表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/13

5.私はお仕事場を愛する1

私の職場は大都市の中心、摩天楼の金融街。郊外の自宅からラッシュの公共交通機関を乗り継いで他のサラリーマン同様、足を踏まれ、汗だくになりながらの通勤だ。

 再開発で真新しい金融街のビル群は、法令により小さな公園のような木々に囲まれており管理会社によって害虫害獣駆除や全館空調による温度管理がなされ、働く人間が快適に過ごせるよう人工的に完璧に整えられている。真夏日の外からエントランスフロアに入るとひんやり(といってもISO14001批准のせいで全館28℃から動かせないわけだが)とした空気に汗が引く。駅の改札にも似たゲートにID社員証をかざし、ずらりと並んだエレベーターから高層階行きに乗ったら街を見渡せる眺望のオフィスに到着だ。



 課内でおはようと声をかけあい、デスクでノートPCを立ち上げようと開けると、以前コラボで作成した女学生が好んで使用しそうなキャラクターもののポストイットが挟んであった。


 [1課長天川さん  朝一で部長室に来てくだ 

  さい。]


 ほいほーい、と言いながらメールを確認し、課内に離席を告げる。


 部長室をノックすると、「入ってー」という明るくのんびりした部長の声がした。既に中には2課長の中条君がいる。ああ新人配属の件だな、と勘づいた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