12.悪役令嬢の戸惑い
テンプレな“真実の愛”のイジメ疑惑追求から始まった、エリザベスと周囲のお話—
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妊娠、出産、女性の悩み、などデリケートな話題が出てきます。閲覧にはご注意ください。
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エリザベスが幸せになってほしくて書いた連載版です。
これで13歩目。
引き続き、ゆるふわ設定。R15は保険です。矛盾はお見逃しください。
山、山、山。
紛争勝利記念の皇城祝賀会から、一夜明けた、タンド公爵邸の昼下がり。
私、エリザベス・ラッセル改め、エリザベート・エヴルーは、伯母様・タンド公爵夫人と、封筒の山の前にいた。
叙爵のお祝い状、茶会や夜会の招待状、業務提携のお誘い、そして釣書付きお見合い申し込み状などを仕分けている。
私が内容別に分ける。
叙爵のお祝い状は全て返信する。
茶会や夜会の参加の有無は、伯母様が判断してくださる。
業務提携は、伯父様も含め、三人で今夜話し合う。
候補になった案件は資料を送り、アーサーの意見も確認が必要だ。
お見合いは私の意向で、全て却下だ。
各々の返事も、侍女が書くか、伯母様か、伯父様か、私自身かを、伯母様が判断してくれる。
その間にも追加便や、お祝いの花が次々と届く。
使用人達は大忙しだ。
仕分けが一区切りしたところで、伯母様とお茶を飲む。
冷たくしたハーブティーが美味しい。
ふと、ハーブティーで味覚を取り戻すきっかけになったルイスを思い出していた。
味覚を失う経験って、どんな風だったんだろう。想像がつかない。
一方、伯母様がこめかみに指を当て、少し押さえている。ご負担をかけて、本当に申し訳ありません。
「エリー。これでは予定通りには帰れないわね」
「はい。無理だと思います……」
本当なら祝賀会をはさんで、10日間ほどの滞在予定だった。変更せざるを得ない。
「夜会はともかく、お茶会には、絶対に参加すべき方からのお誘いが何件かあるし、業務提携もそう。
お見合いは、あの人も貴女の意向を尊重するでしょう。安心して。
ただ、お祝い状の自筆文でもかなりの数よ。
時間が経つと失礼になるし、文面は私が考えるから、その通りにね。
侍女が文面を書いたものは、あなたがサインするように」
「はい、伯母様」
公爵家のシェフが用意してくれた、甘酸っぱいアップルタルトが美味しい。絶妙のカスタードクリームに、小さな角切り林檎がゴロゴロして食感も楽しめる。
タルト生地もアーモンドが効いて香りがいい。
頭脳労働の疲れが溶けていくみたい。
でも、そろそろ身体も動かしたいんだけどなあ。
「『明日から大変』とは言ったけど、予想以上だったわね。
でも、皇妃陛下のお気に入りと認定されたわ。
貴女とエヴルー領にとっては、大収穫でしょう。
それに皇太子ご夫妻とも、親交があると見做されたでしょうしね。
これで“天使効果”に関係した、表立っての嫌がらせは無くなるでしょう」
そう。
あのベランダから戻った後、しばらくして、皇太子殿下と皇太子妃殿下が、わざわざ来てくださったのだ。
それも、控え室の時と同様、“親交”バージョンだった。
