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プロローグ
「精霊」それは、人格を持つエネルギー体のような存在。
人間は、精霊を使役する事で、属性魔法と呼ばれる能力を使うことができる。
精霊の半数は、人間から「霊力」というエネルギーをもらう代わりに、力を貸してくれる。
そのため、人間と精霊は互いを必要とし、今現在まで共存してきた。
それは、これからも変わらないことだろう。
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この世界は6年前に休戦状態に至るまで第3次魔法大戦が起こっていた。
主な戦場となっていたヨーロッパは、多くの血が流れた。遠く離れた日本でも、多数の死傷者が出た。
戦争に投入した、各国の最強兵器は、精霊使いたちだった。
そのため、各国は精霊使いの育成に重点を置いて取り組んでいる。
魔法は、誰もが自由に使うことはできない。
魔法を使うことができるエリートが行くことのできる四大高校の一つ。
「国立魔法北高校」
だが、その才能を持つ人間は少ない。
これは、その高校に行くことになった少年の物語である。