表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

3話 キャベツ一玉、ランニング

「良くやったアリシア!こんな奇跡、私は一生分の運を使い果たしたようだ!」


 父、ハワード・ローズはアリシアに抱きつき涙を流して喜んだ。


 母、アメリア・ローズは顔中涙と鼻水でグシャグシャとなり何も言えず呻いている。


 使用人達は信じられないと行った顔でヒソヒソと話している。


「そうと決まればダイエットだ!今から始めるぞ!」


 そう行ってハワードは物凄いスピードで何かを書き上げた。


「ダイエット計画・・・」


 バリィッ!


 アリシアは読んだ瞬間に破り捨てた。


「ルカと同じかい!!」


「なぜみんなキャベツ一玉で走らせようとするんだ!」


「お、お前の場合、それくらいしないと間に合わないだろ・・・・」


「間に合わせて見せます!」


 バタアァァンッ!と大きな音を立ててドアを閉めて父の書斎から出て行くアリシア。






 別棟に入ったらオークプリンセスの餌やりなんて嫌だ!って使用人達にイジメられるかも・・・。


 そのうち忘れられて飼育費用が渡されなくなって、給料が払えないから使用人もいなくなって、一人になっても生活力がないからボロボロの廃屋で孤独死・・・・。


 部屋に戻ったアリシアはテーブルの周りをウロウロとしながらブツブツ考えている。


「そんな未来絶対嫌アアア!!

とにかく痩せて、せめてオークから白豚になろう! 

始めはとにかく歩こう。

走るのは無理だけど、歩く事は出来る。

料理は野菜中心のメニューにして貰ってお菓子は無し!

でもって本気で小説を書く!

私にはそれしか無い!

小説家になって稼いで給料を払えるぐらいの収入源を確保して・・・」

 

「落ち着いて下さい」


「とりあえずケーキを食べるのを止める所から始めるべきでしょう」


「あ!」


 



 現在午後二時、とりあえず屋敷の裏手にある森の散策を始めて二時間。


 息はゼエゼエ、汗はダラダラ、頭はフラフラ、シャツはビショビショ。


「はぁ、し、はぁ、しぬ、うぇっ、しぬ!」


「まだ二時間しか経ってませんよ」


「」


 ルカは涼しい顔、と言っても銀色の髪が顔を隠していて、見えるのは口元だけだがそのニヤつきで余裕が分かる。


 ルカは木の根の階段をヒョイヒョイ降っていく。


 登るより降るほうが疲れるのはなぜだろう?


「ほら、もう少しで屋敷に着きますよ」


 木々の隙間から屋敷の青い屋根が小さく見えている。


「はぁ、まだ、あん、な、とお、い、ぐはっ!」


 ドスドスと音を立てながら一歩一歩降っていく。


 飲み物ないは水だけ。


 紅茶をもジュースも禁止。


 ベッドに横になりながら、「やっぱりやめようかな・・・」

と思うアリシアだった。



こんにちは、ボアと申します。

もし「面白い!」と思われたら

感想などいただけると参考になりますので

嬉しいです。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