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不器用な双子の恋  作者: アオト★★
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第七話 「藤宮高校」

第七話 「藤宮高校」

次の日が教室で透に会った。

夏海と祭の通う藤宮高校は都立の共学の高校で生徒数も多い広々とした校風が特徴の

学校だった。夏海と祭、それに透は2年5組のクラスメイトだった。

「透!昨日はありがとうね!」祭は教室に入ると透にお礼を言った。

「ああ、こちらこそ美味しいアイスティーをありがとうな!」透は笑顔で祭にそう言った。

夏海は教室に入ると辺りをキョロキョロと見渡していた。

祭は「何してるの?早く席に着かないと先生がくるよ」夏海の肩をポンと叩いて

席に着く。祭の席は一番後ろの廊下側だった。祭は席に着くと教科書などを机の上に並べた。

夏海はまだキョロキョロしていた。「お姉ちゃん!何してるのよ。早く席に着いて!」

祭が急かすように夏海に言った。キーンコーンカーンコーン。教室のチャイムが鳴り

慌てて席に着く夏海は席に着いてもソワソワしていた・・。

それに気がついた担任の緒方先生が「弓鳴さん、どうしましたか?」夏海に声をかけた。

「あ、いえ、あの、今日は紅林君は来てないのでしょうか?」

その言葉を聞いて祭は何かピンときてニヤニヤ笑った。

「今日は風邪をひいたみたいですよ。お休みの連絡がありましたから」

緒方先生はそう言うと出席を取り始めた。そして午前の授業が終わり昼休みになって

午後の授業も終わりあっという間に放課後になった。

「お姉ちゃん~!帰ろう!!」祭が元気よく夏海に声をかけた。

「あ、ごめん!祭!!今日は一人で帰ってくれる?紅林君が心配だから

お見舞いに行ってくるね」夏海はそれだけ言うと足早に教室を出た。

「あ、お姉ちゃん!今日の夕食の当番はお姉ちゃんだからね」祭が大きな声で叫んだけど

夏海はすでに教室を出て見えなくなっていた・・。

「あ~あ、行っちゃった」祭が学生カバンを持って呆れた顔をした

「祭!!」透が祭に話しかけた。「あ、透、何?」

「あのさ、今日暇か?」どこか緊張した様子で透は祭に話しかけた

「え・・うん。大丈夫だけど何よ。改まって」

透は祭をじっと見つめていた


つづく


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