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国際秘密防衛会社 ナミト ミックス スパイ 米国国際情報局秘密組織(AIIBSO)の秘密 第6巻 (MISSION6)  作者: Mac Adason 横山葉月
第4章 ジェイムズの剣の秘密とAIIBSOの過去が明らかに!
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①絶対信じてはいけないAIIBSO紹介ビデオ 

ドアを開けると、ここもシャンデリアと真紅の絨毯でまた目の前にはステンドグラスがあった。そしてその前にこの組織のボスサッカリン・リーガンとその妻アンジェリナ・リーガンが机に座っていた。

右側には、来客用のテーブルと椅子と超薄型テレビがあった。


「リーガン夫妻、新たにAIIBSOのフランス支部の武器開発担当に配属しました構成員5人が来ました。」


「こんにちは。」


「こんにちは。私はこの組織のボス、サッカリンだ。私は、ジェイムズを『剣の無敵』に育て上げた者でもある。そしてこっちは、私の妻のアンジェリナ・リーガン。よろしく。」


「私からも紹介する。私の名前はアンジェリナ・リーガン。AIIBSOの武器支援をしている。よろしく。」


「よろしくお願いします。」


「みんな、そこの来客用の椅子に座ってくれ。」


「アダソン兄弟が、あなたたちが新人だからAIIBSOのことを教えてくれる。ここから先は、アダソン兄弟にバトンタッチする。アダソン兄弟さん、案内よろしく。」

とリーガン夫妻が言ってから、みんな来客用の椅子に座った。


「ありがとうございます。それではバトンタッチして私と兄が監修した、AIIBSOの組織紹介のビデオを見せる。それが終わったら君たち5人と話がある。」


「ジェイムズさん、マックさん。悪いが、私たちは、その紹介ビデオの後ちょっと外に用事があって出かける。」


「申し訳ない。」


「わかりました。リーガン夫妻さんには『これからのこと』を後で話しましょう。」


「わかりました。」


アダソン兄弟がリーガン夫妻とそう話した後に、マックはDVDを出してそれをテレビのDVDプレイヤーに入れ、ジェイムズがリモコンを操作した。


  すると1分後、15秒間くらいAIIBSOのフルカラーロゴが映し出された。そして、上空からドローンでAIIBSOのフィラデルフィア本部全体が映し出された映像に切り替わった。かなりの広さだった。また、それと同時にアメリカ英語で女性の声のナレーションが始まった。よく聞くと、人工知能のナレーションだった。


「米国国際情報局秘密組織へようこそ。私たちは、フィラデルフィアに本部を構え、中央情報局(CIA)と国家安全保障局(NSA)に並ぶアメリカ三大国際諜報機関の内の1つに含まれています。また、米国国際情報局秘密組織はそれぞれの最初の頭文字をとって略するとAIIBSOとも呼びます。」

 画面が切り替わり、左側にはロゴとボス部屋をバックにいつもの剣を持ったジェイムズが映し出された。また、その右側には壊滅した『アメリカンギャングボーイ』の中にある、あの場所が映し出された。そう。嘗て、紀ノ松の先輩エージェントだった猪村が殺されたピンクのレースカーテンとハートだらけで、黒とピンクと白を基調にしたボス部屋である。しかし、アメリカンギャングボーイのロゴではなく、AIIBSOのロゴに合成で変えられていたのだ。その前に、マックが足を組んでピンクのソファーに座っていて、その隣に東崎が立っていた。しかし東崎のスカーフは、大麻草とポピーが描かれてアメリカンギャングボーイの文字柄ではなく、うまい具合によってAIIBSOのロゴ入りのスカーフに合成で変えられていた。


「左側は、この組織のボス。ジェイムズ・アダソン。右側は、マック・アダソン、ジェイムズの弟でもあります。現在マック・アダソンは、『英国支部』で副ボスとしての仕事と『AIIBSOの化学薬品開発部』のトップを兼任しています。そして、その隣にいるのが、マック・アダソンの助手の東崎 南です。世界一の諜報機関を目標に彼らの手によって、この組織が201?年に設立されました。また、『AIIBSOの化学薬品開発部』、AIIBSOの『更なる発展』を求めることを目的に、今から7年前に創立しました。」


今の紹介で、壊滅したマックの麻薬製造工場『アメリカンギャングボーイ』のことを表の顔で『AIIBSOの化学薬品開発部』と呼んで説明しているということがエージェントたちはわかっていた。


 次に、世界地図が映し出され、世界中のあらゆる所に数えきれないほどの点がマークされていた。だが、フィラデルフィア辺りだけが赤い点だった。その後に各国のAIIBSO支部の建物が数えくれないほど一気に一覧として出てきた。また、ISDCの支部よりもAIIBSOの支部の方がずっと多かった。だが、最後に映った無くなったはずの英国支部は、アメリカンギャングボーイの文字が消されていた。ナレーションは続く。


「この組織は、設立以来世界各地の先進国に支部を置いて来ました。そして、近い将来日本支部が置かれます。」


そのナレーションが終わった瞬間にISDCの本部に写つり変わった。しかし、旗やロゴなどがAIIBSO関連に変えられていたのだ。


 今度は、構成員とエージェント構成員らが色んな役職ごとに、仕事をしている映像に次々と変わっていった。


「この組織には、エージェントだけではなく、他にも役職がたくさんあります。また、3年ごとに支部や本部に転勤します。毎朝午前8時から12時と午後1時から7時までが仕事です。12時から1時までが昼休みです。本部も支部もチャイムが鳴ります。福利厚生も充実しているため、安心して働けます。」


 その後に、いつの年かの100人以上はいる新人構成員の一部と、アダソン兄弟とAIIBSOの集合写真に切り替わった。東崎は、その写真には映っていなかったため、恐らく東崎が来る前に取られたと思われる。アダソン兄弟は、構成員らとは違い、いつものスーツ姿で目立っていたため、どこにいるかは一目でわかる。またその中には、日本人などの米国人以外の構成員も多少いた。


 そして最後は、またロゴに戻り次のナレーションで終わった。


「世界一を目指す諜報機関、米国国際情報局秘密組織(AIIBSO)。」


 このビデオは正しい事を言っているように感じるが、これはAIIBSOの表の顔である。そのため、大きな間違いであり決して信じてはいけない。エージェントたちは、一瞬惑わされそうになったが心の中で間違いだとすぐ気付いていた。

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