93.悪役令嬢の可能性
テンプレな“真実の愛”のイジメ疑惑追求から始まった、エリザベスと周囲のお話—
エリザベスの幸せと、その周囲を描きたいと思い書いている連載版です。
ルイスとの新生活としては、これで31歩目。
引き続き、ゆるふわ設定。R15は保険です。矛盾はお見逃しください。
「私にできることはないかしら……」
エヴルーから回ってきた書類を決裁し、書類箱に移し、『“滅私奉公”癖抑制チーム』の決めた休憩を、ハーブティーを飲みながら取る。
伯父様の執務室での会議で、2日後のラゲリーの謁見時の段取りは聞いた。
伯父様は別室で待機、ルイスはウォルフ騎士団長と共に警備の監督、もしくは現場にての警備、クレーオス先生は皇帝陛下に付き従う侍医達に紛れての観察である。
今も私以外、全員皇城だ。
—私だけやる事がない。
いや、守られている事が役目だと、先取りして、出発前のルイスから宣告された。
騎士団参謀殿は妻の性格を把握し、気持ちにも先回りし手を打ってくる。
「エリー。母上アンジェラ殿の宿敵のようなヤツで、あんな無礼者だ。
どうにかしてやりたい気持ちは分かるが、エリーの無事が、俺の、いや全員の願いだ。
ラゲリーの件が片付くまで、どうか、この安全圏、タンド公爵邸からは出ないで欲しい」
ルイスの青い瞳が濃く染まり、傷痕がうっすら浮かび上がる時がある。
それは強い意志の表れだった。
「……ルー様。ラゲリーがお母さまにした事は絶対に許せないわ。
一歩間違ってたら、死んでいたかもしれないもの。
お父さまが“裏打ち”の布を作り出した気持ちもよくわかるの」
「エリー……」
「私はお父さまに代わり、ヤツの思惑を見届けたい。
何をする気なのか、何を考えているのか。
今回の罪に即して罰して欲しい。
ね、ルー様。謁見の間には、隠し部屋が設置してあるわよね?」
これは賭けだった。
どこの君主国家の城も、今は似たような作りになっている。
王国の各国大使館からの報告による見取り図を、見比べた記憶があった。
特に謁見の間は、側近や重臣で付き添えない者が、隠し部屋の小窓から見聞きし、相手を見極める場合は多いだろう。
ちなみに王国の場所は、タペストリーに紛れほぼ分からない。
「どうしてそれを……」
『いや、そんなものは無い』って私に答えないのが、ルイスだよね、と思いつつもう一つ押してみる。
「勘と類推です。
そこから見るのはどうかしら?
ラゲリーが確保されて、ことが明らかになって、牢に連れて行かれるまででいいの。
決して姿は現さないわ」
「それなら俺や先生の報告を聞くのと変わらないだろう?」
「見届けたいの」
「それなら牢に入ってからでも遅くない。
“追放者”の帰国は重い。ヤツが仕掛けようとしていた内容次第では、死を賜る可能性だってあるんだ」
「牢では遅いのよ……」
「エリー?」
私の何かが告げていた。
わざわざ、手紙を運ぶ意味は何なのか。
それも直接、第四皇子に渡したいと言った。
その意図は?
