エリーの日記 中
レイは、白い髪の人間の少女を追いかけている。
クロアに、待て!!!っと言われたような気がするが、待てなかった。
だって目の前にいる少女は人、いや、この世界は、人でないナニカだ。だからワタシ以外のナニカが居たので、どうしてワタシ達は、生きてるのか、どうして居るのか、知りたいからレイは、追いかけたのだ。そうして今にいたるわけだ。
――走りつづけて約五分いきなり少女が、止まった、いきなりだったので、レイもあわててぶつからないように、止まる。そうして少女を見た。遠くから見たとおり、黒いニット帽、真っ白なほんの少し長い髪に赤い目、大きめの赤いマフラーに茶色いコートを着て、温かそうなワンピ−スいかにも厚い服装だ。少女は止まっていたが、また歩きだした。レイはあわてて追いかける。
少女は、とある建物の前に止まった。そしてドアを指さしたとたん!!かってにドア、開いた。レイはびっくりした。普通は、ドアノブを回して開けるはずなのに勝手に開いた??
普通は開かないのに???このドアはドアノブが付いてるのに????
――おかしい!!!人でないにしても、こんなことはないはずだ。普通はそう普通はだ・・・・・それじゃあこの子は普通ではないのだろうか?・・・・・・少し警戒したほうがいいみたいだ。 クロアに、わからないモノは警戒したほうがいいと教わったので、肩掛けバックにいざという時に使う、護身用の折り畳みナイフを取り出せるようにしてあるので、本当にいざという時に、使えるが、相手はレイより下の少女なので、いきなりナイフを見せられたら、パニックになり、誰だと言っても答えられない可能性があるとこのナイフを買った時に、店長にいろいろ教えてもらったので教えてもらったところは、分かる。
ので、ナイフを出さず、少女をしばし見つめた。
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
お互い無言どうしで見つめあう。
「・・・・ ・・・・」
少女が何か言った。
「?・・・・・聞こえない・・・」
「あたし・・・のなまえわエリー」
少しおぼつかない言葉で少女――エリーが、言った。
「おねいさんに・・・・たのみたいことあるんだぁ」
そう言うと階段を上り始める。
レイは、警戒しつつ上った。
――上った先には、廊下があり二つドアがあった。一つは開いてるドアでもう一つが開てないドアだ。エリーは開いてるドアに行くので、レイもついて行った。
開ているドアの部屋は、子供部屋だった。エリーは机の上を指さして、こっち、こっちと言った。机に近ずくと机の上には本があり、その本を開いて読んでみると日記だった。
「これ誰の?」
エリーは、待ってました、といわんばかりに笑顔でこう言った。
「あたしのだよ!!!」
っと・・・・・