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Stage of extra
Stage of extra
(後編予告)
私達のいる場所は歴史の一部分でしかなく、足跡を残してはいけない場所。それでもそこには、私の命の過程があり、そしてその延長線上に終焉の二文字がある。
彼女の背中に、私の系譜があるのか。そして、彼女の願いの先には何が待っているのか。
「守りたいと決めたんだ。それだけは……正直な、私の気持ちだ」
眩しい眼差しに目が眩んだ。かつて母が愛した英雄の姿に。
「ならば、私は……」
ここは、過去。所詮、過去。
ならば、私の行く道は一つしかない。
此処に残るか、それとも元の時代に戻るか。
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[ Aschenputtel ]
私は止めませんよ、フレイさん。