響する。

「「「…………」」」


教室に静寂が訪れる。


「……いないようだな。それじゃあ今日の授業も頑張るように!」


と、言って活火山は教室から出ていった。

その直後、廊下からこんな会話が聞こえてきた。


「さぁ、今日も暑苦しい話を語ってやるぞ。」


「勘弁してくれ~~。」


今日遅刻したのは、男子一人だけのようだ。


(活火山にだけは捕まりたくないなぁ。)


と、思っていると、首に何か冷たいものが後ろからあてられた。


「動くなよ。」


この面白がってる声の主は、佐川か?


「動くなよ。(笑)」


「嫌だね。」


俺の右肘が、後ろにいる佐川めがけて、《ドスッ》入った!


「グヌヌヌウゥ~~~」


うめき声を上げて、床をのたうち回る佐川。


「グッ、鳩尾は…酷い……。」


「あぁ、すまん。わざとだ。」


「ひでぇ…。」



こんな感じで、最悪の1日が始まった。




光輝:題名の《The particles of magic 》ってどういう意味だ?


世道:さぁ?


光輝:わかった。調べてくる。



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