第7話 侵略(序盤)の経過観察
お久しぶりです、更新遅くなってしまいすみません!
少し心の調子を崩したりとあって書くことができませんでした。
今年からは最低でも月に1話更新で行くつもりですので、読んでもらえると嬉しいです!
そして言語統一と各国の嘘と本当をわかりやすく載せたサイトの開設をして1月が経つと、最初の1週間は本当に想定外に大規模なデモや暴動が起きてしまってどうなるかと思ったがなんとか終息させられた。
初めは手を出すつもりはなかったんだが、終息してくれないと次の作戦に移れないので少し強引にやらせてもらった。
なにをしたかと言えばサイトの電波に乗せて憎悪や嫌悪に怒りと言った強い負の感情、それを少し抑制する魔力を飛ばした。
しかも今回は地球上の電波の極小規模なノイズに乗せるように地球全体に散布するようにした。そうすればサイトのような見た人にだけ作用するものではなく、目に見えない電波が体に軽く当たっただけでも効果を発揮する。
おかげで狙っていたわけではないが殺人や暴行事件なんかの件数も少し減ったようだが、サイトが完全に安定して運用できるようになれば散布はやめる予定なので効力は本当に限定的だ。
だから戦争などがなくなるわけではないのは少し残念かな。
「地上の混乱はひとまず落ち着いたか…」
そして地球上を魔導観測した映像を画面に映し出しながら俺は安堵した。
まだ俺たちの存在を明らかにするつもりはないとはいえ、混乱を起こして文明をめちゃくちゃにした存在は受け入れてもらえないかもしれないからな。
なので早めに手を打てたのはよかったと今は思っている。
「それでもやっぱり混乱はしているみたいだけどな」
「当たり前ですよ。いままで気にしていた者も、そうでない者も等しく自分達の政府が信用できないと証明され続けているですから。今までのようにのんきに生活なんてできるわけないでしょう」
「ははは!それもそうか‼」
後ろに控えていたルージュが少し呆れたように言ってくるが、盲目的に信じて安心しきっていた方にも少し問題があると思うから俺は気にしない。
なにせ魔王として支配している世界だと統治しているのは俺を始めとした魔王軍古参の者達だが、他にも種族ごとの代表者数名は選挙で選ぶようにしていた。
他にも男女の差別などは正直言ってほとんどない。
なにせステータスやレベルなんてものがあるガチファンタジー世界なんだ。老若男女の関係なくレベルを上げた者は強者と成れるし、ステータスも成長して知能も上がってくる。
つまりは性別や年齢を理由に相手を下に見る文化が生まれすらしなかったのだ。
異世界であった差別と言えば他種族へのものや、職業や身分が原因なのがほとんど、それも俺が支配してからは他種族で生活するスタイルをさせて、数百年かけ差別意識を根絶してきた。
そのおかげか今ではほとんど問題は起きなくなった。
職業に関しての差別は義務教育などの教育事業に力を入れ、職業ごとの重要性などを体験学習させて自覚させると極端に減った。
身分はもっと単純に頂点を俺達で固めて、それ以外の者は1~3年ほどで選挙で選び直しになるように制度を作り、更には投票前後に不正をしていないか嘘に反応する魔道具で確認するように規定、秘密裏に嘘を見抜けるスキルを持つ者を職員として配置して誤魔化すことは不可能とした。
ここまで徹底した事で選挙などで不正が起きたことは数百年に渡って一度もない。正確に言うなら不正をやろうとした者はいたが見破られて袋叩きにされていた。
数十年に一度は不正をしようとする者が現れるが同じ目に合うので、最近は噂が広がって数は減ってきている。
ただ、このレベルの選挙管理は地球ではまずできないだろう。スキルないし、魔道具なんて物は存在してないからな。
一応ファンタジーあるあるで秘密裏に存在してないかな?と思い調べたけど、残念なことに存在していなかった。
「とりあえず、しばらくは様子見ながら次の準備かな~」
