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111.悪役令嬢の宣誓

テンプレな“真実の愛”のイジメ疑惑追求から始まった、エリザベスと周囲のお話—



エリザベスの幸せと、その周囲を描きたいと思い書いている連載版です。

ルイスとの新生活としては、これで49歩目。

引き続き、ゆるふわ設定。R15は保険です。矛盾はお見逃しください。



    『もう2年か……』



 私がここ、エヴルーに“移動”してきて2年—


 色んなことがあったなあ、としみじみ思う。

 一番の変化は結婚だ。

 ルイスと初めて出会ったのも、ここエヴルーだった。


 エヴルーの領地は、眺めていても美しい。

 領民が手をかけた小麦畑は、すくすくと育ち、風にそよいでいる。

 報告通り、病気による異変なども見当たらず、生育は順調なようだった。


 今、私が書類から目を離し、遠くを眺め目を休めているのは、ルイスとマーサが、エヴルー領 地 邸(カントリーハウス)へ向かう馬車に同乗しているためだ。


 『“滅私奉公”癖抑制チーム』のリーダーと副リーダーである二人は、私の仕事量と労働時間を気遣ってくれている。


 そこにクレーオス先生も加わる。

 万全の体制だ。


 ただそれ以上に、私自身がこの景色をずっと眺めていたかった。



「エリー様。20秒です」


「ん、ありがとう、マーサ。もう少しこのままで。

小麦畑を風が渡っていて、本当に美しいわ」


「ああ。本当だ。エリーの瞳のように美しいね」


「それを言うなら、今日はルー様の瞳のような青空だわ」


 ルイスが車窓から空を見上げ、ふと言葉を洩らす。


「あの日からもうすぐ2年か。

いや、閲兵式(えっぺいしき)のころが、ちょうど2年だ。

エリー。あの水辺に行ってみようか」


「ルー様の方が忙しいでしょう。大丈夫?」


「領地の見回りもしなければいけないしね。

元直轄地ばかりに行ってる、と旧伯爵領の領民達から思われないためにも。

それに墓参にも行きたいんだ」


「私も天使の聖女修道院へは行きたかったの。

ルー様と一緒なら、嬉しいわ。

そのためにも、できることをやらなきゃね」


 私は車窓に向けていた眼差しを、手元の書類に移した。


 〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜


 途中で確認した“馬車溜まり”や、幹線道路にもとりあえず問題はなかった。


 “馬車溜まり”の目立った変化は、『エヴルー名物』と旗が立ち、ちょっとした土産物まで増えていたことだ。

 アーサーからの報告にあった通り、主にハーブのサシェや、お試しサイズのハーブティーの小袋、ハンドクリーム、刺繍の小物などだ。

 施設自体は小まめに補修しており、快適に使えるよう(たも)たれている。

 これもアーサーが率いる優秀な行政官達のお陰だ。

 クレーオス先生は、ミルクセーキを美味しそうに飲んでいらした。



 領 地 邸(カントリーハウス)へ向かう、エヴルー公爵家紋章の馬車と騎馬に、領民達も気付く。


 畑にいる大人は帽子を取って胸に当て挨拶(あいさつ)し、子ども達は走って騎馬に着いてこようとする。憧れの対象なんだろう。

 事故が心配だったが、騎士達はよく貴族達がする、(むち)による威嚇(いかく)ではなく、大きな声を掛け離れるように警告していた。

 こういうところがエヴルーらしいな、と思う。


 先触れのためか、領 地 邸(カントリーハウス)前の広場には、こちらに駐屯している騎士団員が総員、出迎えてくれていた。


 全員騎馬で、壮観だ。


 正門が開き、馬車の前を騎馬が二頭、先導し、後ろには、広場にいた騎馬が整然と並んで行進してくる。

 途中で別れ、馬車は正面玄関へ、騎馬隊は訓練所に向かう。



「うん、なかなかだったな」


「素晴らしいわ。ルイスがいない間も訓練してたのね」


「手紙で指示していたが、あそこまで仕上げてくれてるとは。

元エヴルー伯爵家の護衛達は実に優秀だ」


「お()めに預かり、嬉しゅうございます。ルイス閣下」


 鍛えた元はお父さまだということを、ルイスはわかってるはずだ。


 エヴルー伯爵領 地 邸(カントリーハウス)には、元々お父さまの手の者がいて情報収集しており、私が“移動”しさらに護衛の者が増えた。

