プロローグ
ある所に明るい茶色の髪をした、少女がいました。
どうしてだろう?
どうしてそんな顔するの?
どうしてワタシだけ 檻から出すの?
ねぇどうしてここは、寒いの?
ねぇどうしてここは、だれも・・・
だれもいないの?
「研究所のやつ・・・か。」
「・・・・?」
「ここだよここ」
少女は、声のするほうを振り向いた。
そこには、真っ黒な猫がいた。
少女は、おどろいた。
だって見たことが、なかったから・・・
「・・・俺らのことがわからない・・・か?そうかな?・・・たぶんそうだろう?・・・・・・俺は、猫だ。いいか・・ねこだ。俺は、真っ黒だが、白とか、灰色だっているよ。」
だいだいわかったと思う・・・・
「 」
「・・・・?」
「いいやこっちの話さ、・・・・・・ところでお前行くあてあるか?・・・ないだろ?なら俺と来い、このままだとお前が死ぬからな、ここは危険だ。早く出たほうがいいしな。」
こくりと少女は、うなずいた。
「じゃぁ行こう、そうだ名前いってなかったな・・・俺の名は、クロアだ。苗字は無いお前の名は?」
少女は、首を振る。
「そうか・・・じゃあレイってどうだ?意味はゼロだ、だってゼロから始めるだろう?」
少女はうなずいた。
「そうか・・・じゃ行こう。」
こうして少女・・・レイは、旅に出る。
この先知らないことだらけ、だけど・・・進むのだ。
この先はどうなるかも知らないが、行く。
そんな旅の、はじまり、はじまり。