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ハイヌミカゼ

真夜中にヘッドホンを付けて音楽を独り占め。


最近のお気に入り。


今日は、新たな音源を求めて、レンタル屋に行った。


別に最新作じゃないけど、元ちとせの「ハイヌミカゼ」を借りた。


以前から好きだったけど、なんだか買うまでもなく、借りそびれてもいた。


ケースを開けてCDを取り出そうとすると、中にもう一枚CDRが・・・。


誰かがコピーしてそのまま返しちゃったんだろう。


馬鹿だな。


ちゃんと入っていたらコピーしなくてもいいじゃん。


何だか得した気分。


そう思って私はコンポにCDを入れた。


ところが、流れてきたのはサザンだった。


びっくりした。


どうして?


あの頃を思い出した。


結ばれる事なかった、彼との思い出。


サザンが大好きだった彼。


いつもサザンをかけてドライブした。


自分で好きな曲をセレクトしてコピーしたCDRをかけていた。


そんな彼・・・・。


それを私も聴きたくて、コピーして、とせがんでもしてくれなかったっけ・・・。


1曲づつスキップして曲を確認すると、あの時聴いた彼のお気に入り14曲だった。


突然、別れを切り出したのは私だった。


私にしたら、それは突然ではなかった。


しかし、彼にしてみたら突然だったのかもしれない。


地図に隠された

道をたどり

ここまで来てよ

そこにいるから


どんなに離れていても

遠くにいても

きっとわかるから

きっと会えるから


私と踊ってよ

夕日が壊れるまで

私と踊ってよ

あの森が溶けるまで

私にふれてよ

ねぇ いつまでも


私と踊ってよ

あの砂が燃え尽きるまで

私にふれてよ

ねぇ いつまでも・・・・


そんな歌詞がまるで彼のあの日の気持ちのように、


そしてCDと重なって入っていたCDRがあの頃の私と彼のように思えた。


主人に


「サザンかぁ・・・。1枚おまけみたいで良かったね。」


そう言われて我に返った。


そう、昔の事。


きっと、今彼も別の道を歩いている。


そう、昔の事・・・・。


ちょっと思いついた短いお話です。

感想頂ければ大変うれしいです。

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