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第2章の登場人物・用語・国家

※第2章に登場する主な人物と国家について、なるべくネタバレしないようにまとめました。

備忘録としてご利用ください。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆登場人物◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


【帝国(ブルグント帝国)】

●エリザベス・エヴルー(女主人公)

金髪、緑色の瞳。エヴルー“両公爵”家当主。

ラウリカ王国の国王の養女となり、第一王女殿下の称号も得る(婚姻後も継続)。

19歳。愛称:エリー。

亡母に面立ちがそっくりで、瞳と髪の色は父譲り。

ラウリカ王国アルトゥール王太子の婚約者だったが、冤罪であるイジメ追及などの諸事情で辞退する。

その直後母の故国であるブルグント帝国に“大移動”しエヴルー女伯爵となる(この一時期、氏名がエリザベート・エヴルー)。

帝室の第三皇子ルイスから求婚され、婚約者となる。

しかし、帝室の家族事情に巻き込まれ、皇城舞踏会で第二皇子による毒殺未遂の被害者となる。

また数度に渡り、皇太子からルイスとの結婚に圧迫をかけられる。

実父ラッセル公爵と、義父となったラウリカ王国国王の援護を受け、ルイスと共に皇太子の目論見を回避し、逆に罪をあばき薬剤による療養処分にする(皇太子妃が出産後に毒杯予定)。

婚約式の半年後に結婚式を挙げ、無事に婚姻する。


●ルイス・エヴルー

黒短髪、青い瞳、右頬に傷痕あり。エヴルー“両公爵”家当主。ブルグント帝国の第三皇子から、婚姻を機に、臣籍降下する。

21歳。愛称:ルー。

南部の紛争に勝利し立役者、英雄とされるが。帰還後、味覚や嗅覚を消失し、日常生活に適応できない、戦時ストレスとなっていた。

エリザベスと偶然に出会い、症状が寛解する。その後、出会うたびに惹かれ、エリザベスの才能を利用しようとする皇太子から守る意味でも求婚し婚約する。

その途上で、6歳の時、皇太子と第二皇子により服毒させられ、毒殺未遂の被害者となり、毒見役の乳母は死亡していた事実を知る。

7歳で帝国騎士団の小姓となり、帝室の後宮から離れた生活を騎士団で送る。

順当に騎士見習い、最短で15歳で騎士となる。

現在は参謀部に勤務している。


●アーサー

亡き母アンジェラからエリザベスが相続していた、エヴルー伯爵領の代官を経て、エヴルー“両公爵”家領 地 邸(カントリーハウス)を任されている。


●マーサ

エヴルー伯爵領地邸の侍女長。後にエリザベスの専属侍女となる。結婚後も専属侍女を続ける。


●天使の聖女修道院院長(女性)

エヴルー伯爵領内にある、帝室の庇護も受けている歴史ある修道院の院長。

エリザベスの亡き母アンジェラとも深い関係があった。

保管していた元画家のシスターの手によるアンジェラの絵画を、エリザベス、タンド公爵家、ラッセル公爵へ譲る(タンド公爵家やラッセル公爵家では、“天使効果”により画家が“心酔者”となり、絵画を残せなかった/※用語参照)。

エリザベスのエヴルー伯爵家時代から、領地運営に力を貸し、“新殖産品”に協力する。

ルイスとも縁があり、エヴルー“両公爵”家となった後も良好関係を継続する。


【タンド公爵家】

●公爵[ラルフ]

アンジェラの兄。エリザベスの伯父。皇帝の側近を務める国務大臣。

エリザベスから伯父様と呼ばれる。

ルイス6歳児の毒殺事件などに関して、さまざまな資料をエリザベスとルイスに提供する。

エリザベスのエヴルー公爵のお披露目に、エメラルドのパリュールとドレスを贈る。


●公爵夫人[エレナ]

アンジェラの親友。“天使効果”が効かなかった。

エリザベスの伯母。

社交界のファッション・リーダー。

エリザベスを非常にかわいがり、伯母様と呼ばれる。


●長男[デュラン]

エリザベスの従兄弟。皇城の文官。


●次男[ピエール]

