4話
主人公の暗い?黒い部分が見えたところでこのストーリーから切り替わりますので
今後の執筆継続にも関わるので読んでやろう!という物好きな人がいたらブックマーク・感想コメントもらえると嬉しいです。
昼寝から目覚めると部屋に夕陽が差し込んでいた。
今からご飯を作る気になれなかった悠太は寝起きのやや重い身体を起こして近所のファミリーレストランへと向かう。
いつも通学に使っている駅の高架下に最近出来たファミリーレストランが開業していたので今日はそこに行く事にする。
入り口の機械が
「空いてるお好きな席にお座りクダサイ」
と機械音で告げてくる。
悠太は程よく外の景色が見えるソファーに腰を下ろす。
店員がメニューを取りにくるタイプの店では無く、テーブルに備えつけられたタブレットでメニューを打ちこんで注文するタイプであった。
悠太はドリンクバーとハンバーグステーキセットを注文するとドリンクバーに向かう。
席を見渡すと子連れの母親や、学生服を来た3人組、
コーヒーを飲みながらパソコンに何かを一心に打ち込むサラリーマン風の男なんかがそれぞれの席に座っていた。
ドリンクバーで炭酸を適当に入れ両手に持ち席に戻る。少しするとネコの顔が付いた配膳ロボットが注文しておいたハンバーグステーキセットを載せてやって来た。まぁファミリーレストランに求める物なんてこんなものだろう、と悠太は思った。
ひとしきり食べ終わった後ドリンクを飲みながらスマホを触っていると
「お済みの皿お下げしま・・・えっ!?」
スマホにだけ向けていた視線を声の方向に向けるとつい数日前に出会った彼女(清水小春)がファミレスの制服に身を包みながらこちらを目を見開いて見ていた。
「とっ、とりあえずお済みの皿お下げしますね」
ステーキセットを食べ終えた皿を持って彼女は奥へと急ぎ足で消えていった。
やがて戻って来ると
「お客様、こちらのクーポンをどうぞ!」
と何かカード状の物を手渡して来た。
何か重なっているので間違いかと見てみると
(あと30分でバイト終わるのでその頃店の近くで待っててください)と走り書きしてあった。
特に帰宅する用事も無かった悠太はその場に残りドリンクバーのおかわりをするなどして30分が過ぎたくらいにファミレスを後にし、少し待つことにした。
店を出てから数分後早足で彼女(清水小春)はやって来た。
「お待たせしてすいません、悠太さん!大学で全然見かけないし連絡先交換して無かったなと後から気づいて」
そう言いながらカバンからスマホを取り出した。
断っても良いような気もしたが断ると余計に面倒な事になりかねないなと思い、悠太は自分のスマホをポケットから取り出し彼女と連絡先を交換することになるのだった。
ようやく1人目のヒロイン再登場!お待たせしました!
個人的にイヤな部分は先片づけたいもので主人公の暗い部分は先に処理してしまおうと3話までで書いておきました。5話からは少しヒロイン視点からお送りします!
21日0時更新予定です。