皇太子殿下の殖産興業案について、意見を求められた私は最初は逃げていた。
しかし遠慮なく、笑顔で逃げ道を塞いでくる。
仕方なく諦め、差し支えない範囲で意見を述べた。
それを、ご機嫌そうに眺めていたのだ。
人が静かに暮らしたいのに、この権力者め—
という訳で、新しいエヴルー女伯爵は、皇妃陛下、及び、皇太子殿下・皇太子妃殿下のお気に入りという風評が一夜にして帝都を駆け巡った結果が、この事態だ。
取り上げていた新聞もいくつかあった。
勘弁してほしい。
「はい。覚悟はしてましたが、それ以上でした」
「まあ、貴女はそれなりに処理できるだろうから、安心はしているけれど、絶対に無理をしてはいけないわ。
療養中を上手く使いましょう。
婚約解消されてから、3ヶ月を経ったところ。
それも、王国からの長旅。
まだ無理は利かない身体なのだ、とアピールしておきましょうね」
なんてお優しいお言葉だ。涙が出そうになる。
某王妃陛下とは、全然違う。当たり前か。
「ありがとうございます、伯母様」
「可愛い姪っ子だもの。当たり前よ。
それにここは帝国。不審や疑念を感じたら、すぐに相談してちょうだい」
伯母様の表情が、少し厳しくなる。
欲に駆られた有象無象から、選別しなければならないのだ。
帝国特有の事情を、私はまだ詳しくは知らない。
そこにつけ込もうとする人達もいることは、肌身で感じていた。
昨夜は、伯父様伯母様ガードに、ルイス殿下まで加わってくれていた。
おまけに、断ったのに念のためだ、とお見送りまでしてくれた。
いくつかの新聞には、『第三皇子の有力な婚約者候補、登場か?』とか書かれていた。
「そういたします。どうかよろしくお願いします」
「アーサーには、帝都滞在が伸びる旨とその理由をきちんと書いておくこと。
エヴルーの領 地 邸に、突撃する輩もいそうだから、要注意ね。
修道院は皇妃陛下に、私からお願いしておくわ。
何人か、勅命の警護騎士が居れば、追い返せるでしょう」
本当に大事になってきた。
院長様、ごめんなさい。
「ご配慮、ありがとうございます」
「アーサーは、あなたがいない間、代官として、卒なくこなしてきたから大丈夫。
ねえ、エリー」
伯母様の口調が少し変わる。
これは公爵夫人としてのものだ。
「分かってるでしょうけど、これらのお見合い申込みは、決してマナー違反ではないのよ。
解消もしくは破棄から、3ヶ月以上経てば、次の申込みができる。それは知ってるでしょう?」
「……はい、伯母様」
私に言い聞かせるような口調で、仰ってる内容は、事実だ。
3ヶ月は早く感じるが、世にいう適齢期、特に女性の場合、過ぎるのはもっと早い。
貴族階級の結婚準備を考えたら、合理的な面もある。
心がついていくかは、人各々だろうけれど。
「ここにあるお見合いは、本当に全部却下するの?
中には保留にしておいた方がよさそうな、良い方もいらっしゃるのよ」
「伯母様。
この方々は、皇妃陛下と、皇太子皇太子妃両殿下のお気に入りの私を求めています。
その立場を失えば、穏やかな結婚生活もすぐに失われるでしょう。
前から申し上げてますが、この状況が落ち着いたら、エヴルーで領地のために、なるべく穏やかに生きていきたいんです」
「その穏やかな生活に、信頼できる伴侶は要らないの?
