Trick or Treat ZWEI(お菓子頂戴。じゃなきゃイタズラするよ。)この人達の場合どちらも変わらないのは気のせい?
ジャック・オー・ランターン「ヒーホー♪このお話を読んでくださる皆様ありがとうございます♪感謝感激だホー♪」
ウィルオー・ウィスプ(え?ハロウィンは終わりだろ?残念ながら違います。)
今まで何度も強敵と闘ってきた。しかしながら今回の相手はそれらを上回っていた。対戦相手は自分と同門の男だ。昔はこの男と寝食を共にし師の教えを受けながら共に拳を磨いてきた。久しぶりに再会し、その腕を試し合っていた。自分は決して修行はサボっていたわけではないが、アイツはそれ以上の修行をつんでいたらしい。自分の拳は決して当たらず逆に向こうの拳は当たり続けるのだ。そして、
「破砲拳!」
SIDE 星夢
「だぁぁぁッ!!!! また負けた!」
悲鳴をあげながら息子の結はコントローラーを落とした。
「また勝ったね♪これで5連勝♪」
床の上に胡座をかきながら、従弟で居候の星魔は微笑んでいたのを眺めながら、パンプキンケーキを頬張っていた。そこに、
「星夢♪」
可愛らしい魔女の衣装を着た妻のマリナがやって来た。何だろうと思っていると、
「Trick or Treat(お菓子頂戴。じゃなきゃイタズラするよ。)」
と可愛らしく言ってきた。私はマリナの手を取り引き寄せる。
「キャッ♪ンムッ♪」
さしたる抵抗を見せぬマリナの唇を塞ぎその舌に噛み砕いたパンプキンケーキを塗りつける。マリナはされるがままになっていて、私が解放した途端、糸の切れたマリオネットみたいにクタッとなってしまった。
SIDE 星魔
「おーい。星魔。急に目かくししてどうしたんだ?」
「もうちょっとこのままで、あぁ。今晩は俺の部屋で一緒に寝ましょうね?」
星夢兄もマリナさんも結君の前でそういったことを慎んで欲しいんですけど。心の中で苦情を言いつつそう提案した。
ボン太(日本ではハロウィンは有名ですが、あまり普及してない、あるいはやることを禁止されている地域があるのを御存知でしたか?)
ウィー「中東、東欧などの東方教会のある地域はあまり普及してないようですの。
また、米国の一部のキリスト教系の学校はハロウィンがキリスト由来の行事ではないことが原因でハロウィンを禁止しているようですの。
その他にも、ロンドンにあるロシア正教会の司祭はハロウィンを『死のカルト』であると批判していたり、ロシアにおいてはロシア教育省が宗教行事の一環であることを理由に、公立学校に対してハロウィンの関連行事を行わないよう通達を出しているのですの。
では、せーの」
『Trick or Treat(お菓子頂戴。じゃなきゃイタズラするよ。)♪』




