④K&Gに潜入へ!
変装したエージェントたちは、その大通りを歩いたところから10分後ほど歩いてK&Gの組織に着いた。だが、先ほど見たアダソン兄弟の別荘顔負けの小さな宮殿のようだったが、アダソン兄弟の別荘の方が歴史が感じられ、こちらの建物は10年前ほどぐらいにできた新しい感じがした。また入口には、アダソン兄弟の別荘同様に豪華な門で囲まれていて、噴水もあったのだ。
「ここがそうなの!?」
「組織とは思えない。」
「こんな組織の建物初めて見た。」
「これ、完全に宮殿じゃないの!さっき見たアダソン兄弟の別荘と互角だが、こっちの方が新しいような気がする。」
と紀ノ松以外のエージェントたちは、驚いていたが紀ノ松は
「SSB時代、よくこんな建物の組織に潜入したことがある。」
と言った。
「そうなの?」
「僕はSSB時代ヨーロッパ圏担当だったけど、ヨーロッパ圏で、組織が宮殿な場所もいくつも潜入してきた。」
「そうか。」
エージェントたちは、そう言って潜入したのだった。中に入るとシャンデリアがいくつもあり、真紅の絨毯が敷かれ豪華な造りとなっており、目の前は、赤い絨毯のT字型階段があった。太陽で照らされた、きらきら光る大きなステンドグラスが目立っていた。
「すごい!」
「きれい!!」
「ほんとに宮殿だ。」
「ステンドグラスもきれい。」
と変装したエージェントたちは、また驚いて言った。
そうしていると、階段から
「こんにちは。」
とアダソン兄弟が降りてきて行ったが、いつもマックと一緒にいる東崎はなぜかいなかった。記ノ松はこの時、彼女は無事マックが目を、離している間に自力で逃げることができたのかなど考えていて、うまい言葉でマックにそれを聞こうとしていた。しかし、周りや今の状況を判断して、その質問は、今はしないようにした。
「こんにちは。」
「今日は来てくれてありがとう。どうだね?ここのエントランスロビーは?」
「君たちにとっては、ここは初めてだからね。」
「とても気に入りました。」
「アダソン兄弟のパリの別荘も、豪華だと前話していたと思いますが、そこと同じくらいほんとに豪華です。」
「ここが組織なんて知らされたときは、アダソン兄弟の別荘と間違えるくらいびっくりしました。」
「気に入ってくれたようだね。さてと、これから『兄の剣を教え、作ってくれた』ボスと挨拶だ。ボス部屋に行く間、いくつか部屋を通り抜ける。」
とマックが言った。
「私が案内しながら行くが、リーガン夫妻はボス部屋で待っている。」
「ありがとうございます。」
とエージェントたちは、そう言ったがアダソン兄弟の話を聞いて、心の中でつぶやいた。
「ボスは、ジェイムズが強敵である理由の剣を教えた人!?」
「うそでしょう!?」
「いまの話、本当かな?」
アダソン兄弟に付いて行くと廊下も、いくつものシャンデリアと真紅の絨毯続きだった。いくつかの部屋には、K&Gの構成員もいてアダソン兄弟とAIIBSOとK&Gの構成員が開発したと思われる武器設計図や武器が無数に置いてあった。
アダソン兄弟が、その付近で止まってそれぞれ次の事を言った。
「この右の部屋には、武器庫と組み立て室とその設計図がある。後で君たちには、ここでいつ部の武器を組み立ててもらいたい。」
「それが終わったら、今『ISDCの米国支部』にいる武器開発部の構成員にその武器とあちらでも一部開発する武器とその設計図を持って行くための荷造りもしてくれ。」
「わかりました。」
その話が終わってさらにしばらく進むと、ボス部屋に行くドアの前に着いたのだっだ。