それが明らかになるのは、謁見の場だろう。
「エリー。とりあえず、タンド公爵に相談してみる。
いいね、それまでは絶対にこの屋敷を出ないこと」
「わかったわ。ありがとう、ルー様。
気をつけて、いってらっしゃい」
「ああ、いってきます」
〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜
そう見送った私は、仕事が途絶えた後、今の自分にできることを考える。
ラゲリーについては知った。
今までの経緯など知りたくないほどだ。
だったら、今は—
「大公家についてよね。ざっとは記憶してるんだけど……。
伯父様の書斎に、各国の基本情報ファイルがあったはず……」
伯母様に許可を得てファイルを借り受ける。
「大公国の家族構成は……」
記憶通り、少ない。
先代大公殿下と大公妃殿下の間に、嫡男がお一人で、これが現在の大公殿下だ。
婚約者がいらして、国立学園を卒業し大公妃教育が終了次第、挙式予定とある。
それに、義理の娘となる側室様だ。
本当に書類の手続き上だけの間柄だったようで、帝国へ出発する数日前に大公女として、最初で最後の謁見をしている。
先代大公殿下はご嫡男で、叔父の娘・従姉妹であった、問題の先代大公妃と結婚している。
先代大公と大公妃、お二人の祖母は、帝国の皇女殿下だ。
「皇女殿下が同盟国に嫁いでるのは、そんなに珍しくないよね。大公国にとっては最大の担保だもの。
マルガレーテ殿下もいつかはどちらかに嫁がれるだろうし……」
大公家親子三人の家族関係は良好で、3年前に大公殿下が急死した際は、大公妃は数ヶ月嘆き悲しんだ、とある。
嫡男がお一人だけでも側室を置かなかったという事は、仲はよろしかったんだろう。
「う〜ん。そんな御方が、“大人の交際”にお目覚めになったってこと?」
1年間の喪が明けて、半年後くらいから、美術館館員、植物園職員、病院事務員、国立劇場所属俳優、そして、今回のラゲリーと、“お気に入り”ができて、入れ替わりでお部屋を賜ってる。
貴族もいれば、そうでない人もいた。
現大公殿下は母を諌めたが、「あなたの忙しい公務の邪魔はしたくはないが、私も話し相手くらいは欲しい」と答えている、との大使館情報だ。
話し相手、ね。
大公妃のころから社交は最低限で、人見知りだ、とも言われた方が?
でも大使館からの報告によると、公務はきちんとなさってるのよね。
儀式や謁見への臨席や、福祉・教育・文化施設各所の慰問はなさっている。
社交の場だけ、すっぽり抜けている。
『人嫌いや意思疎通に問題がある訳ではないのに、実に不思議だ』とのコメントもある。
そして、今回運ばれてきた手紙—
手紙、社交、手紙、社交、手紙……。
私の中でパチンと何かが弾けた。
執務室に戻ると、すぐに手紙を認め始める。
「マーサ。これを皇妃陛下にお届けしてきて。なるべくお早い返事をお願いします、って。
調合室に待たせていただいてもいいから」
「エリー様。何かあったのですか?」
「何も起こさないようにするために、必要かもしれないの。
よろしくお願い。マーサにしかできないの」
数時間後、マーサがもらってきた、皇妃陛下のお返事は、予想通りだった。
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謁見当日—
私は伯父様と、いくつかある謁見の間の一つの隠し部屋にいた。
中二階となっており、壁の飾り柱の周囲に隠し窓があり、謁見を受ける方から、角度の関係上見つからない。
皇帝陛下がたの控え室にも通じる格好の場所だ。
「全く無茶を言いおって」
「伯父様も直接見たかったでしょう」
「…………」
伯父様が押し黙り、小声でのやり取りは私の勝ちだ。
ここで控え室へパタパタと足音が駆けてくる。