裏切られたばかりの、貴女に聞くのは酷なことだとは思うけれど……」
「……そうですね。今のところは要りません」
「そう。わかったわ。
私とウチの人は、貴女の味方よ。
ただし、婚約者か伴侶を決めなければ、しばらく身辺が騒がしいのは、覚悟しておきなさい。
貴女は『金の卵』を産む存在だと、目を付けられてしまったわ。
我が公爵家の庇護があっても、諦めない、粘る輩もある程度は残るでしょう。
なぜなら、エヴルー自体も、とても魅力的な領地だからよ。
肥沃な大地、災害の少ない土地柄、帝都までの距離、帝室が篤く保護する修道院の存在。
外出する時は、エヴルーの護衛だけでなく、人数を増やして、我が家の護衛も付けるわ。
何かあったら、ラッセル公爵閣下に、顔向けできないもの。アンジェラにもね。
何よりも私が絶対に嫌よ。あの人もね。
約束してね、エリー」
最後は伯母様として、心から心配してくださる。
その温かい気持ちも、私を癒してくれた。
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そうこうして過ごした数日後—
他家の茶会から帰ってきた後、ルイス殿下が訪ねてきた。
きちんと手紙でアポイントを取った訪問だ。
皇妃陛下が、自分に特化したハーブティーを望まれていると、手紙にはあった。
確かにルイス殿下経由で手に入れた、我が家のハーブティーは、リラックスを効能の主としたレシピだ。
そこに、皇妃陛下のお悩み改善も、可能ならば、加えて欲しいとの依頼だった。
だったら侍女か侍医の派遣を、と思うが、ルイスの方が、より安心できるとの仰せだ。
皇妃陛下のご体調はトップシークレットだ。
絶対的に信頼のおける侍女や侍医は、身辺からは手放せない。
ルイス殿下、というより、成人している皇子三人には、閨教育とは別に、女性特有の悩み、はっきり言えば、月経や妊娠・出産などに関するものも、医学的心理的にしっかり教えたらしい。
辛さを知識だけでも知らなければ、理解できず、我儘と捉え、喧嘩や不和の元にもなりかねない。
我が子を、夫のため、帝室のため、国のために、命がけで身籠り産んでくれるのだから、知識と聞く耳くらいは持ちなさい、との教えだったらしい。
皇子妃になる方にも、『恥ずかしがらずにはっきりと伝える事。思ってるだけでは絶対に伝わらない。帝室内の家内安全のためです』と、皇子妃教育の中で自らご教授されたとのこと。
実際、皇子三人を出産され、かつ、皇帝陛下からのご寵愛は続いている。
お手紙を通しても、その言葉には重みがある。
その甲斐あってか、皇太子ご夫妻の仲はご円満以上だと言う。
つい最近、当てられたばっかりです。はい。
ルイスも騎士団で、負傷の際の応急処置など学び、戦地で実践し、鍛え上げられたので、医学的な話として、さほどの抵抗はないらしい。
この依頼に関する間だけは、例外的に二人っきりだ。
お茶を出したパーラーメイドも、一礼して出ていく。
未婚の男女のため、扉は少し開けてはいる。
ルイス殿下が冷静な面持ちで確認してきた。
「エリザベート嬢は、嫌、というか、話しにくくはないか?」
「医学的観点からのお話し合いですから、さほどには。
これをみると、本当にお辛そうですね」
渡された資料には、皇妃陛下がご自分で書いた、克明な記録が残っていた。
主には体調面の変化と、その日の予定、出来事といった内容だ。
ざっと目を通しても、年齢特有の悩みが、三人出産した負担、ご側室がいらっしゃる後宮の管理、国政関与などの精神的負荷により、深まっているようだった。
このデータを管理する金庫も事前に運び入れられ、伯父様の執務室に設置済みだ。
公爵家で最も防犯的に対策されているためだ。
「自分を産んでもらって、言うのもなんだが、お辛いと思う。ご側室も他国の王女に準じる方々で、無碍にはできない。
明るく振る舞ってらっしゃるが、ご苦労は多い。
皇帝陛下は少しでも悩みが軽くなるなら、何でもすると仰られ、実行されてきた」
あ、はい。ご正室への溺愛は、ご家風なんですね。
ヨク、ワカリマシタ。
「いただいたこちらを元に、レシピを考えてみます。
しばらくお時間をいただきますが、ハーブティーでは最優先で取り組みますので、ご容赦ください」
「ああ、了解した。今あるものでもかなり違うそうなんだ。イライラが緩和されると仰る。
俺もそうだったから、なんとなくは分かる。
だから、焦らずにじっくり考えて欲しい」
「ご配慮、ありがとうございます」
「それと……。レシピが完成した暁には、王宮に預けてほしい。現在のレシピもだ。
これはエリザベート嬢を守る意味もある」
ルイスの申し出に、緊張が走る。以前は自分も口にした言葉だ。声量を絞る。
「……毒が入る余地を無くす、ということですか?」
「その通りだ。万一にも、君を暗殺になんか巻き込みたくない」
確かに、私の手元で調合したハーブティーに毒が混ぜられたら、私もかなりの確率で天へ召される。
でもここまで配慮されて、怯えてばかりでは、臣下の名折れだ。
「分かりました。
ではその代わり、材料は『天使の聖女修道院』様で栽培されたものとさせていただきます。
同じハーブでも栽培地や栽培方法で違ってきます」
「なるほど。そういうものなんだな」
「野菜や果物でも、各々名産地はございましょう?
