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異世界美容院Angeli  作者: イタズ
第2章 成長期 王冠の呪い編

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日常その1

俺の朝は大体六時ぐらいから始まる。

決まって六時前後に眼が覚める。

アラームなんて殆ど掛けない。

たまに飲み過ぎた時に使うぐらいだ。

慣れてしまえばアラームなんて要らないでしょう。


数年前から自然とそんな身体になっていた。

同世代の友人に言わせると早くないか?とのこと。

そもそも睡眠時間は短い方だからそんな事を言われても、老け込んだなと言われている様にしか思えない。

そう言われた時には、体質だという変化球で対応している。

まだまだ若いですよ俺は。

ですよね?

そう思いません?


起きてから真っ先に口にするのは常温の水だ。

ある時にそれが理に敵った健康法だとネット記事で目にしたからだった。

その為、決まって就寝前にウォーターサーバーからコップ一杯の水を用意しておいて、目覚めるとそれをゆっくりと飲む。

どう健康にいいのかはいまいち分かってはいないのだが・・・

結局の所、寝ている間に汗で水分が失われるから、それを補給しているのだと捉えている。

であるならば、良質な水分を口にしたいという安易な考え。

身体の中の水分を綺麗な水分にしよう。

そんなイメージだ。


そろそろ水素水を生み出す機械を購入しようかと真剣に考えている。

それなりの値段がするが、折角だからお店に導入しようかとね。

水素水は身体にいいと、前に森君に勧められたからね。

色々な効果があるらしい・・・適当でごめんなさい。

俺だけでなくシルビアちゃん達も喜ぶだろうしさ。

これは福利厚生になるんだろうか?

森君に相談だな。

確か森君経由で購入できたはず・・・

お値段は・・・

言わないでおこうか。


常温の水を飲み終わった後には簡単なストレッチを行う。

身体は資本ですからね。

ケアは欠かせませんよ。

特に首、肩、腰周りを入念に行う。

起きてすぐなので可動域は狭い。

それを時間を掛けてじっくりとストレッチを行う。

呼吸に意識を向けてね。

特に伸ばす時は息を吐く。

これをすると可動域がどんどんと広がっていく。

はあ・・・気持ちいい・・・

身体が目覚めていくな。


詰まる所、美容師は肉体労働だ。

身体のバランスを失うと満足できるカットは出来ない。

ここで重要視しているのは身体のバランスだ。

要は体幹ですね。

そこで取り入れている体操はスワイショウと呼ばれる運動だ。

これは身体を左右に振るという単純な運動だ。

肩の力を抜いて行う事がコツでもある。

長い時には5分ぐらいは行っているよ。

眼を閉じて体の中心を意識しながら身体を左右に振る。

そうすると体の偏りを感じる事が出来る。


俺は右利きである為、どうしても右肩が下に降り気味だ。

それをこの運動で左右差を無くすことが出来る。

早い時はものの30秒でリセットできる。

今と成っては手慣れた運動だ。


その後テレビのリモコンのスイッチを押す。

日本で過ごす事が減った日常ではあるのだが、今の日本で何が起こっているのかはちゃんと把握しておきたい。

俺はあくまでも日本人である。

ここは欠かすことは出来ない。

大事な情報収集だよ。

いつ何時何が起こったのかってね。

知っておかなくてはいけないよね。

じゃないと俺は浦島太郎になってしまうよ。

それは避けたい処だ。


そしてお湯を沸かす。

コーヒータイムの始まりだ。

この優雅な一時を俺は楽しむ様にしている。

朝はゆっくりと過ごすに限るよ。

20代の頃は時間に追われる毎朝だったが、睡眠時間が短くなった今と成っては、この時間は有益な時間と成り代わっていた。

ある意味贅沢な時間を過ごしているなと感じる。


テレビの報道を脇目にしつつも、今日一日の過ごし方を考える。

どの時間で何が行われて、どう対処するのか・・・

まあここでの想像通りになる一日もあれば、全くそうはならない日を繰り返しているんだけどね。

体感的にはだいたい半々だろうか?

