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国際秘密防衛会社 ナミト ミックス スパイ 米国国際情報局秘密組織(AIIBSO)の秘密 第6巻 (MISSION6)  作者: Mac Adason 横山葉月
第5章 ISDCの米国支部奪還とマックの嫉妬
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③ジェイムズの餌食部屋と紀ノ松の一大事と東崎

一方紀ノ松は、仰向けで、目が覚めた。覚めるとそこは、本部ビルの25階にいることがわかった。そこは、電気が着いていないためか暗かった。この階は、臨時オフィススペースのため空き部屋なのだ。紀ノ松は、ごくわずかな明るさでそれを知ることが出来た。


「何で僕、この階に?エージェント1から4はどこにいる?部屋は、ほとんど真っ暗だし・・・。」

と紀ノ松が、そう言っているといきなり部屋の電気が付いた。


「あれ?付いた。やっぱり、僕しかいない!1人ボッチだ!早くここから出よう。」


紀ノ松は、ここから出ようとした。しかし、エレベーターは動かず、非常口から出ようとしたが、すべて鍵が掛かっていたのだ。


「ちくしょう!」


とその時、


「お前また、会ったな。だが今日でお前もここで最後だ!よくもこの前は弟の彼女の気持ちを聞き入れたな!」

と、どこからか誰かの声が聞こえた。しかし姿は現さなかった。


「現そう。」


壁の端から出てきたのは、そう、アダソン兄弟と東崎だった。紀ノ松は東崎がいるのを見て、彼女は無事だったことに一度安心した。


「やい!ジェイムズ!仲間4人は、どこにやった!何で僕だけなんだ?それにマック、彼女をいい加減解放しろ!」


「あなた、この前の・・・。」

と東崎は言ったが、


「一旦黙れ!兄の指示を聞け!」

とマックは、東崎のそのセリフをなかったかのように言った。


「あの4人は、弟の部下と遊んでいる。お前と、私たちだけという事はこの前の続きだ。お前は弟の彼女とよくも話をしたな!弟は、それに対して憎んでいる!だからお前は、ここが墓場だ!」


「一体どういうことだ!」


「もうこの剣は、必要ない。処分だ。」

ジェイムズは、今までの折り畳み式の剣を紀ノ松に見せるかのように投げ捨てながら言った。


「さあ、真新しい禁断の究極の剣よ!出てこい!」

すると、辺りが光りあの剣が出てきたのだ。


「何だ!その剣は?そんな剣の設計図はK&Gにはなかったぞ!それはどこで手に入れた?剣が変わっても同じだ!マック!彼女から離れろ!彼女も嫌がっているぞ!」


「手に入れた場所をお前が知る必要はない!『究極の剣』の力を思う存分味わうがいい!」


「南君を渡して欲しければ、兄と戦ってからだ!」


「マック博士・・・。」

東崎は、この時止めるように言いたかったが


「改めてだが、南君は手を出さずに『あいつ(紀ノ松)』が兄の『究極の剣』によって滅び行く姿をじっと見ていろ!」

とマックに止められてしまい、どうすることも出来ず、呆然とそれを見ることしか出来なかった。


 対決が数分間続いた。しかし、ジェイムズの新しい剣の動きが速すぎて、紀ノ松はやられっぱなしだった。東崎も何とか紀ノ松に勝ってもらいたいと祈っていたがジェイムズの『究極の剣』の性能があまりにもすごすぎて、見ていられそうにもなかった。


「くそっ!その剣は、今までとは違う!」


「そうさ、この剣はどこを狙えばいいのかをサポートしてくれて自動で動く。高速でね。お前の攻撃は、もう効かない!こんなことになったのは、お前が弟の彼女と話したせいだ!後悔させてやるぞ!」


「今度は、剣の自慢を仕上がって!今日こそ先輩Iのために、ここで倒す!そして彼女を今度こそ助け出すぞ!」


「やる気はあるんだな。でも、お前は口だけだ!」


紀ノ松はやられっぱなしで


「ぎゃあ!」


ジェイムズの一方的な攻撃により血が出てしまったのだ。それを見ていた東崎は、もう泣きそうな感じで見ているしかなかった。


「お前、また前よりさらに弱くなったな。」


「何・・・!また、僕の悪口を言って!!」


「さあ、これでもうお前は、おしまいだ!とどめを刺そう!残念ながら、弟の彼女も助け出すことはできないな!」


「ここで、死ぬものか!!」

と紀ノ松は言って、剣を食い止めた。


「まだ、抵抗する気か。だが、抵抗はもう効かない!」


ジェイムズの剣は、水色に光りだしたのだ。すると、徐々に紀ノ松の剣が折れ始めたのだ。


「何!剣が・・・!」

とうとう剣が折れてしまった。


そしてジェイムズは紀ノ松の腹部を刺し、大量の血が出て紀ノ松は意識不明状態となってしまったのだ。それを見た東崎は、とうとうショックを受けてしまい見ていられず顔を手で覆いしゃがんで泣いてしまったのだ。