エリザベスの従兄弟。ルイスの親友。帝国騎士団勤務。


※長男・次男、どちらも既婚。妻がいる。

ピエールの妻はアンジェラの“天使効果”により、婚約解消となった縁戚がいる。

エリザベスからお義姉様(ねえさま)と呼ばれ、友好関係を結ぶ。


●先代公爵

亡き母アンジェラの父。エリザベスの祖父。

アンジェラの“天使効果”を理解できず、帝立学園でのイジメなどを阻止できなかったと強く後悔している。


●先代公爵夫人

亡き母アンジェラの母。エリザベスの祖母。

アンジェラの“天使効果”による事件以降、心が弱っている。


【帝室】

●皇帝

皇妃を溺愛するあまり、第二皇子母側室の悪阻中に皇妃の元へ通い、第二皇子と第三皇子(ルイス)は数か月差で生まれた同い年となる。

第二皇子母側室に同情が集まり、後宮でのルイスの立場を悪くする原因を作る。

私的なコミュニケーション能力が低く(本人の自覚なし)、周囲がフォローしている。

ルイスに南部紛争の出征を命じた際、『“絶対”に事態を収拾させろ。前回の二の舞はするな』との過酷な帝命を下す(前回の紛争は全面戦争一歩手前で、人心をまとめるためルイスを指揮官として派遣し、“絶対”の帝命のため、達成できなければ生還するな、と言われたも同然と、ルイスも周囲も理解した)。


●皇妃

皇太子、第三皇子、第五皇子の母。現在も4人目を懐妊している。

“限定的天使効果(声)”の持ち主。第二皇子母の側室に恨まれ、絡まれている。皇帝のフォローに努める。

ルイスに対しすまなく思い、陰ながら目をかけている。

年齢による不調のため、エリザベスをハーブティーの調合師に任命する。


●皇太子

サイコパス。“限定的天使効果”の持ち主、母である皇妃に執着しているあまり、母の評判を下げたとルイスを憎む。

第二皇子を籠絡し、6歳のルイスに毒を盛り、乳母を殺す。周囲の人間にも薬物を盛っていた。

エリザベスとルイスの婚姻の妨害を度々行う。

悪行と異常行動を皇帝も知り、表向きは季節外れの疫病に倒れ療養中とする(実際は薬剤による不調で、皇太子妃の出産後、毒杯を与える予定)。


●第二皇子

皇太子の策略によりルイスに悪意を向け、イジメ行為を繰り返す。ルイス憎しのあまり、エリザベスにも毒を使うが失敗し、生きては出てこれないとされる塔に幽閉される。


●第三皇子

ルイス・エヴルーを参照。


●第四皇子と第五皇子

デビュタント前だが、非常に賢く、帝王学などの評価は皇太子より上。

第四皇子の母は大公国公女(養女)、第五皇子の母は皇妃。


●第二皇子母の側室

同盟国である公国の公女。第二皇子を産むが、苦しい悪阻の際に皇帝が皇妃に通い、ルイスが生まれたため、皇妃とルイスを憎んでおり、後宮で皇妃に度々嫌がらせを行う。

第二皇子から薬物を盛られており、表向きは皇妃への無礼を理由に離宮に幽閉され治療を受ける。


●第四皇子母の側室

大公国の大公女(養女)。同盟の象徴意味を理解しており、目立たないように後宮で暮らす。穏やかで賢い。


●皇太子妃

“限定的天使効果(声)”の持ち主。皇太子に娶られる。侯爵家出身。妊娠中。

悪阻による不調のため、エリザベスをハーブティーの調合師に任命する。


【帝国騎士団】

●ウォルフ・ゲール

帝国騎士団団長、皇帝側近。

侯爵家出身(次男)だが、気さくな性格。

愛妻家、子ども有り。従属爵位の伯爵位を持っているが、領地経営は兄当主に任せている。

ルイスが小姓として入団した当時から、騎士叙任まで付いていた騎士。ルイス入団当時は第三隊長副隊長。

ルイスの騎士叙任後もほぼ上官。子飼いの部下と目されている。

『人喰いウォルフ』と呼ばれるほど、コミュニケーション能力が高く、皇帝のフォローに回ることが多い。


【その他】

●マダム・サラ

帝都で1、2を争う人気服飾デザイナー。

タンド公爵夫人が後援している。エリザベスのドレスはここで調製されている。


●アンナ・ノックス

エリザベスの友人。“中立七家”(用語参照)の侯爵夫人。


● ラゲリー・ペンテス

侯爵家次男で、アンジェラを“天使効果”の逆恨みから、イジメ始めた。刃傷沙汰の結果を受け、謹慎。卒業後、在大公国大使館の駐在官として飼い殺しされてきた。帝国に復讐を企図する。


 〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜


【王国[ラウリカ王国]】


●アルトゥール・ラウリカ

王国の王太子。金髪、赤紫色の瞳。19歳。

婚約者のエリザベスとは6歳で婚約。16歳までは良好な関係だった。

“真実の愛”の相手、シャンド男爵令嬢をイジメたと、卒業式前の最後の生徒総会で婚約者のエリザベスを追及し、婚約を辞退され、立太子を取り消され、王子の身分に戻る。

男爵令嬢や、裏切っていた側近などの調書を口頭で読み上げ、男爵令嬢と性的関係を持っていた側近二人の肉体的処分を見学を、父国王より命じられる。

また半年間、騎士団で地獄の特訓後、ソフィアとメアリー二人を正室として婚姻するが、エリザベスに執着している。


●レオポルト・ラッセル

エリザベスの父。金髪、緑色の瞳。

公爵で宰相を務める。

エリザベスと亡き妻アンジェラを今でも溺愛している。“慈愛の宰相”と言われているが、非常に冷酷で有能。

皇帝にピンクダイヤモンドで交渉し、王国との友好通商条約を結ぶ。エリザベスへの助力を続けている。


●アンジェラ・ラッセル[旧姓タンド]

エリザベスの母(故人)。

月の光を集めたような銀髪、湖のような青い瞳。

隣国(帝国)のタンド公爵令嬢で“天使効果”の持ち主。“心酔者”によるトラブルに巻き込まれ、帝立学園在籍中、恨まれていたラゲリーの策略で、腹部を刺される。

エヴルー伯爵を相続後も“天使効果”によるトラブルに悩まされ、一縷(いちる)の望みで王国への外交団に参加しラッセル公爵と結婚する。

エリザベスが3歳の時に亡くなるが、娘と夫を最期まで愛していた。


●国王

国威を象徴したような厳正な政務を執る一方、自分が原因で、子どもを儲けるのが難しく、それもあり王妃を自由にさせていた。エリザベスの王妃教育も王妃に一任していた。

エリザベスには娘同様に目をかけ養女、第一王女の身分をとし、アルトゥールとの婚姻の可能性を完全に無くす(王国では義兄弟でも婚姻が禁止され、養子関係を無効としても禁忌とされるため)。


●王妃

6歳時の婚約後、エリザベスの王妃教育を監修していたが、非常に厳しい内容だった。

アンジェラの“心酔者”で、エリザベスに完全を求めすぎるあまり、結果的に婚約解消となり、またアンジェラコレクションをラッセル宰相に処分され、気力をなくす。自主的幽閉で後宮に閉じこもるが、エリザベスへ執着し続けている。現在は国王に不都合以外は、通い続けられている。


●ソフィア

銀髪、水色の瞳。侯爵令嬢。19歳。

エリザベスの親友。学園ではエリザベスの純潔を守るよう王妃から命令され報告書を提出していた。エリザベスの婚約辞退後、アルトゥールと正室として婚姻し、薔薇妃殿下を称号を得る。


●メアリー

金髪、黄緑色(ペリドット)の瞳。侯爵令嬢。19歳。

エリザベスの親友。ソフィアの報告書やエリザベスの言動についての査察官を務めていた。

エリザベスの婚約辞退後、アルトゥールと正室として婚姻し、百合妃殿下を称号を得る。


●クレーオス[マキシミリアン・リュカ・クレーオス]

休暇中の王国侍医長として登場。

若い時に用いていた通称は、マックス・リュカ。リュカは母の実家、一代男爵家の姓。

第二皇子に毒を盛られたエリザベスを心配した、父・ラッセル公爵の依頼を受けて、帝国にやってきた。王国きっての名医。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆用語◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


【用語】

●“天使効果”及び“限定的天使効果”