「はあ?!何だと?!」
補佐官からの報告に、皇帝陛下の戸惑いと怒りの声が聞こえる。
「すでに控え室に来ております!」
「ラゲリー・ペンテスと大公国大使が堂々と一緒に来ているというのか?」
「仰せの通りです。大公国大使館の馬車に同乗して参りました」
「陛下。ここは別々に謁見された方が良いかと。
通達でもラゲリー一人を指定しております」
ウォルフ騎士団長の落ち着いた声が聞こえた。
皇帝陛下は落ち着きを取り戻されたようだ。
「おう、そうするぞ。大使には、控え室で召喚状を渡しておけ。逃げないよう見張りをつけよ。
おっ、それよりも面白いことを思いついた」
ウォルフ騎士団長の耳に何事か囁くと、眼を見開いたウォルフは小さく頷く。
「準備が整い次第、ヤツを謁見の間に通せ」
しばらく時が過ぎた後、謁見の間にラゲリー・ペンテスが現れる。
礼装を着こなし押し出しはいいが、やはり正統派の貴族男性からずれ、どこか怪しい印象が付きまとう。
私と伯父様は、一度ラゲリーから眼を離し、大きく頷きあい、握った拳を軽く合わせる。
騎士団内部の挨拶だ。
秘められた戦いがこれから始まる。
「帝国を遍く照らす太陽たる皇帝陛下が、ご来臨されます!」
儀礼官が発声し、全員が礼の姿勢を取る。
衣擦れの音と共に、豪華な衣装負けしない堂々たる風貌の皇帝陛下が現れ、玉座に着席される。
背後には、ウォルフ騎士団長と近衛役の騎士が並び立つ。
「ラゲリー・ペンテス、面を上げよ」
「はっ、帝国を遍く照らす太陽たる皇帝陛下。私」
「ラゲリー・ペンテスと言うのであろう。
早く手紙を寄越せ。儂は一分一秒が惜しい身だ。
昼寝が趣味のおぬしとは違う。
早く寄越せ」
皇帝陛下が早くも言葉の拳を繰り出す。
ラゲリーの頬がわずかにひくついた。
こんな事で反応してたらこの人についていけませんことよ。
あなただから、絶対応援しないけどね。
「…………はっ、ありがたくも大公国の美しき撫子である先の大公妃殿下よりのお手紙でございます。
大公妃殿下より、恐れ多くも御孫にあらせられる第四皇子殿下に直接お渡しするよう、申し使っております」
「怪しいことを申すでない。
そなたごときを第四皇子に会わせられるか。
また手紙も受け取るかは吟味次第だ」
皇帝陛下はピシピシと話を進める。ラゲリーのようなタイプが嫌いなのだろう。
「…………さようでございますか。
かしこまりました。こういうこともあろうかと、先の大公妃殿下が、皇帝陛下への添え状も同封しておりまする。
まずはそちらをご覧いただければ」
「いいから早く渡すがよい!!」
獅子の咆哮だ。
皇帝陛下のイライラが小爆発したらしい。
隠し窓のため目元しか当てられず、声の圧が部分的でピリピリと痛いほどだ。
「……は、こちらをどうぞ」
ラゲリーはもったいぶって、宝物のように、書状が入った文箱を捧げる。
侍従が受け取ると、皇帝陛下の元へ持っていき、受け取った皇帝陛下が文箱を開ける。
そこには二通の封筒が入っていた。
一通は薄めで、皇帝陛下の名前が、もう一通は厚めで、第四皇子の名前が書かれている。
「ふむ。そなた、許す。儂宛ての手紙を開けて、読むがいい」
「はっ、恐れ入り」
箱の中身をちらりと見た皇帝陛下は、侍従に向け、ぞんざいに差し戻そうとした時、ラゲリーが声を上げる。
「お待ちください!そちらは、先の大公妃殿下が、皇帝陛下に宛てられたものですぞ!
皇帝陛下ご自身にお読みいただきたいと仰っておいででした!」
やや焦りの見られる主張に、皇帝陛下はさらなる怒声で返す。
こりないなあ、本当に。
「何を言う!無礼者めが!
儂宛てのものは儂のもの!
儂のものを、この帝国の皇帝たる儂がどう扱おうが自由だ!
そなたごときが口出しなぞ、おこがましい!