その原因は分かってはいるが、愚痴は言うまいよ。

でも気を抜くと言ってしまうかも・・・


スマホをチェックして、ラインなどを確認する。

俺はスマホのゲーム等はしないからそれぐらいでしかない。

その為、スマホの料金は相当に安い。

20Gまでは安く済むプランなのだが、それを超えた事等一度もない。

というより、殆ど3G以内で済んでいる。


ラインのメッセージは亜紀や、親父のどうでもいいものが多いのだけどさ。

何をしたとか、こんな事があったとか・・・

そして返信をする。

スタンプを大目にね。

まあこんなもんでしょう。

だってほとんどの時間を異世界で過ごしているのだから・・・


その後着替えと歯磨きを行い。

おトイレにてお通じの時間。

洗顔してから髪をセットする。

そして眉毛やもみあげ、鼻毛もチェックする。

たまになんでこんな所に毛が生えているの?なんてのを見つける。

この様にして出勤の準備を整えていくのだ。


因みに衣服を選ぶ基準は適当とはいかない。

だって季節が異世界では真逆なんだもん。

デザインとかの問題ではないんだよ。

要は機能性を求めなければならない。


日本が夏だからと言って、Tシャツ短パンで出かけるという訳にはいかない。

扉を潜れば、雪が舞っているなんて事もざらにある訳だし。

その為、着付け室には簡単なクローゼットがある。

これは要らない設備だよね。

日本で営業出来ていたらさ・・・

あー、未だに嫌になるよ。

これはもう吹っ切れないな。


衣服のデザインに関しては、多少は気を使っているつもりだ。

でも俺はブランド志向では無いから結構フランクな服装が多い。

前にパーカーを着た事があったが、斬新なデザインだと褒められてしまったよ。

うーん、まだまだ異世界と日本の違いを俺は把握しきれていないようだ。

ここは気にし過ぎないと決めたが、どうにも尾を引く。




七時になるとお店に入って、神棚を整える。

榊を確認して、枯れそうなら取り替える。

水、塩、お酒を取り換えて、最後にお供え物をする。

そして女神様と小粋な会話を楽しむ。

その後お店周りの四隅に設置している盛り塩が崩れている様なら手を加える。


最近は女神様も訴えられるのを警戒してか、無理な事は言わなくなってきていた。

いい傾向ではあるのだが、それはそれで少々物足りなさはある、面倒な事を押し付けられるよりは増しではあるけどね。

それにしてもこの女神様。

いったいなんの神様なんだろうね?

さっぱり分からないよ。

それにどうして俺の美容院を異世界に勝手に繋げたのか?・・・

どうせ聞いてもはぐらかされるだろうから態々聞いてないけど、いい加減教えて欲しいものだよ。


最近分かって来たのだが、和よりも洋の方が好みの様子。

俺の感覚では和の神様なのだが、どうだろうか?

それが洋のスイーツが好みって・・・

先日イチゴのショートケーキをお供えしたのだが、あり得ないぐらい興奮していた。


「丈二!連日これを所望する!」

と言われてしまったよ。

若干予算オーバーだが、これぐらいの我儘には付き合ってあげることにした。

だって普通にコンビニで買えるからね。

それぐらい叶えてあげても罰は当たらないでしょうよ。

俺は甘いのか?

スイーツなだけに・・・

フフフ・・・


それにしてもコンビニの店員さんには完全に顔を覚えられてしまったな。

先日は、今日はシュークリームは買わないんですか?

なんて言われてしまったよ。

とほほな話である。

毎回俺はスイーツを買っているから、スイーツ好きのおっさんぐらいにしか思われてないんだろうけどさ。

困ったものだよ。

まあスイーツは好きだけどね。


そして神棚を整えた後に、朝食を作る。

俺は基本ご飯派だが、時々パンも食している。

御飯に合わせるお供はその時の気分で変えている。

納豆であったり、ふりかけであったり、しらすであったりと様々だ。

でも特に匂いの出るキムチなんかは朝は口にしない。

本当は好きだから食べたいが、ここは基本中の基本だよね。


臭い息で接客するなんて愚は犯さない。

そんな事はあり得ないでしょ?

前に口の臭いマッサージ師に遭遇したのだが・・・

ある意味拷問だったよ・・・

全く解れなかったよ。

苦情を入れようかと真剣に考えてしまった。

しなかったけどね。

流石にねえ・・・


納豆は大丈夫。

俺の体質なのか、匂いは全く出ないのだ。

一度も腐った豆の匂いがするなんて言われたことは無いからね。

それに俺は匂いに敏感な質だ。

自分の口臭なんて直ぐに気づくよ。

それぐらいは弁えています。

当たり前でしょうが。


必ず汁物は付ける。

メインは味噌汁。

パンにはコーンスープかクラムチャウダーだ。

定番だよね。

汁物が無いとどうしても物足りなく感じません?

違うかな?

俺はそう思っているよ。


汁物に関しては、その日の昼飯の献立によって、インスタントか手作りかを変えている。

どういう事かというと、今日の昼飯はサンドイッチの為、クラムチャウダーかコーンスープのインスタントになっている。

でも昼飯が、丼物であった場合には味噌汁を作っておくことにしている。


まあ献立というよりは、結局の所俺の気分なんだけどもね。

見逃してくれよな。

これぐらいはさ・・・


インスタント品は最近では休日にコ●トコで纏め買いしている。

これが結構役に立っている。

独身の俺にはコ●トコなんて、用事が全く無いと高を括っていたのだが。

そうでも無かった。


妹の美幸に同行して行ってみた処、こんな物もあるの?

あんな物もあるの?

それもこんなサイズで、こんな用量なの?

等と、重宝することに成っていた。

今では休日には必ず通っている。

それなりのルーティーンだ。


当然会員になっており、年会費もちゃんと支払っている。

あのホットドック安くて旨いよね?

そう思いません?

あのレリッシュが掛け放題なのが、個人的にはとても嬉しい。

おっと、コ●トコ談義はこれぐらいにしておこうか。

限が無いからね。

言い出したら止まらないよね?

違うか?


まあ、殆どがお店の備品や食材の購入なんだけどね。

にしても助かるわー。

というのが偽らない感想だ。

コ●トコさん。

あざっす!


これまで纏め買いなんてしたことがなかったから少々ワクワクしてしまうよ。

ちょっとした楽しみってね。

時に脱線して要らない物も買いそうになっているのだが・・・

もしかして、俺はコ●トコの策略に嵌っているのか?

なんだろうね・・・

やるなコ●トコ。


気が付いたら美幸よりも俺の方が沢山商品を購入していたよ。


「兄貴ほんとにそんなにも要るの?」

と言われてしまう始末。

「絶対に要る!」


断言しておきましたよ。

もしかしたら足りないぐらいかも・・・

ちょっと悩むな・・・

まあいいでしょう・・・

にしてもちょっと楽しい。


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