 ルイスが()めた通り、その技量からエヴルー騎士団の中心になっている者もいる。

 一方、『能ある鷹は爪を隠す』ではないけれど、秘密裡の任務のため、控えめな言動に徹している者もいた。



 馬車から領 地 邸(カントリーハウス)を眺める。


 建物自体は、外観が色艶も美しい化粧石材を用いた、地下1階地上3階建てだ。


 正面玄関の上に装飾の切妻屋根を支えドーリア式の円柱が並び立つ荘厳な作りである。

その円柱の装飾には、ルイスが『二人のために』と加護を望んだ、古代帝国の知恵と戦争の女神・ミナヴァの像があった。


 この装飾を(おとり)のように、屋上には“監視部屋”や狼煙(のろし)のなどの設備が設置されている。



 馬車から降りて正面玄関前に立つ。

 うん、何度見ても立派だ。

 クレーオス先生も「いや、壮観じゃのお」と仰ってくれている。


 玄関をくぐると、使用人全員が出迎えてくれていた。



『ルイス様、エリー様、おかえりなさいませ』



「ただいま、俺は久しぶりだ。皆、息災で何より。よろしく頼む」


「ただいま、皆。いつも通り、よろしくね」


 アーサーがいつもの微笑みで、一歩前に出る。


「お部屋やお風呂の用意もできております」


「アーサー。俺は騎士団の訓練所に行ってくる」


「はっ、ルイス様。馬は玄関まで回しております」


「アーサー。私はお風呂に入って着替えたら、執務室にいるからよろしくね」


「はっ、エリー様。かしこまりました」


(わし)は図書室で本を借りて、部屋でのんびりするかのお」


「クレーオス先生。お部屋にお茶とお菓子をお持ちします」


 私達に合わせ、使用人達がてきぱきと動き始める。

 その心地よさに目を細めつつ、マーサと共に部屋へ向かった。



 〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜



 お互い充実した時間を過ごした後、クレーオス先生と三人で、エヴルーの滋味豊かで、ハーブを適度に利かせた料理を味わう。


 先生は光り(きのこ)の世話を、助手に選ばれた侍医の一人につきっきりでポイントを教え任せてきた。

 帝室侍医団としても、全く関わらない訳にはいかないので、その申し出はありがたかったらしい。



「うん、美味い。この肉は柔らかくて、食べやすいな」


「酪農も畜産も色々工夫してくれてるみたいなの。

安全なハーブを食べさせたり、チーズ作りの時に出る乳清(ホエー)を飲ませたり、試してるんですって」


「え?牛にもハーブを?」


「そうなのよ。

私も驚いたんだけど、人間にいいものなら、動物にもいいだろう。どうだろうかって、自主的に農家が立ち上げた勉強会で問合せてきたの。


一概にそういうものでもないから、毒性とかには注意してね、とは注意して、きちんと確認してから、飼料に混ぜてるの」


「工夫してくれて、ありがたいな。美味いものは元気が出る。特に肉だな」


「ルイス様。騎士の方々は、肉に(かたよ)りがちじゃが、野菜も果物も、筋肉には必要じゃよ。

バランスよく食べた方が、疲労回復にも効果的じゃ」


 確信的な言い方に、私は(たず)ねる。


「先生。ひょっとして、実験なさったんですか?」


「ああ。王国の時にちょっとな。

食事中になんじゃが、肉ばっかり食っとる騎士達の放屁(ほうひ)、まあ、おなら、じゃな。

それが鼻を(つま)まんばかりでのお。

バランスよく、特に野菜やチーズ、ヨーグルトといった物を食べてる者のおならは、そうでもない。


それで、肉ばかりと、バランスよくに分けて、1ヶ月、実験した。

差は歴然じゃったの。

肌の状態も良くない、疲れやすい、胃もたれもしとる、出る物も出にくい、よく眠れない、とまあ、はっきり出てのお。

(わし)が言って聞かせるよりも早く、野菜やチーズをガツガツ食べておったわ。

身体が欲しとったんじゃろう」


「ありがとうございます。クレーオス先生。

エヴルー騎士団でも徹底します。

俺もエヴルーに来て、野菜や乳製品の美味しさに目覚めました。

これもエリーのおかげです」


「食生活でも支えられるなんて、光栄です。騎士団長閣下」


「そうか、俺も騎士団長閣下なんだな」


私が嬉しくてちょっと悪戯っぽく微笑みかけると、ルイスが照れて首に手を回す。


「騎士団長閣下。それなら、いっそのこと、全員を簡単に診察してもよいかの?」


「え?騎士団員を、ですか?」