さあ、読むがいい!」
「はっ!皇帝陛下、失礼いたします。
『この手紙を読んだ者は、ラゲリー・ペンテスの指示、に、従う、ように……』」
読んでいた侍従が、酒に酔ったような表情を浮かべ、幸せそうに微笑む。
皇帝陛下に付き添っていた、ウォルフ騎士団長の右手が上がる。
その時だった。
ざああっと、謁見の間の全ての扉が解放され、騎士達がなだれ込み、すぐにラゲリーが確保される。
侍従が持って読んでいた便箋は、ウォルフ騎士団長がマントをかけて、手探りで回収している。
「陛下!手紙は元の文箱に戻しました!」
「ヨシッ!」
「侍従殿!侍従殿!」
ぼおっとぼんやりしていた侍従は、呼びかけにハッと覚醒すると、きょろきょろ周囲を見渡す。
そして確保され床に押し付けられているラゲリー・ペンテスの元に行く。
「ラゲリー様!どうかご命令を!」
「くそッ!お前ではないわ!お前ごときではない!」
「このアホウが。おぬしごとき間抜けに、儂が操られると思うてか」
「よくも!よくも!だましたな!よく、モゴッ、グウゥ……」
わめいていたラゲリーの口に、猿ぐつわがかまされる。
それでも何かうめき続けている。
「連れて行け。うるさくてかなわぬ。
そう思われぬか?大公国大使閣下」
皇帝陛下が呼びかけた先には、別の侍従に変装させられた大公国大使閣下が、ぷるぷると震えながら立っていた。
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2週間後、タンド公爵家サロン—
私とルイスは、クレーオス先生と、ハーブティーを飲みながら、報告をし合っていた。
「つまりは、先代大公妃様も、“聖女”様のお一人だったという訳か」
「はい。“限定的天使効果”の“聖女”様で、先代大公妃殿下は“直筆の文章”でした。
それが命令や願い、希望だった場合、たとえば、孤児院の子ども達に、『みんな良い子で過ごしますように』と、書かれた手紙や色紙を読むと、それに従うというものです」
「エリーはこれにいつ、気が付いたんだ?」
「え?っと。うっすらぼんやり、ひょっとして、だったんだけど、謁見の間の隠し部屋から覗かせて欲しいって、ルー様にお願いした日かな。
どうして、ラゲリーは『先代大公妃殿下の手紙を、自分のいる前で読ませたがってるんだろう』って気になってたの。
直接手渡したいってそういうことでしょう?」
「ふむふむ、確かに」
クレーオス先生がタンド公爵家特製の焼き菓子に手を伸ばし、美味しそうに食べる。
後処理では色々とご活躍、お疲れ様でした。
「ルー様を見送った後、伯父様の各国の基本情報ファイルを読んでて、気がついたの。
先代大公妃殿下は、各施設の慰問や訪問、儀式の臨席といった公務はきちんとなさってたわ。
ただし社交はほぼされていなかった。
あと、外交ね。
同盟国に嫁いだ義娘への手紙なんて、通常大公妃殿下がすべきことを、ずっとしていない。
ひょっとして、と思って皇妃陛下にお手紙で確認したら、『君主の配偶者同士で行っている手紙のやり取りも、本文は時々筆跡が違っていた。大公妃殿下ご本人はサインだけで、侍女が書いてたんでしょうね』ってお返事で、確信が持てたの。
大公妃殿下がすべきお仕事をやっていないのは、ほぼ手紙絡みだって。
社交には手紙が付き物なのよ。
季節のご挨拶から始まり、何かの招待、お返事、御礼、などなど。
手紙に始まり手紙に終わるって感じなの。
それなのに、今回は手紙を読ませたがる。
絶対に変でしょ?
読んじゃダメって思ったの」
私の説明にルイスは大きく頷く。
「なるほど。謁見の間の隠し部屋も当てた、『勘と類推』ってヤツか」
「そうとも言うわ。
あと、“お気に入り”の人達ね?