「そうなるでしょうね。特異な存在もいないようですし、現状の地球の技術力ではサイトの閉鎖どころか追跡すらできないでしょうから」
「だろうな~接続切ろうとしている国もあるみたいだけど…無駄だ。元々世紀のネットワークのサイトではなく、俺達の作ったサイトに全世界のネットワークからアクセスで来るように強制的に道を作り続けているだけだからな」
そう言いながら今もが全の魔力デバイスに表示される報告書に目を通す。一応重要性の低い情報なんかは紙の資料でやっているが、機密情報などのやり取りにはセキュリティが異次元の専用デバイスを使っている。
今、表示されているのはリアルタイムでの地球上の国々が行っている情報封鎖が無駄に終わる光景だ。
言ったように俺達のサイトは正規の方法で発信しているわけではない。
証拠に一般人ではアクセスできないような軍事施設の独立ネットワークからでもアクセスが可能になっている。
これはわかりやすく言うのなら複雑な通路が連なっていて、管理方法や責任者に鍵も違うのがネットワークというものだと思ってほしい。
この例えであっているかは専門家ではないから断言はできないが、その通路ごとに追加で扉と通路を増設して勝手に新聞を張りまくっているというのが俺たちのやっている情報の強制公開の簡単説明だ。
そして俺達の隠蔽とセキュリティが万全すぎて地球の人間達では、勝手に作られた扉を見つける事すらできていないのが現状という事になっている。
「この混乱が収まるのにかかる時間はどのくらいだと思う?」
「そうね…早くて半年、遅ければ数年と言ったところでしょうね。良くも悪くも人間は適応する生き物だけれど、悪い意味で権力者となった者は保身に死に物狂いになることも多い」
「つまりは適応するのが早いか、権力者の悪あがきの方が粘り勝つかって感じか…人間も魔族も変わらないねぇ~」
「それはそうでしょう。肉体の強さや外見に寿命は違っても、精神性は基本変わらないんだから」
「まぁ~それもそうか」
常人と比べて長生きできても俺の性格が大きく変わることがなかったように、人間も魔族も精神性には大きな違いはない。知ってはいてもやっぱり呆れもしちゃうんだよな。
単純に俺自身に権力を持っても、その地位を守りたい!みたいな欲求が欠片もないからだろうけどな。
「とにかく、しばらくは待ちだから書類片付けたら出かけるか」
「ま~た勝手に1人で出かけたら絞めるから覚悟しておくことね?」
「……わかった」
また冗談を~みたいに茶化そうかと思ったけど、顔見たらマジだったので素直に頷いた。なにせ以前に同じ顔の時にふざけて返したら、文字通り絞められたからね~主に首。
魔力も身体能力も俺の方が上だけど、まさか本当に締められるとは思っていなかったから完全に油断していてやられた。
もちろん瞬時に手を解いて抜け出したけど、あれは本当に怖かった。
という事で、嫌な事なんて長々思い出したくもないので別の事を考えるとしよう。
「それよりさ、仕事終わらせるまでのBGM代わりに各国のお偉いさん方のライブ映像流さない?」
「はぁ…貴方も人のこと言えないくらいには性格悪いですよ…」
「そう?ありがとう!」
「褒めてはいないんですけど、まぁ言うだけ無駄ですか。すぐに流せるように設定するから、ちょっと待ってて」
若干、呆れた様子のルージュは俺に背を向けて目的の映像が見れるように調整を始めた。どうせ数秒で終わるけど、こうも無防備な姿を見せられると悪戯したくなるというもの。
「先に言っておくけど、何かしたら圧し折るわよ?」
「はい…」
だが先にくぎを刺さすように忠告されてしまった。
やっぱり昔にやりすぎたからバレバレだったか、次の機会までに絶対にバレない方法考えておこう。なんて事を考えていると読まれたのか異様に冷たい目で睨まれたので、今日は混乱している人達をBGMに仕事に集中する事にした。
こうして人が苦労しているのをBGMにしてる俺って魔王っぽくね?と思ったのは内緒だ。