 ルイスが意外な顔をする。


「自分は丈夫じゃ、と油断して、気づかん内に無理が祟って、急に倒れて若くして天に召されたり、体調を崩してきた者もかなり見てきた。

ルイス様もそういうお人を知らんかの?」


「確かに……」


「そうじゃろう?まあ、この滞在期間中、順番に診て進ぜよう」


「はっ、ありがとうございます」


「それとできるなら、常駐の医師を2名、早急に雇って、エヴルーと帝都に配置した方が良い。

捻挫(ねんざ)も早めに適切な治療を受ければ、悪化することもなく復帰できる。

無理すると癖になり、能力も発揮できなくなる。

部下の健康管理も、上官の務めじゃと(わし)は思うがの」


 そういえば、王国の騎士団も、クレーオス先生が侍医長になってから、集団健診を導入したって、お父さまも言ってらした。


「はっ、ご助言、感謝します。早速、周知・導入いたします」


「ルー様。医師の手配は、私とアーサーに任せてください」


「ありがとう、エリー。助かるよ」


 その後も話題は弾み、和やかな雰囲気で、夕食を終えた。



 〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜*〜〜〜



「ようこそ、お越しくださいました。エリー様、ルイス様」


「院長様、お久しぶりでございます。お元気そうで何よりです」


「院長様、わざわざのご案内、恐れいります」


 ここ、天使の聖女修道院に二人で(そろ)って訪れるのは、いつぶりだろう。


「ご夫婦で来ていただけて、私も嬉しゅうございます。

仲睦(なかむつ)まじいご様子に、誓いを捧げた神もお喜びたまうでしょう。

何より、私も嬉しゅうございます」


 穏やかに微笑まれ、夫婦の円満さを祝福され、嬉しさと共に照れてしまう。


「では、こちらへどうぞ」


 案内された院長室で、しばし歓談する。

 修道院の畑エリアや周辺の工房も活気に満ちており、シスターも孤児院の子ども達も元気そうだった。

 エヴルー旧伯爵領に開校した学校の先生方も、修道院に生徒を連れて見学に来た、などとにこやかに話す。



その後は、ルイスと共に墓地に(もう)で、まずはお母さまの墓碑の前で、二人で祈りを捧げる。



「お母さま。エヴルーに来て、もうすぐ2年です。

色々あったけど、ルイスと二人、元気に仲良く過ごしてます。

お父さまもお手紙をくださって、お元気そうです。

天から見守っていてね」


 明るい声で静かに話しかける。

 ルイスも熱心に、何かピンと張り詰めた空気を(たも)ち、祈ってくれていた。



 次はルイスの乳母の墓にお参りする。

 墓碑の前で、神の身許での安らかな眠りを祈る。

 お母さまの前とは異なり、緊張した面持ちのルイスが、ゆっくりと語りかける。



「乳母や。報告がある。

お前の命を奪った一味の最後の者が逮捕できた。

相応の罰が与えられる。

あの時の経緯も全て、わかった。


神の御許で眠るお前にとっては、耳障りかもしれないし、俺の自己満足かもしれない。

でも、俺は、乳母やを、あんなに、苦しめたヤツらを、許すことは、絶対に、できな、かった……」


 ルイスは感情が高ぶったのか、両目に左手のひらを当て、肩を震わせ、声を殺し泣いている。

 頬に伝う涙が(あご)を伝い、ぽたりと落ちていく。


 オレトスの処分を、帝都邸(タウンハウス)で、私とクレーオス先生に説明した時は冷静で、「俺ができるのはここまでだ。本当に申し訳ない」と謝罪していた。


 その心底では、これほどまでに、大切な存在を奪われた理不尽さに怒り、悩み、苦しんでいたのだ。


 横に並んで祈っていた私は、黙って寄り添い、背中をそっと撫で続ける。


 嗚咽はしばらく続き、風のそよぎしか聞こえなくなった時、ルイスは手のひらを外し、ハンカチで顔をぬぐい、そして切なそうに微笑む。



「……エリー、ありがとう」


 その微笑みの方が、嗚咽よりも私の心をえぐった。


「私はルー様の側にずっといるよ。

ね、消そうか?」


 神聖な修道院で、なんて罪深い事を思い、言葉に出すのだろう。


 しかし私は、私のルイスをここまで傷つけた人間を許せるほど、優しくはない。

 絶対に許せない。

 殺意を持ち奪ったのなら、生命には生命を()って、償うべきだろう。

 帝国の刑法でもそう定められている。

 それもオレトスは医師であり、何名の生命を奪ってる?