それと同様でございます」
「わかった。母上のためにありがとう」
「臣下としては、当然ですわ」
「……迷惑や負担をかけてるだろう?」
廊下にずらりと並んだ花々を見たのだろう。
「……迷惑では絶対にありません。
負担、というよりも、庇護していただくにあたっての、“余波”でしょうか。
今は大波ですが、しばらくすれば、漣程度になるでしょう」
「……釣書が山ほど届いたと、タンド公爵から聞いた。
全部断ったが、しつこいし、全く無視できない家もあると……」
「伯父様ったら。お城に働きに行って、ルイス皇子殿下に、何を仰ってるのやら。
それらは、“いまだ療養中”を理由に、時間をかけて断り続けます。ご心配なく」
「……心配するのも許してもらえないか?」
ルイスの眼差しが、じっと向けられる。
吸い込まれそうな青い瞳—
丹田に力を込め、ゆっくりと呼吸する。
「心配だけで、留まりますか?」
「…………君が嫌なら、留める。
ひどい裏切りを受けて、我が国に来て、まだ3ヶ月と少しといったところだ。
癒すには時間が必要だろう。
ただ自分はエリザベート嬢が好きだ。
祝賀会の夜に、はっきり自覚した。
初めて会った時は、ひどい言動だったとも、自覚してる。
二度目は、こちらの都合を押し付けた。
だが、今は君の望み通り、自由にして欲しいと、その自由を、心から護りたいと思ってる。
この国からも……」
ルイスの一途な気持ちが、熱量が押し寄せてくる。
だが、最後のひと言は理性で抑制されていた。
掌をぐっと握り込んでいる
「………………」
この国から?護りたい?
しばらく沈黙が続いた後、私は声を低めて問いかける。
「皇太子殿下、もしくは皇帝陛下から、何かご命令が?」
ルイスは小さく頷く。先ほどの必死さや熱量は消え、落ち着いていた。理性的な物言いだ。
「兄上、皇太子殿下からだ。
我が国から君を絶対に失いたくない。
君は賢く、縁談からは言を左右に逃げるだろう。
最後の手段で、帝命もあるけれど、できれば使いたくない。王国との関係もある。
この度、正式に帝国の貴族となった。
婚約解消後の留保期間の3ヶ月も過ぎた。
口説いてこい、と言われた」
「手の内を全部明かして、どうするんですか?
ルイス様のお立場が悪くなるでしょう?」
気づいたら、敬称が抜け落ちていた。思わず言い直す。
「ルイス皇子殿下。今のは聞かなかった事にします。
エヴルー卿は領地と結婚する。
一生、誰とも結婚しない。死後は爵位と領地は、タンド公爵家の従属爵位に戻す。
誓約書は今すぐにでも書きます」
「……エリザベート嬢。ちょっと待ってほしい。
落ち着いてくれ」
「落ち着いています。
王国の王妃教育を受けた身です。それも特別バージョンの。
自身の利用価値は自認しています。
帝国と帝室に忠誠は捧げます。
ただ個人的にもう、特に恋愛や結婚で、人としての信頼さえ失う、そういった裏切りをもう受けたくないんです」
ルイス殿下が深呼吸し、何か覚悟を決めたような表情を向ける。背筋を伸ばし、緊張した面持ちだ。
右頬の傷痕もほんのわずか赤味を帯びている。
「エリザベート嬢。気持ちを静めて、よく聞いてほしい」
「……はい」
「……俺と結婚してくれないか?」
「え?」
どこが、どうして、そうなる?