「そんな・・・。」


「ざまを見ろ!!とうとう私の勝ちだ!ワッハハハハ!!ワッハハハハ!!ハハハハ・・・!弟、これでこいつを倒した。」


「兄、ありがとうございます。南君、兄が南君のために倒したぞ。もうこれで私の邪魔する奴はもういない。安心しろ!」

と泣きながらしゃがんで固まってしまった東崎を立たせながらマックは言った。


「マック博士、なんてことを!私はこんなことで倒すのは間違いだと思っています・・・。」

と東崎は再び泣きながらマックに気持ちを言ってしまった。


「何だと?せっかく兄が南君のために『あいつ(紀ノ松)』を倒したんだぞ!何が悪い!お礼を兄に言え!」

とマックは、再び麻薬効果で興奮して声を荒げて言った。


「ご、ごめんなさいマック博士・・・。ジェイムズ、ありがとうございます。」

と東崎は仕方なく言ったが、東崎はこの時改めてマックはやっぱり自分のことを心配してくれて愛してくれているに違いないと思っていた。そして、やはりマックから逃げたり、自分の気持ちをマックや誰かに言うとマックは今回のように嫉妬を感じもっと酷いことをされることがわかり、もう同じことを繰り返すわけにはいかないと思った。


「どういたしまして。」


 ジェイムズがそう言うと、アダソン兄弟と東崎の後ろから誰かの声が聞こえてきた。


「そこまでだ!アダソン兄弟め!」


「仲間を返してもらおう!」


紀ノ松以外のエージェントたちは、外で通せんぼしていたAIIBSOの構成員を倒したためワープしたのだ。東崎は、この時助けが来たと思ったが紀ノ松がジェイムズによって倒されてしまったため、もう手遅れだと思ってしまい、助けを求めればまたマックが麻薬効果で興奮して声を荒げ、紀ノ松以外のエージェントにも手を出すのではないかと考え助けを求めることができなかった。


「残念だな。もう手遅れだ!!」


「どういうことだ!」


「こいつは、もう私が倒しておいた。」


 エージェントたちは、紀ノ松が倒れているのを見て


「エージェント5!しっかりしろ!」


「た、大変だ!もう意識がない!」


「嘘でしょう!!早く!エージェント1!」


「わかった!こちらエージェント1!!エージェント5が刺されました!!緊急帰国を!ドクター!エージェント5の治療をお願いします!!」

とNMSPの医療部員に緊急連絡すると紀ノ松は、自動ワープされて緊急帰国をしたのだ。


「やい!アダソン兄弟め!よくも仲間を!彼女も解放しろ!」


「ごめんなさい。こうなったのは私のせいで・・・。」


「南君!黙れ!」


「ごめんなさい。マック博士。私引き続き、マック博士についていきます。」

東崎は、仕方なく言った。


「弟の指摘のおかげで、とうとう『あいつ(紀ノ松)』を倒すことはできた。」


「兄、どうも。ありがとうございます。」


「ここを返せ!」


「ここから出ていけ!」

と横田と新板入って


「『あいつ(紀ノ松)』を倒したから、この支部は返してあげよう。だが、覚えて置け!!お前らの『国際秘密防衛会社』を壊滅させて乗っ取るカウントダウンは既に始まった!笑っていられるのも今の内だ!楽しみにしていろ!」


「そして、世界を麻薬社会にして人類を麻痺させて世界征服することも私は諦めていないぞ!南君もこれからついてきてくれ。」


「マック博士、わかりました。」

と東崎は、改めてやっぱりマックは愛してくれているに違いなく、マックと離れれば今回のようにもっと酷い目に遭わされると思い、仕方なくマックについて行くことにした。


「また会おう!」


「覚えておけ!」

とアダソン兄弟は東崎と外や中に生き残っていたAIIBSOの構成員とエージェントと使用人構成員らも連れてワープで、そこから立ち去ってしまった。


「待て!!」


「ちくしょう!」


「アダソン兄弟め!」


「早く、アダソン兄弟を止めないと!」

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