罰ゲームのキス
ショッピングモールを出て偉二さんの家へ向かった。部屋に入ると、偉二さんは「適当に座ってて」と言い、キッチンへ行った。
しばらくすると水をもって居間に来た。その後少し話し、ゲームをすることになった。しばらくゲームをしていると、偉二さんが楽しそうに言った。
「そうだ、次のゲームで負けた方は罰ゲームしない?」
「えっ、罰ゲーム?どんな?」
「それは勝った方が決めるってことで」
罰ゲームか。俺は勝負は割とすきだ。ここで俺が勝って偉二さんに罰ゲームをさせる。いつもやられてばっかだし、たまには偉二さんにも何かやってもらわないと。俺は勝負心に火がついた。
「よし!のった!!やろう!」
「なんかテンション上がってるけど、僕が勝たせてもらうよ?」
「いや、俺が勝ってやる」
「いいね、僕、全力でいくからね」
「俺も全力でやってやる!」
そしてゲームが始まった。2人とも全力を出し、格闘し、結局俺が負けてしまった。クソ。偉二さんに恥ずかしい思いでもさせてやりたかったのに。俺は悔しい気持ちで偉二さんを見た。
「で、罰ゲームはなに?」
「う〜ん、どうしようかな〜」
偉二さんは嬉しそうに笑い、しばらく考えたあと口元を指さしてから言った。
「奏人くんからキスしてくれない?」
「えっ」
俺からキスなんて。そもそも付き合ってもないのに。でも、それが罰ゲームというものか。俺が同様していると、偉二さんはふふっと笑った。
「ほっぺでいいからさ、ほら」
そう言って偉二さんは俺の方にほっぺを向ける。そんな偉二さんさんを見て俺は考えた。俺は偉二さんの事をどう思っているのか。少し考えた後、俺は答えを出した。
「偉二さん」
「ん?」
俺はこっちを向いた偉二さんの口にキスをした。偉二さんは驚いた顔をして、しばらくフリーズしていた。
「...奏人くん、別に無理しなくても良かったのに」
「無理なんてしてないよ」
それを聞いてまた驚いた顔をする偉二さんの目を見つめ、俺は勇気をだして言う。
「俺、偉二さんのこと好きになっちゃった」
「えっ、本当?」
「うん。偉二さんのせいだから...せ...」
そこで言葉が詰まってしまう。そんな俺を優しく見守り、言葉を待ってくれる偉二さんを見て、俺はまた勇気を出す。
「責任...とってよ」
それを聞いた偉二さんはニコッと笑う。
「じゃあ、責任とって付き合おっか」
「うん...」
告白をして恥ずかしくなった俺は偉二さんから目をそらす。
「でもさ、奏人くん」
「なに?」
「付き合うってことは、そういう事もするってことだけど、本当に大丈夫?」
偉二さんは俺の下半身をちらっと見る。偉二さんとエッチ。考えたこともなかった。でも俺は、正直嫌だと思わない。
「大丈夫だよ」
「ほんとに?」
「ほんと」
俺が偉二さんの目をまっすぐ見て言うと、偉二さんはニヤッとする。
「じゃあ、本当かどうか確かめてみよっか」
偉二さんは俺に近づき、そのまま押し倒す。押し倒された俺はびっくりして焦ってしまう。
「え、偉二さん。俺、その、初めてだからなんもわかんない」
「男とするのが?それとももしかして、したことない?」
「し、したことない...」
俺が顔を赤らめてそう言うと、偉二さんは驚いていた。
「そうなの?奏人くんモテそうなのに」
「俺は全然。モテるのは偉二さんでしょ?」
「へぇ〜...こんなに可愛いのに」
偉二さんはニコニコしながら俺の頭を撫でる。顔が近い上に頭を撫でられ、俺は恥ずかしくなる。
「か、可愛くねぇし」
「...そんな可愛い反応されると僕、理性保てなくなっちゃうんだけど」
「別に保ってもらわなくても...」
「えっ」
俺でも何言ってんだって思った。こんなの、俺から誘ってるようなものじゃないか。でも俺は今、偉二さんに触れて欲しい。もっともっと俺は偉二さんのものだとわかって欲しい。
「...いいよ。俺、偉二さんになら何されてもいいから」
「...じゃあ、ベット行こっか」
偉二さんは立ち上がり、俺に手を差し出す。その手を取ると、偉二さんは俺の手を引っ張り、立たせてくれる。そのままベットへ向かった。偉二さんはベットの前で俺の手を離し、服を脱ぎ、パンツだけになる。スタイルがよく、とても綺麗な身体だ。
「奏人くんも脱げる?なんなら僕が脱がせてあげようか?」
「だ、大丈夫!自分で脱ぐから」
俺が服を脱ぐと、偉二さんは俺をベットに寝かせる。そのまま上に覆いかぶさり、優しくキスをした。
「嫌だったらすぐ言ってね」
俺がこくりと頷くと、偉二さんの口が俺の口へ近づく。そのまま何度か唇を重ねた後、偉二さんの舌が俺の口へ入ってくる。
「んっ...」
初めてでどうしたらいいか分からず、俺は何もせずにただ、偉二さんに舌を絡められる。
「んっ...」
息をするタイミングが分からず、俺は苦しくなり、ギュッと目を瞑る。
「んんっ...」
俺の反応を見て、偉二さんは慌てて口を離す。口が離れた瞬間、力が抜け、俺は慌てて息を吸う。
「ごめん奏人くん!大丈夫?」
「大丈夫っ...その...初めてだから...呼吸のタイミングがわかんなくて...ごめん」
「...もしかして、キスも初めて?」
「うん。普通のキスも偉二さんが初めてだよ」
俺がそう答えると、偉二さんは申し訳なさそうな顔をする。
「ごめん。初めてなのに僕、あんな軽々しく...」
「いいよ、それは。もう偉二さんのこと好きだし」
それを聞いた偉二さんはニコッと笑って俺の頭を撫でる。
「僕も好きだよ」
偉二さんはもう一度俺にキスをする。