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Trick or Treat Dry(というかこれだとSweet&Treat?)

ウィー「このお話を読んでくださる皆様ありがとうございますですの♪感謝感激ですの♪」


ボン太(このお話が楽しみになれば幸いです。でわ、どうぞ。)






SIDE 桜


「エヘヘ♪あなた♪似合いますか♪」


 魔女の衣装を着た私は夫の前まで近づいて両手を広げ軽く一周した。


「あぁ。とても可愛らしい魔女さんだが、どうしたんだい?」


 そう問いかける夫に両手を突き出した。


「Trick or Treat(お菓子頂戴。じゃなきゃイタズラするよ。)♪」


 その言葉に、夫は今日がハロウィンだと気付いた。


「そうか。今日がハロウィンか。しまった。こんな可愛らしい魔女さんのお菓子まで用意してなかった。」


「残念♪これはTrickですね♪」


 そう言って夫の乗っている椅子の上に立ち、その唇を塞いだ瞬間、なにかが口内に転がり込んできた。驚くほど甘くて硬いこれは飴玉だ。しばらく、飴玉の味を堪能して口内に返す。そんなこと繰り返してたら飴玉は溶けてしまった。


「フム。桜。私のTrickイタズラはどうだった?」


「ハイ♪あなたの味がしてとても美味しかったです♪」


ジャック・オー・ランターン「魔女やお化けに仮装した子供たちのドルイドの信仰では、新年の始まりは冬の始まりである11月1日の祭だったらしいホー♪ちょうど短い日が新しい年の始まりを示していたように、日没は新しい日の始まりを意味していたんだホー♪だから、この収穫祭は毎年現在の暦で言えば10月31日の夜に始まったんだホー♪」


ウィルオー・ウィスプ(サウィン祭をキリスト教に取り込んだのが現在のハロウィンであるという説が語られることがありますが、積極的に取り込んだのではなく、異教の習俗を排除しきれなかっただけだそうです。では、皆様で。せーの)


『Trick or Treat(お菓子頂戴。じゃなきゃイタズラするよ。)♪』


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