美術館館員、植物園職員、病院事務員、国立劇場所属俳優、この人達の職場って、王族の妃なら、視察や慰問で訪問しそうなところなの。
本当に話し相手が欲しかったんでしょうね。
秘密を分け合っていた夫はいなくなり、急遽君主の座を継いだ、息子の国務を邪魔する訳にはいかない。
だったら、気が合った人と、気分転換のお喋りをしても良いじゃない、ってね。
お手紙のやり取りで、“お誘い”したお相手は全員、亡くなられた大公殿下と声が似ていたそうです」
ルイスは率直な疑問をぶつける。
「しかしラゲリーとはどうやって?」
「公務で行かれた、大使館主催の福祉施設へ寄附目的のバザーです」
「ああッ?!なるほど!それで知り合ったのか」
もぐもぐと焼き菓子を味わい、ハーブティーをごっくんと飲んだクレーオス先生も褒めてくださる。
「そういうことじゃのう。
よく思いつかれた。さすが姫君じゃ」
「王国でも各国の大使館のこういう福祉的な催しに、王妃教育の公務で行ってたんです」
ラゲリーや大公国大使の“聴取”にご協力くださったクレーオス先生が、納得してくださる。
「なるほどのお。思わぬところで役だったものじゃ。
ラゲリーの“供述”によると、“直筆”の“限定的天使効果”は、だいたい数ヶ月じゃった。
“お気に入り”が入れ替わっとった期間と合致しとる。
何度も言うとるが、“天使効果”が効くか効かぬかは相性じゃ。
ラゲリーへの効き目は弱かったそうで、数週間で切れてしもうた。
そこで、まあ、考えたもんじゃよ。
“自分で”“自分は”どうなのか?
つまり大公妃殿下がご自分宛に書いたものはどうなのか。
大公妃殿下も試されたことがなく、まだ効いてる振りをしたラゲリーに巧みに誘導されて、つい、軽い気分でやってしまわれた。
これがかなりの効き目で、ラゲリーの言うがままになってしまわれた訳じゃ。
数ヶ月で切れるものでも、ラゲリーはやりたい放題じゃ。
積もりに積もった恨みがあった帝国の後継者争いにも、首を突っ込めるんではないかとまで思い上がった。
大公国の帝国大使には、帰国許可証を“お手紙”で書かせ、帝都在大公国大使館の方々も、例の『ラゲリーの命令に従え』で、いいように使った。
大使館内では、まるで王族の様な振る舞いだったそうじゃ。
どれだけ歪んだ欲望が肥大しとったか分かるのう」
「それも首ごと飛んだ」
ルイスがサクッと切って落とす。
さすがは騎士団参謀殿、いや、エヴルー公爵家騎士団団長閣下だ。
「先代大公妃殿下は“目覚められた”後、修道院に入られるそうじゃ。
お気の毒にも思えるが寂しさからとはいえ、ちとやり過ぎたの。
この力が分かってからは、繭に包まれるように育てられたらしいからのう」
「やはり帝国の皇女殿下を、お祖母様に持った故でしょうか」
「大公国と帝国は何度も婚姻しとるでの。その中でじゃろう」
「とりあえず、ラゲリーからエリーを守ることができた。
帝国と大公国間で、全部なかったことにしたから、“アイツ”にも影響がない」
「何があったかも、ほとんどの臣下は知らないものね」
ルイスのいう“アイツ”とは第四皇子のことだ。
ご側室にも知らされてはいない。
「ああ。ただ、“追放者”は、大公国側に通告されることが決まった。
普通の大使館職員だと思ったのが、きっかけだしな。
相互で“追放”もあり得るそうだ」
ここでクレーオス先生が顎に手指を当て思案顔となる。
「……ルイス様。まさか、先代大公妃殿下が、天使の聖女修道院に来るなんてことはなかろうの」
「それはさすがに……」
「そうですよね、いくらなんでも……」
私とルイスとクレーオス先生は、三人で顔を見合わせた。
ご清覧、ありがとうございました。
エリザベスと周囲の今後を書き続けたい、と思った拙作です。
※前回に引き続きのお知らせです。
いつも読んでくださり、本当に感謝しています。
大変申し訳ありませんが、作者の実生活の都合により、更新の頻度を変更させていただくかもしれませんm(_ _)m
決まりましたら、詳細は活動報告、および前書きなどに記載させていただきます。
誤字報告、感謝です。参考にさせていただきます。
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