 ラッセル公爵家の“影”で、今、エヴルーに属している者の内、数名なら、たとえ、皇城の地下牢だろうとも、オレトスの生命を人知れず、奪えるだろう。

 たとえ、多少の時間はかかろうとも—



 最後の(ささや)きめいた短い言葉に、ルイスは目を見開く。


 そして、青い瞳を細めると、私の頭を優しく撫で、聞き分けのない子どもに言い聞かせるように、ゆっくり話す。


「エリーはあんな(けが)らわしい人間に、これ以上関わらなくていい。

あんなヤツ、手をかける価値もない。


この地上でも、生命尽きた後も、天には召されず、永劫(えいごう)の苦しみを味わうだろう。


乳母は、俺が覚えている乳母は、(しつけ)に厳しいところもあったが、笑顔の似合う、優しい人だった。

俺の愛するエリーに、そういったことを望まないと思う」


 ルイスらしい答えだ。

 そして、こういうルイスに育った一番下の土台は、ここに葬られた乳母と築いたものなのだろう。



「ん、わかった。ルイスをこれ以上、傷つけたり苦しませたくないもの」


「俺もだよ、エリー。

エリーが無事で、生きてくれてて、本当によかった、よかった……」



 私を優しく抱きしめ、安堵の言葉を、何度も、何度も口にする。

 ルイスはこういった、私が生きてることを確かめるような抱擁(ほうよう)をよく繰り返す。


 目の前で毒を盛られた私が、乳母の死の光景と結びついてしまっているのだろう。

 それを企て実行したのは、同じ“アレ”ら3名だったのだ。


 今度は私がゆっくり、ゆっくり背中を撫でる。


 ルイスが私を護るというなら、私もルイスを護るのだ。


 身体だけでなく、その心も—


 結婚式の時に誓った通りに—



 私は穏やかに、ルイスの心に届くように、ひそやかな声で伝える。



「ルイス。私は誓ったの。


ルイスを夫とし

喜びの時も、悲しみの時も

幸せな時も、苦難の時も、

ルイスを愛し、敬い、共に護り合い、共に歩み、

その命が天に召されるまで、誠実に尽くすことを

神様に誓ったの」



 ルイスが顔を上げ、潤んだ青い双眸(そうぼう)で、私を見つめる。

 結婚式の誓いの言葉だと気付いたようだった。


 そして、私はルイスの両頬を、両手で包み、新たな誓いの言葉を(つむ)ぐ。



「そして、ルイスの大切な人の前で、新たに誓うわ。


私は絶対に、いい?絶対によ?

ルイスよりも長生きするわ。


あなたを看取(みと)って、数秒後でも、とにかく、絶対に長生きする。


ルイスと共に生きて、ルイスの旅立ちを見守って、それから会いに行くの。

だから、神様の御許(みもと)で待っててね。


私は神様に、ルイスに、お父さまに、お母さまに、院長様に、大切な人達、みんなに、ルイスよりも長生きすると、ここで誓うわ」



 目の前のルイス一人を通し、信頼する大切な人たち全員を前にした、神聖な宣誓だった。



「エリー。ありがとう、エリー。

俺も待ってる。ずっと待ってるよ……」


 ルイスの青い瞳から、清らかな(しずく)がはらはらとこぼれる。


 私はルイスの額に自分の額をそっと寄せ、二人で静かに誓い合い、祈りを捧げた。


ご清覧、ありがとうございました。

エリザベスと周囲の今後を書き続けたい、と思った拙作です。


この『悪役令嬢エリザベスの幸せ』の世界を借りて、

小説投稿サイト「小説家になろう」様が主催する、夏季の期間限定企画「夏のホラー、テーマはうわさ」に参加させていただいています。

夏っぽい、怪談仕立てのお話です。


【ここだけの話】

https://ncode.syosetu.com/n7906jj/


立秋を過ぎても猛暑が続いています。

残暑お見舞い代わりに、よかったらお楽しみくださいヽ(´ー`)


誤字報告、感謝です。参考にさせていただきます。

★、ブックマーク、いいね、感想など励みになります。

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悪役令嬢エリザベスの幸せ
― 新着の感想 ―
[一言] やっぱり馬車溜まりはパーキングエリアからサービスエリアに変わりつつありますね。 名物の唐揚げが出てくる日も近い!
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