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龍と魔女  作者: みぃ
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番外編1 ペンダント

勇者伝説を書くと言っていたな。あれは嘘だ

バックストーリー1 -延長-


あるところ村に身ごもった女性がいた。

夫とは仲が良く、村の人たちとの関係は良好だった。

ある日外へ散歩に出かけた彼女は一つの綺麗な石を見つける。

見た目はくすんではいるがとても輝いて見えた、手に取ると暖かく、心の不安がなくなるような安らかな気持ちになった。

以来彼女はその石を袋に入れ持ち歩いていた。



ある村に幸せ者の男がいた。

彼は昔、街に引っ越し、手紙程度のやり取りしかしていなかったのだが、その明るい性格のおかげか奥さんを連れて戻ってきた。

俺からしたらびっくり、街でそのまま住むのかと思ったら村に戻ってきたのだから。

奥さんのほうも話しやすく、とにかく美人ですぐ村に馴染んだ。

村の爺さん婆さん方は野菜や肉などをお腹の子にと毎日のように持って行っていた。



『近くに魔物の巣ができたみたいだ』

村長は狩人からの報告に悩んでいた。

毎年、魔物はこの村の近くに巣を作る、なので村人全員でギルドに依頼する資金を貯めて依頼をしている。

村にも狩人がいるにはいるが魔物の巣を片付けられるほど強くはない。

いつも贔屓にしてくれている冒険者がいるのだが、最近、国同士のごたごたで冒険者がこっちに帰ってこれていないらしい。

近くの街にいる冒険者は新人ばっかりである、見通しの良い平地であれば問題がないのだろうが巣ができるのは森の中だ。新米には少しきついだろう。

ギルドが言うには当分の間冒険者は帰ってこれないらしい、困ったものである。

村長には決断の時間が刻一刻と迫っていた。

日に日に畑に出る被害は大きくなってゆく、村の特産品である枯れない花は食い荒らされ、家畜は怖がり森の方の草を食べにいかない。

とうとう村長は村の男たちと新米の中でもましな数人を雇い巣を潰すことに決めた。



強い… ある新米冒険者は思った。


(ただの巣だと思っていたけどこんなに数が多いとは思わなかった。)


今回はある村の近くにできた巣と魔物の討伐依頼を受けた、巣に入る直前までは何も問題はなかったのだ。

自分達以外の戦力が村の大人達だけというのは少し不安だが、それ込みの依頼料なのだろう。

できたばかりの巣と聞いていたので負傷者は出るだろうが、死人は出ないだろうと思っていた。

だが巣に入ってから問題は起こった。


(魔物たちの行動が統制されている…)


どうにも倒そうと思ってもひらりひらりと援護の手が入り逃げられてしまうのだ。

そうして休憩を交えながら奥へと進んで行った。

やっぱり何かがおかしい…そう感じた自分は仲間と相談をし、村長に話しかけた。


「ここの魔物、統制がしっかりと取れています。一旦引き返し、ほかの上級冒険者と来るべきです。消耗もしています。正直な所、こんなに統率が取れる魔物がいる以上、奥に進むのは危険だと思います。」


そういうと村長は少し考えてから苦汁を飲み込むような顔で言った。


「わかった冒険者がそう判断をするのなら一度帰ろう」


村長がそういうと皆すぐに支度をしだした、やはり魔物とは戦うのは怖いらしい。

村への帰り道、何度かまとわりつくような視線を感じたが視線の方へ顔を向けるとすぐに気配はなくなるのでとくには気にしなかった。



最初に聞いた声は叫び声だった。村の者の帰還を喜ぶ声でも、安堵の声でもなく、悲鳴が混じったような声と低く醜い魔物の声。



「最初から狙いは村だったのか…」



そして唐突に戦いは始まった、そこかしこで武器が叩き合う音が聞こえた。

母親は子供を隠そうとし、子供は箱の中で震え、年寄りは抵抗をする間もなく、殺されていく

自分たちは無我夢中に戦い始めた、家の外にいる魔物を倒し、近くの家の中にいる魔物も倒していく

次第に流れだす血の量は多くなり地面に倒れ、動かなくなる()が増えていった。

殺し切ったのか、はたまた飽きたのか、脅威を感じたのか、

魔物が次々と自分たちの元へと向かってくる。


最終的にその場に立っていたのは計7人、3人の冒険者と4人の村人であった。

その後村はどうなったかは自分たちには分からない、処置できるものは応急処置をし、医者を呼ぶためすぐに街へと走ったが、どのくらいの人数が助かったのかは聞けていない。


あれから長い時が経つがあの村からの依頼は一度もなかったそうだ、きっとこれからもないだろう。

そんなことを思い出しながら手元のペンダントを見る、結構前に珍しい石がペンダントへと加工されて販売されていたのだ。

これを見るたびにあの夫婦のやり取りを思い出す。

あの時の女性は生きているだろうか?あの人が持っていた石はもっと燻んでいたが同じような色合いだったはずだ、お腹の子供に名前と一緒にプレゼントするとか言っていたような気がする。

確か男なら『---』女なら『エリアス』だったっけか?男の名前は忘れてしまったが女の方は覚えている。

今でも思い出す、村一番のおしどり夫婦と言われて幸せそうにしている2人の笑顔を…

どうも、みぃです。

1年前に書いてあったものをコピペして手直しした物です。じゃなきゃ1日に2話なんて投稿できないね

番外編 ペンダントはもう少し続きます。が、次は勇者伝説かきます。

では次回で!


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