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僕たちの約束  作者: 翔香
第2章 不気味なツアー
30/55

第30話 game3 ビンゴゲーム(前半)

後書きにお知らせがあります。

 高峰は、小さな個室で携帯で『誰か』と連絡を取っていた。



「はい。もうゲームは終盤です」



 高峰は、口を歪めた。



「あの3人は、必ず。では」



 高峰は、携帯をポケットにしまい、玄関へ向かった。











 高峰が言っていたように、旅館の玄関に向かった。すでに、10人程集まっていた。

 智は腕時計を見て、呟いた。



「後5分か・・・」



 それから、疾登と花輪で会話をしていると、7時になっていた。気が付くと、もう、全員集まっていた。



 そこに、高峰が現れた。



「皆さん、集まりましたね」



 またもや、明確に数えていないのに判断している。念のため、智が数えて全員いることが確認できた。



「では、ルールを説明します。先ほども言いましたが、今回のゲームは女性限定で行います。女性の皆さんは、ビンゴをします。このビンゴでも、罰ゲームがあります」

 『罰』という言葉を聞いて、皆は息を呑んだ。智たちも、動揺を隠せなかった。



「女性はビンゴを行います。まず、パイプ椅子の背もたれの部分に番号が書かれている紙を張り付けてあります。私が、ボックスから番号が書かれている球を取ります。私が言った球の番号が、縦、横、斜め、いずれかでビンゴになると、その人は罰を受けなくて済みます」



 そこで、高峰は大きく息を吸って、説明を続けた。



「最終的に6つの列がビンゴになれば、そこで終了となります。そうなると、今、女性は25人いるので、4人残りますよね。その残った4人の女性に罰を受けてもらいます。要するに、皆さんの運次第ということです」



「あの、その罰というのは・・・」



 1人の20代前半くらいの女性が問うた。



「うーん。まあ、少し苦しんでもらうかもしれませんね」



 高峰は、不気味に笑いながら言った。



「そんな・・・」



 女性は肩を落とした。

 ふと、花輪を見ると、花輪の体は恐怖からか、震えていた。智は花輪の体を抱きしめた。



「大丈夫。きっと大丈夫。心配するな」



 智は、花輪の耳元で囁いた。疾登も、花輪の頭を優しく撫でた。



「そうだよ、花輪。何かあったら、俺と兄貴が助けてやるって言ったろ?」



 疾登は優しく微笑んだ。



「では、早速始めたいと思います。では、会場へ案内しますので、ついて来てください」



 高峰はこちらに背を向けて先に進んだ。皆も俯きながら、高峰について行った。



「行こう」



 智は、花輪と疾登を連れて、高峰の後を追った。











 高峰が入った部屋は、縦横5列のパイプ椅子が並べてあった。目の前には長机があり、その上には、黒いボックスが置いてあった。ボックスは、全面黒になっており、外からは、中が見えないようになっている。壁には、このような順番で縦横1メートル程の用紙があった。


21  9  7  4  11


3  12  22  10  5


25  16  2  8  18


20  1  13  14  24


6  19  17  15  23


「では、女性はこのパイプ椅子の何処でもいいですから、座ってください。男性は後ろへ下がってください」



 この部屋は、15畳ほどあるので、後ろへ下がっても、そんなに窮屈ではなかった。



 智は、花輪が自分の元を離れる前に1言かけた。



「花輪、余計な事は考えるな。花輪なら、絶対大丈夫だから」



「そうだ。俺たち、ここで見守ってるから、安心しろ」



 疾登は、花輪の頭をそっと撫でた。



「お兄、疾兄、ありがとう。私、行ってくるね」



 花輪は無理して笑っているが、目には涙が溜まっている。



「おう」



「行ってらっしゃい」



 花輪は、こちらに背を向けて行った。



「心配だな・・・」



「うん」



 花輪は、少し乗り遅れて、最後に残った5番の椅子に座った。

“残り物には福がある”この言葉を、智は信じたかった。



「では、ここでもう1度ルールを確認しておきます。まず、私がこのボックスから、番号が書かれてある球を取り出します。私が選んだ球が揃い、ビンゴになった列の人は、罰を受けずに済みます。結果、6つの列がビンゴになれば終了です。残った4人は罰ゲームとなります」



 高峰は一拍置き、ボックスに手を入れた。



「最初の番号は・・・」



 高峰が取った球の番号は・・・



「7番です」



 すると、7番の椅子に座っていた女性は、歓喜の声を上げた。



「やった!!私、私・・・」



「まだ油断は出来ませんよ。お忘れですか?あなたの列がビンゴにならないと、終わりませんからね」



 その1言で、7番の女性は一気に笑みが消え、肩を落として、椅子に座った。

 高峰は、フッと笑い、用紙に7に印を書いた。



「では、次」



 高峰はボックスに手を付けた。



「10番」



 10番は、横に揃えば、花輪の5番があるので、ビンゴすることが出来る。



「3つ目は・・・13番」



 13番は、花輪とは関係の無い数字だ。



 高峰は、慣れた手つきで球を取っていく。



「4つ目。20番」



 この数字も、花輪には関係ない。



 それから、5つ目、6つ目と球が引かれているが、花輪の番号、5番が一向に引かれない。花輪も、焦りを感じているのか、手を擦っている。花輪は、焦ったときに、手を擦る癖がある。



 これまでで、7、10、13、20、15、19、6、12、16が引かれた。今だに、どこの列も、リーチになっていない。



「では、次の10個目で、一旦休憩を入れます」



 休憩があるのか。ここで、花輪を安心させなければ。



「10個目は・・・21番」



 結局、花輪の番号は引かれなかった。



「では、前半戦は終了と致します。10分後の8時から、後半戦をスタートします」



 そう言って、高峰は部屋を出て行った。



 前半、終了。

 ビンゴゲームの用紙、数字を並べただけという雑なものになってしまいました。

 読みにくいですよね。すみません・・・



 お知らせというのは、この先1週間にテストがあるのです。

 なので、投稿は来週の週末くらいになるかもしれません。


 では、次回も楽しみにしていてください!

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