表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

然れば

町から離れていくアルテミアの姿を、倒壊するビルの上で見ている者がいた。


黒髪に、黒い蝙蝠の羽を生やした…アルテミア。


「疑念…。愚かさ…。残酷さ…」


アルテミアは笑い、


「憎悪に、嫉妬…責任転換。さらに、自らの記憶さえも変えてみせる…人間」


そして、目を細めた。


「お前は、それを知らなければならない。そして、自らの運命も」


黒いアルテミアは翼を広げ、上空へ飛び上がった。


「お前の母は、人間。しかし、お前の父は!人間を捕食するバンパイア!」


一瞬で、雲の上まで上昇した。


「それでもなお、母のように、人間の為に戦うというならば!相手をしてやろう!この魔王ライがな!」


黒いアルテミアの体を使い、話しているのは、魔王ライ…アルテミアの父親である。


彼は、アルテミアを倒した時に、肉体は破壊しなかったのだ。


「自らの運命と宿命に、もがけ!我が娘!天空の女神よ」


一瞬で、マッハを越えるスピードを出すと…黒いアルテミアは、その空域から消えた。




「うん?」


ポイントが少し集まったカードを確認していたアルテミアは、振り返り、空を見た。


しかし、そこには…何もなかった。


雲一つも。




天空のエトランゼ。


蜃気楼の彼氏。


完。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