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OUT  作者: 天姫乃みこと


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第七章 『資本主義勢力』

「ボンジュール〜〜〜!」

陽気なレストランで店主がお客を迎え入れていた。

「ようこそ!さぁどうぞどうぞ!入りな入りな!」

店内は、荒くれ者や貧乏人に混じって若い女性や金持ちなどが入り混じって騒がしい雰囲気だった。

「お客さん!何にします?当店では、食事はもちろん様々なサービスもございますぜ!」

グラスが割れる音がした。酔っ払いが床に倒れたらしい。

「つまみだせ!」

店主がそう言うと周りの見るからに貧乏客が二人がかりで酔っ払いを店の外に放り投げた。

バーテンダーの女性が二人の客に小銭を投げた。二人の客は必死に小銭を取りに行った。

「すまねぇ話の続きだ。うちは現金主義でね〜それがなかったら小切手なんだけど、電子の取引を一切おこわないから安全だぜ。さてどうするかい?」

店主が優しく、案内してくれた。

「あんた!お客だよ!」

バーテンダーの女性が叫んだ。

「わかってる!こっちも対応してんだ!お前がやれ!」

店主は、急に気性が荒くなった。

「パルドン〜さてどうするかい?」

店主の気性は元に戻った。

一方、バーテンダーの女性が身なりを隠している男性と女性のペアの客を案内していた。客の正体は、エイデンとローズだった。

「お二人さん、何にする?お部屋なら2階に上がって」

「いえ、我々は食事に」

「そうかい。それで何にする?」

「ひとまずお水を、私だけでいい」

「この娘は?」

「彼女はいらない」

「なんでだい?まさかクローンじゃないだろうね?」

すると、店内は一気に静まりかえった。するとお客の対応していた店主が二人に近づいてきた。

「お客さん、その娘はクローンかい?」

「いや、違う。人間だ」

すると店主が何か気づいたかのように聞いてきた。

「あんた誰かに似てるな・・・確か・・・」

「政治家?」バーテンダーの女性が言った。

「違う!」店主が小さく否定する。

「俳優?」

「違う!」

「市長さん?」

「違うって!いいからお前は黙ってろ!」

店主の気性が荒くなり、バーテンダーの女性が、店主の足を思いっきり踏みつけて店主が痛がる。

「いい加減にしろ!」

「うるさい!この短小者!」

「黙れ!この売春婦!」

「あんたと結婚してからしてないわ!」

「しらね!話は聞いてんだよ!客と寝てるってな!」

「そんなのでたらめよ!」

「いいや確かな情報がある!」

二人で言い争いをしているうちに、エイデンたちは、その場から離れようとした。

「待てよ、お客さん!あ!もしかして!」

するとエイデンは、テーブルに200ドル置いた。

「これで私のお水と食事と詮索はやめろ」

すると、「それじゃたらねぇ」と店主が値切りし始めた。そしてエイデンは、150ドル出した。合計350ドルこれだけだせば大抵は黙る。

「ようこそ!フレロ!さぁ料理を作れ!」

そう言って店主は、その場を離れお店の空気を明るく持ち直した。

「あんたあの話は終わってないからね!」

「うるせ!さっさと作れ!」

「何よ!」

「350ドルもくれたんだぜ!逃がすのは勿体無いぜ!」

「ならもっと取ってきな!」

店主たちはよからぬ事を企んでる。

エイデンたちは、料理を待つ間今後について話をした。

「牧師の話では、知り合いのところに空き家があるらしい。まずはそこに行く事にしよう」

「でも、このまま逃げ続けても見つからないし危険じゃないの?」

「大丈夫なんとかなる・・・」

すると料理とお水が来た。

「お待たせ!特製の健康食品だぜ!」

見た目は、べちょべちょなヘドロみたいだった。

「そうか・・・ありがとう」

「なぁフレロ?お前さんの事が気に入った。もしよければ一晩、部屋を貸してあげる。さらに若い子も貸してやる」

「えぇ?」ローズが嫌がった。

「落ち着きなお嬢さん。見るからに二人は逃亡犯にお見受けしたし、あの会社の人だろ?だから提案だ。匿う代わりにもう500ドル払ってくれないか?」

「何を言ってる!?」

「じゃあ、300でどうだ?」

「待て、私は匿ってもらおうなんて思ってもいない。これを食べてここを去る」

店主が皿を引いた。

「そうか、予定が変わった。この料理はもう50ドル払わねぇと食わせられねぇ〜」

「そうか・・・では私はこれで失礼する」

「そう、仕方ねぇ」

そう言って店主が何か合図を出した。

すると周りの客が二人を取り押さえた。

「逃がして欲しかったら、100ドル払え」

完全に店主は金を取る気だ。

「わかった・・・払うからもう何もするな」

そういってエイデンは100ドル支払いお店を出た。

「毎度あり!サリュ!」

「あんたそれでいくらだい?」

「350と100で450ドル・・・」

「バカたれ!もっといけただろ!」

「安心しろ!あいつをつけさせた。それにCRAに言えば懸賞金が手に入るかもしれん!」

「ならいいけど」

「ほらさっさと仕事しろ!」

お店はいつも通りの活気に戻った。

エイデンたちは、暗い道をひたすら進み地図に記された空き家を目指した。

その後ろを、店主の手下が尾行する。

目的地に着くと、そこには何もなかった。エイデンたちは騙されたと思った。

すると、謎の光が二人を照らし目が眩んだ。CRAか!?そう思ったが、光が弱まり目を開けたら大きな屋敷の前にいた。

門がありそこには手紙があった。

『エイデンとローズ』

中身を読むと、自由に使って良いとの事だった。ありがたい。私たちは、その屋敷に住む事にした。

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