オワリ
僕はその時の淡い黄緑色の糸の異変に気付かずに居た・・・・・・
次の日ドキドキしながら澄夏に告白することを考えていた
彼女は浮かない顔をしていた
悲しそうなそんな顔
まるで、手に入れたものを失った子供のような顔
「宮下、俺お前の事が好きだ」
「え・・・・」
彼女の顔は一瞬凄く明るくなり嬉しそうになったが直ぐに暗い顔になった
彼女は泣きそうな声で震えて涙を流していた
「どうしたんだ・・・・?」
「私、ね転校するの・・・弟が頭の良い高校に受かったから、その学校此処から大分離れてて通うのが難しいからって私の意見なんて受け入れてくれないの・・・」
俺は唖然とした
彼女が転校されてしまう離れ離れ
悲しかった
何で、と言う気持ちが膨れ上がった
彼女は泣きながら言葉を繋げている
「私も、悠晴くんの事、好きなのっ・・・・でも、離れ離れになっちゃう・・・・一緒に居たいっ」
泣きながら言われた嬉しくも悲しい言葉
僕の中で一つの答えが見つかった
相手の親が認めるか分からないけど
「俺の家で・・・・・住もう?」
彼女はその瞬間嬉しそうに泣き崩れた
この子の泣き顔は綺麗だった、でも笑顔は何十倍も綺麗だった
お互いの親を説得するのは大変だったが認めてくれた、親が仕送りしてくれたのでお金の心配は無かった
そして一緒に住むようになった
時々晃一も泊まりに来てくれたりと
凄く楽しかった
そして、大学を卒業して僕は澄夏に結婚を申し込んだ
彼女は幸せそうに微笑んで式を挙げた
「これからもよろしくね」
「こちらこそ、」
二人で微笑み合い指輪を交換し誓いの口付けをした――――――・・・・・・
ご愛読有難うございました、
次からは違う話を書きます