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エリーの日記 下

「あたしのだよ!!!」

エリーは、待ってました、といわんばかりに笑顔そう答えた。

「あたしわね・・・字、書くの下手なんだぁ・・・だからね、こうして毎日、毎日書いたら下手にならないよってお母さんに教えてもらったの。だから日記書くの!!!」さっきまでは言葉がおぼつかなかったが、今度ははっきりした声で言う。

エリーはそう答えるとレイの近くにある机に近ずくと、机の上にあるペンをとろうとしたが――――とれなかった。いや正確には、手がペンを透り抜けたのだ。

エリーは、とろうと必死に手を動かすがやはりとれなかった。

エリーは、笑顔をなくし声を震わせてこう言った。

「だけどね・ヒック・・・とれないんだぁ・・・ペンが・・ヒック・とれないんだぁ。」

エリーは、目に涙をうかべながら言い続ける。

「お母さんは、部屋で泣き続けるしぃっ・・ヒック・・お父さんはいないし、誰も見てくれないし、そのうちみんないなくなっちゃったんだぁ。」

エリーは涙流し、レイに抱きつこうとしたが、透り抜けてしまった。

「お母さん達が出て行く時も止めようとしたようとしたよ!!だけど!!だけど!!止めれなかったの!!止めれなかった!!止めれなかったのぉ!!」

エリーは涙で顔がぐちゃぐちゃだった。それでも言い続ける。

「そうして気ずいたの、いや気ずきたくなくて忘れさせてた。あたしはね・・・・あたしは・・・もう死んでたんだよ・・もう死んでいるんだ!!!!あたしはユウレイなんだ。そうユウレイ・・・・。」

エリーは、レイを見つめて言う。

「だからね。怖かったの・・・・あたしがもうユウレイだからみんなに忘れられて、このまま・・・消えるんじゃないかって・・・だからおねいさんにお願いしたいんだ・・・・お礼もするからおねがい・・・します。」

レイは、どうするかまよった。もちろんエリーのお願いは叶えてあげたいだけど、自分には叶えられない願いだったら駄目じゃないか!!レイは答えた。

「その願いこと・・・何??」

エリーは、はっとして、涙をぬぐい答える。

「肝心なとこ言うの忘れてたね・・・・あたしの願いごとは―――


真っ黒い猫クロアは、あれからレイ探していた。いまは夜なので、猫としては動きやすいがレイは人間だ。きっと迷ってたりするのだろうか、それにさっきの少女はユウレイだ。しかも長くいるものだ。悪い予感がし体を震わせる。ふとまだ家が崩れてなかったりするところがあり近ずいてみるすると―――

ドアが開きレイが出てきた。「レイ!!!!」クロアはレイに近ずく。

「レイ!!大丈夫か!!」

「?・・・・大丈夫だけど???」

クロアは、溜息をし、れいを見るするとレイの足に靴を履いていた。

「レイ・・・この靴どうしたの???」

クロアは尋ねるとレイは「お礼にもらった。」

と言い。歩き始めた。

「ちょ!!!!」

クロアが慌てて歩く。

レイのバックの中に、エリーの日記が入っているのは、レイとエリーだけしか知らない。

おまけ


「レイ、待てと言ったのになんで待てなかったんだ」

「・・・・・・ごめん」

「ハァ・・・・心配したんだから今度はきおつけろよ」

「・・・・・うん!!」

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