俗に呼ばれる魅了効果に近いが、本人の意志は全く関係ない。また効果に差がある場合も多い。

崇拝するようになった人間を“心酔者”と呼んでいる。

登場人物の中で非常に強い“天使効果”の持ち主は、エリザベスの母、アンジェラ。歴史上では、天使の聖女修道院の初代院長が推定される。

“限定的天使効果”は、声、顔、作った料理、など、その一部で相手を魅了し、“心酔者”となる。

登場人物の中では、皇妃、皇太子妃が、声に“限定的天使効果”があるとされる。


●ピンクダイヤモンド

元々はエリザベスとアルトゥールが王立学園入学時に交換しあった、ブレスレット型の腕時計と懐中時計の宝飾の一部だった。

皇帝が以前から皇妃のために探し求めていたが、第二皇子母の側室も欲しがっており、後宮でのトラブルの種になり、結局は皇妃に受け取りを拒否されている。それでも諦めていない。


●エヴルー“両公爵”家領 地 邸(カントリーハウス)

エリザベスとルイスの婚姻に合わせ新築した。

狼煙の施設や騎士団棟もある。


●エヴルー“両公爵”家帝都邸(タウンハウス)

数代前の皇弟の邸宅を下賜してもらい、修理などした。植物好きだったり皇弟の趣味で、植物モチーフのアンティークな雰囲気。騎士団棟は建設。


●エヴルー公爵家騎士団

帝国では公爵家は私設騎士団を持つ。

ルイスが騎士団長。副団長は二人で、領 地 邸(カントリーハウス)帝都邸(タウンハウス)にいる。エリザベスは顧問を務める。


●“中立七家”

エヴルー“両公爵”やタンド公爵など、帝室に忠誠を誓い、勢力争いをしない、公爵家と侯爵家から成る。さまざまな経済活動も行なっている。

皇妃の後ろ盾となる。


●学遊玩具の店““フォンス”

“中立七家”が協力しあって運営している店。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆登場国◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


【帝国[ブルグント帝国]】

大陸中最大版図と勢力を誇る。

海には面しておらず、大河を遡って交易している。

隣接国:王国、公国、大公国、連合国(南部を接する紛争相手国)、他。


【王国[ラウリカ王国]】

海に面し帝国の3/2ほどの版図を持つ。

帝国とは現在、友好関係にある。

過去には帝国と戦火を交えたこともある。

戦争をすれば、どちらにも甚大な被害が出るため、数十年前から友好関係を保っているが、同盟国ではない(主に上下関係をつけたくない王国側の事情)。


【公国】

第二皇子の母である側室の母国。

小国だが、街道が複数通り、交通の要衝で、狭い領土にしては、非常に栄えている。地勢の関係で、守るにやすく、攻めるに(かた)い、地の理もある。血と財を費やして手に入れるより、同盟関係を結んでいた方が、帝国にとっては有益とのスタンスで外交関係を結んでいる。

また、交通の要衝に胡座(あぐら)をかき、“関税”“通行税”を企図しており、それは同盟国である帝国さえも除外しない、という強気だった。

導入理由は追加予算確保のため。

公国の主人(あるじ)である、公王一族の贅沢により、国庫は(から)に近く、享楽的な国家の疲弊は進んでいる。

高額が予想される“関税”“通行税”を支払うくらいなら、別の迂回ルート、たとえば水上交通があれば、そちらをとる、と交渉する一翼を、王国と帝国で担っている。

年々高まる公国の要求に、不満を溜めていた周辺各国との【共同宣言】を水面下で進めている。


【大公国】

帝国の同盟国。婚姻関係を定期的に結んでいる。

当代皇帝には、第四皇子の母である側室(先代大公養女)が嫁いでいる。

近年大公が亡くなり、大公夫人は未亡人となり、息子が大公として即位している。


【連合国】

帝国の南部と接する紛争相手国。

10家の貴族が集まった連合政府を形成し、代表と副代表を定めている。合議制としているが、現在は代表家の統治に近くなりつつある。

帝国との紛争の原因の多くが、病害や自然災害である。食糧不足に(おちい)った際、略奪目的で帝国への侵入を繰り返し、紛争が勃発している。


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悪役令嬢エリザベスの幸せ
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