第八章 『混沌した世界』
店主の元に手下が戻ってきた。
「すみません!ボス!見失いました!」
「くそ!くそ!くそ!」
するとそこにCRAとジェーソンが来た。
「エイデンがいたか?」
「えぇ!さっきまでいました!そ、それが・・・」
「逃げたか・・・仕方ない。協力ご苦労」
「部下が途中まで追ってたが急に転送されたと」
「また消えたか・・・」
「あの・・・もしよければ・・・協力金とか?」
「あぁ、あげてやりたいが、あいにく電子しかなくてね。それにお前の店かなり違法経営みたいだな?」
「あ、いや別にそんなことは・・・」
「今回は通報しないでおくそれで勘弁しろ」
「あぁ、感謝いたします!」
「とりあえず、消えた場所に案内しろ!」
そういい、ジェーソンは手下たちに連れられてエイデンが消えた場所に向かった。
電磁波の余韻がある・・・確かにここからどこかに消えたのだろう。
これだけじゃわからない。すると手下たちが金をせびって来た。ジェーソンは仕方なく隠し持っていた小銭をばら撒いた。
その後、ジェーソンは、CRAと離れ一人で街に残る事にした。
ジェーソンは街を歩く中、昔のことを思い出していた。
家族、恋人、友人。全て人造人間によって破壊された。第1次クローン革命戦争に巻き込まれてしまったのだ。その戦争は、クローンとまだCRAの前身である警察との戦争。私の家族と恋人は、クローンによって巻き込まれた。始まりはとても残酷だった。クローンたちは、仲間の警官から情報を抜き取り、家族や人間関係全てを網羅し、情報戦とシステム介入で一箇所に集めた。そしてそこにガスを放出し、火をつけ大爆発が起きた。
私は任務でその場におらず無線で事件を知り死体で全てを悟った。
その日以来、クローンを全てこの世から消し去る。同じ方法でやり返してやると胸に誓った。その後、革命戦争が始まり人類が勝利した。その後、残りの人造人間を見つけるべくCRAが発足。その後エイデン率いるEDEN社を壊滅に陥れようとしたが法律改定が難しく時間がかかってしまった。そしてこの前、ついに追い詰めたが、逃してしまった。そして新たにクローンまで放出させてしまった。
新たに見つけたマークは今の所、順調に仲間を集めている。そしてクローン協会本部の前に続々と集まっている。もうすぐクローンを一斉に排除する事ができる!だがそれが終われば俺は、何をして生きるのだ?クローンを排除するために生きている人生・・・クローンに生かされている!
そう思ったが、歩いているうちに、爆発の起きた現場の目の前につきクローンに対する憎悪が溢れ出した。
絶対、排除してエイデンを地獄に落としてやる!
———1週間後———
国中にとある映像が流れた。
レジスタンスによる第2次革命戦争による放送だった。
映像に映っていたのはアレックスだった。
『これより我々レジスタンスは、人類と手を取り、人造人間の人権を取り戻す!共に立ち向かいクローン協会本部を制圧し人権を取り戻そう!』
そして歌が流れた。
『この世に生まれし我々は』
『権利を平等に与えてる』
『共に未来を変えていこう』
『明るい世界が目の前に』
『レジスタンスに正義あり』
『この世に生まれし我々は』
『権利を平等に持っている』
『共に立ち上がれよ同志たち』
『いざ革命を起こす時が来た』
『追い風を味方につけるのだ』
『レジスタンスに勝機あり』
すると国中のクローンたちが立ち上がった。
レジスタンスに協力する人類も現れ皆でクローン政府本部に向かった。
その中に、マーク達もいた。ネオと無事に合流できたらしい。
騒がしい中、アレックスが指揮をとった。
『決行は5日後!それまで武器の手入れバリケードの強化を進めるぞ!』
反対にCRAでは、ジェーソンが指揮をとっていた。
『一歩たりとも近づけさせるな!バリアが切れる前に仕留めるのだ!』
CRAは、突入を明日に控えていた。バリアが切れるのは、5日後。
レジスタンスは、バリアが切れた瞬間、突入する計画だ。消耗戦でも勝機がそこしかないのだ!
戦場は、エイデン達の住む家の近くで行われるのだった。買い出しと同時に様子を見に街に出た。
人混みの中、二人の若者が同志を煽動していた。
そこに居合わせると見覚えのある二人だった。
ローズが助けたあいつと、我々を救ってくれたネオだった。
「パパ、あの人!」
「あの二人・・・仲間なのか」
するとネオが我々に気づいた。彼が手を振り、ローズが振り返した。
目立つのはまずい。そう思ってエイデンはその場から離れる事にした。
ネオ二人を目で追った。
「ネオ?大丈夫か?」
「あぁ・・・」
マークに声をかけられて我に帰った。
エイデン達は人ごみを抜けて、自宅に着いた。
「パパ!大丈夫?」
「あぁ〜水を」
エイデンは、この地に着いてから気の緩みと今までのストレスで体を壊していた。
「あそこにはいなかった・・・」
「誰が?」
「君の兄弟だよ」
「兄弟がいるの?」
「あぁ、あの革命動画に映ってたあの人だよ」
「そうなんだ・・・そんなの知らなかった・・・」
「あいつを守らないといけない・・・」
エイデンは、ローズから水を受け取り飲み始めた。
「ねぇパパ、私の秘密って何?」
エイデンは、水を飲みきり何事もないようなそぶりで「秘密なんてないよ」といった。
「そう・・・ねぇ?あそこにいたのって前にあった人だよね?」
「あぁ、でも危険だから関わらないほうがいい」
そういってエイデンは自室に戻って行った。
ローズは何か思いにふけていた。
マーク達は、レジスタンスの基地にいた。
「ネオ、大丈夫か?」
「あぁ・・・」
「おい!ネオ!集中しろ!」
「ごめん!あの子が気になって」
「あの子って?」
「前に一度会った子。さっき見かけて」
「いい加減にしろ!今は恋よりも戦いが優先だ!」
「わかってるよ」
するとそこにある人が来た
「ノックノック!」
「誰だ?」
「すみません!ちょっと小耳に挟んだもので・・・」
「なんだ?」
「いや〜私ね、チョ〜っと遠い場所でレストランを営んでたんですけどね・・・」
「ハァ?」
「そのお嬢さんのこと見つけて差し上げましょうか?」
「本当に!?」
「えぇ〜ですがそれなりにお駄賃は弾みますぜ〜」




