⑤紀ノ松の回復
あれから、数日後、ISDCの米国支部の諜報機関は元に戻った。
一方で、紀ノ松の状況は・・・。
紀ノ松の以外のエージェントたちは、様子を見に医務室へと向かった。
「ドクター。エージェント5の様子は、どうでしょう?」
と新板が言った。
「今、個室で治療中です。」
「大丈夫なのですか?どうなるのですか?」
「ジェイムズが前よりも強力な剣だったので状況を見ても、エージェント4の時よりひどい状況でかなり危険な状況でした。しかし、回復するよう治療を続け、傷は治り何とか一命をとり止め、本日意識が回復しました。」
「何とか一命をとりとめてよかった。」
「意識回復したのか。」
紀ノ松の以外のエージェントたちが安心しているとその時、1人の看護士が
「エージェント1〜4よろしければ、エージェント5の様子見ますか?」
「見に行こうか。エージェント1と2と4。」
「心配だし観に行こう。」
とエージェントたちはそう言って、看護師と竹田医師の案内で、紀ノ松を治療している部屋に行きアを開けた。開けるとベッドに横になっている紀ノ松がいた。
「エージェント5、大丈夫?」
「具合はどう?」
と横田と新板が心配そうに言った。
「心配してくれてありがとう。おかげで意識は回復した。マックの彼女を何としても・・・。」
「今は、それを考えるよりも治療を専念したほうがいいよ!エージェント5!」
と今度は、ミュージが心配そうが言った。
「ごめん。ジェイムズが新たに手に入れて僕を倒した『あの剣』の設計図はK&Gにはどこにもなかった。それが気になっていて。」
「そうなの?」
「確かに、ジェイムズはあの時、身に覚えのない『水色に光る剣』を血まみれで持っていたが、『あの剣』の設計図はK&Gにはどこにもなかった。」
と横田が言った。
「一体、どこで手に入れたんだろう?」
「アダソン兄弟は、謎がいっぱいだらけだ。」
「そう言えばエージェント5、まだ包帯は取れていないけど、傷は大丈夫?」
「傷もだいぶ治ってきた。今度こそジェイムズを倒してやる!そして彼女をマックのDVから助け出そう!彼女も嫌がっていた。」
と紀ノ松は、まだ治療中なのにも関わらず言った。
「エージェント5、今は無理しないほうがいい。でも気持ちはわかる。エージェント5が回復したらアダソン兄弟を止めないと。」
「そうだね。」
「エージェント5は、今は安静にしてくれ。」
「わかった。」
と紀ノ松はそう言ったが、紀ノ松は治療中にもかかわらず、アダソン兄弟のことや東崎のマックとのDVのことなどで心配だった。