結婚したくないとこれだけ言ってるのに。
「驚かせてすまない。もちろん、形式上だ。
俺はそれで、エリザベート嬢を護る、正当な権利を手に入れられる。
絶対に君を裏切らない。
それこそ誓約書を作ったっていい。
俺がエヴルー家に婿入りする。
爵位は陞爵して公爵になるだろう。
領地は周辺の帝室の直轄地も賜る。
規模の大きい領地経営もできる。農業や酪農、そしてハーブの一大産地になるだろう。
エリザベート嬢なら、もっと発展させられるだろう」
「ちょ、ちょっと待ってください。
ルイス皇子殿下がどうしてそこまでなさるんですか?」
「第一に、俺はエリザベート嬢を愛している。
第二に、俺にも縁談が来ている。全部断っているが、外交関係が来れば、断り続けるのは難しい。
第三に、これが一番厄介だが、あの、皇太子殿下のことだ。
エリザベート嬢がいくら誓約書を出しても、『だったら結婚しても同じでしょ』とか言って、帝命ではなく、裏から手を回して、結婚へと持っていく。
それも自分の手の内の者とだ。
最後の手段は、ご自分の側室だ。
あの人はそういうお人だ」
「?!?!」
皇太子殿下については、ものすっごくリアリティがある。あり過ぎる。
先日も逃してもらえなかった。
欲しいものは、手に入れたい方だ。
側室だってありうる。
実質的な結婚が嫌なら、信頼関係に基づいた“白い結婚”、もしくは更に逃げられないように、初夜の務めだけ果たして、そのまま、殖産興業で手腕を振るってくれればいい。
王国には、『僕が“色んな意味”で一目惚れしたんだ。ごめんね』などと平気で言いそうだ。
私は頭を抱えそうになり、姿勢を正す。
「……完全に、照準を合わせられました。
私は哀れな雌鹿ですか?」
「哀れな雌鹿、に例えるところが、すでに現状認識とずれてる。
俺に卑下するな、と言ったが、君こそ自己評価が低い。低過ぎる。
誰かに意図的に仕組まれたように」
ギクっとした私をちらりと見て、ルイス殿下は話し続ける。
「兄上は有頂天だ。
ほぼ育成費用なしに、金どころかダイヤやそれ以上の価値あるものを産むガチョウが、背中にハーブを背負って現れた。とね。
俺はあの人から、君を護りたい。
なるべく自由でいてほしい。
それは心から願っている」
「…………お話の内容は承りました」
「公爵や夫人には、君から話してくれないか。
念のため、この手紙を渡してほしい。
返事を待ってる」
「かしこまりました」
少し分厚く重さのある手紙を受け取る。
「手紙にも書いたが、たとえ断っても、友人として、君を護りたい。
君は俺を救ってくれた。
俺の世界に、味を、香りを、色を取り戻してくれた。
だが、友人の立場では限界もある。
それは理解してほしい」
「……恐れ入ります」
令嬢常用ワードで、貴族的微笑を湛えたまま、受け答えた後、ルイス殿下を見送る。
すぐに侍女に伯母様の部屋を訪ねたい旨を告げ、皇妃陛下のデータは、伯父様の執務室の専用金庫にすぐに保管する。
早速、伯母様と相談だ。
数日前に話してた事が、一気に現実味を帯びてくるなんて—
「ゔ〜、やっぱり修道院に入ろうかしら?
Bプラン、移行?」
花が彩る廊下を足早に歩んだ。
ご清覧、ありがとうございました。
エリザベスと周囲の今後を書きたい、と思った拙作です。
誤字報告、感謝です。参考にさせていただきます。
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