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モテ過ぎの対処?

虹輝は、青年となって、フロレンティアを

統べる決意をし、天空界に降りる事にした。


(父様、母様、我が儘をお聞きくださり

ありがとうございました。

我は、これよりフロレンティアを統べる為

天空界に降りる事に致します。)

(そうかそうか、おまえの王国は、どうするのじゃ?上手く運営しているようだな)

(皆、我を慕ってくれています故、王国丸ごと

天空界にと、思うのですが。

やはり難しいかと・・)

(丸ごと。良いではないか。移動の心配なら、

頼れるものが、居るではないか。

頼れば良いぞ。精進せよ、虹よ。


フロレンティアの様子は、ビジョンを使い

日々報告せよ。待っておるぞ。

おまえが統べるフロレンティアが、どうなるのか、楽しみにしておるぞ)

(はい。どうなるのか、どうすべきか、

生きもの故、未知過ぎて・・

ですが、最善を尽くせればと、考えております)

(では、虹、また報告せよ)

(はい。父様、母様)



(姉様、デュシ様、力をお貸しください)

こう、どのような事をお望みか?)

(天空界に降りる事にしました。

天空界に、俺の王国をそのまま、

降ろす手伝いをお願い出来ませんか?)

(そうか、ついに降りるのか。

我等、喜んで手伝わせて貰おう)

(ありがとうございます。そして、今までの

フロレンティアの事も、感謝いたします。)


姉様とデュシ様が、天空界に王国を降ろしてくださり、天空界での生活が始まった。



フロレンティアは、虹輝が天空界に降りると

花畑が散り、四方八方に種子が飛び散った。

そして、飛び散った先に、様々な種類の植物、動物が生れ、育ち始めた。


虹輝は、毎日それを眺めて

ビジョンを父に送って、

平凡な暮らしを送るつもりだった。


それなのに、虹輝と王国は

予想に反して大変な思いをする事になった。



「輝龍様、お願い、もっと・・

ああ、いい。気持ちいい。

アハァ。ハァ~。アア~、アッアア~ン」


グチュグチュ、バンバン

響き渡る、嬌声。

身体がぶつかり合う音


「輝龍様~、もっとして~ハァ~ン

アア~、もっと強く激しくして~

アッアア~、もうアッ、アッアア~ン」


毎日、何度も何度も同じ様な声と音が響く。

どれも、違うお相手の。


虹輝が、天空界に降りると、

毎日毎日、幾人もの女神様方が、

いらっしゃるようになり、

そのどなたとも虹輝は、見境なく?

身体を交え快楽を分かち合っていた。


女神達は、天界の美神10神

と呼ばれている虹輝の容姿、

そして精力(巨大な命のパワーの神)に加え

絶対神の御子である事から、

なんとか虹輝の妻になりたいと、

はるばる天界より、ここに通ってくるのだった。


虹輝は、毎日、何人もの女神の相手をしているが

疲れ知らず。若さもあるが、

やはり底無しのパワーは、留まることが無い。

望まれれば、望まれるまま、女神達を抱き

満足させてしまう。


そして、益々、天空界に通う女神達が増えるのだった。


「輝龍王、どうにかしてください」

輝龍の側近セトが龍輝の部屋にやってきて

顔をしかめ、半泣きのような、しかし真顔で言う


「何か、あったのか?」

「何かじゃございません。

もう毎日毎日、客人がいらっしゃって、

それも大勢。

私達は、忙しくなり過ぎ、くたくたです。」

「それは、仕事だろうが?」

「ただの客人ならば、です。しかしあの方々

輝龍様をお待ちの間、すごい騒ぎになるんです。」

「騒ぎとは?」

「誰を輝龍様が、1番愛してるかで言い争いになったり、御自分はこんな風に愛されたとか、

もう、掴み合いの喧嘩も頻繁で、

物は壊れる、我々にもあたりちらす

龍人の生産部、側付きにも、トバっちりが。

王、何方かにお決めになる訳には

いかないのでしょか?」

「そんな事が起こっておったのか。う~ん。

俺は来てくれとは、頼んでおらぬ。

遠い所までやって来て頼まれれば断るのは

気の毒ではないか?」

「それは、そうなのですが・・」

「俺は愛してる訳ではない。

それは始めにちゃんと、言っておるぞ。

愛が、無くても良いと、

それでも抱いてくれと言われれば

応えてやるしかないだろ!」

「ハァ」側近は、それ以上言葉がない。


ただ、ただ、自らの王がモテすぎるだけなのだ。

ある意味、羨ましい

王に群がる女神のハーレム、

女神の入れ食い?

なんと贅沢な・・と一瞬思いもしたが

我に還り


「王、輝龍様、このままでは、王国の者

仕事になりません。

皆、そのうち寝込んでしまいます。

輝龍さまの、恋愛、少し自重しては頂けませんか?」

「俺の恋愛?恋愛なぞしておらんが・・」

「ああ、ダメだわ~この方。わかってないわ。

女神様方、ここまでだと気の毒だわ~。」

「何?何がダメなんだ。」

「あっ、思わず独り言が声に出てました?」

「聞こえておる。だから何がわかってないんだ?」

「女心がです。」

「女心?なんじゃ?男も女も心は同じだろうが?何が言いたいのだ、セト(側近の名)はっきり申せ。」

「はぁ、あのですね、女神様達は、輝龍さまと恋愛をしてる気になられてますよ。

輝龍様が愛してないと仰られても、

抱かれているうちに、そのですね・・・

あまりの激しさと、快感に

愛してはいないは、口先だけで、本当は愛してくれてるのでは、愛してくれるようになるのでは。と、思ってしまわれるのです。

それほど、輝龍様が、輝龍様とのそれが

その、良すぎるのではないか・・と言いますか

ああ、もう~。つまり、

龍輝様に抱かれると、皆、メロメロになると言う事なんです!

もう少し押さえられるとか、何か考えて通われる客人の数を減らしてください。

頼みましたよ!」

セトはプリプリ、龍輝を残し出ていった。


後に残った龍輝だが、顎を押え考えていた。

そして、友に念話した。


「なあ、俺、セトに何か小言云われちまった。

女神が来すぎるから、くる数を減らせ。だと。

向こうか勝手に来るものを、

どうすればいいと思う?

なぁ、マッキー(マクシミリアン)友だろ、いい知恵貸せよ。」

「おまえ、それ自慢かよ!

数人に絞るとか?」

「どんな基準で?」

「好きな順、はぁ~おまえ好きがないもんな。

みんな同等だもんなぁ、う~ん。

じゃ、どの子とが、気持ち良かった?その順とか?」

「良かったって何がだ?」

「誰とが気持ち良かったんだ?」

「誰って、誰とでも

してれば気持ちいいさ。個人限定では

無い。」

「やっぱり、おまえ期待を裏切らんヤツだわ。

ホント、そして面倒なヤツ。

じゃ、向こうから来るのが減る他の方々、考えるとしようか。

そうだ、あの生真面目コル(コルビーノフェス)にでも聞いてみるか。

コル?コル今、いいかい?」


「・・なんだい、マッキー」

「今、輝龍とも話してるんだが」

とマッキーはコルに今までの話を全て伝えた。

コルは呆れて、

「好きに苦しめ、モテモテ、バカ輝龍」と言った

「コル、俺は別に苦しんで無いぞ。

うちの王国の龍人達が迷惑なんだとさ」

「おまえなぁ」コルも言葉がなく

3人で考えた。

そして出した結論は。


「そっか、そうだよな。嫌われればいい。

簡単ではないか(笑)

正直に、今まで通り、愛してはいないこと。

ただ快楽を求めているだけで、

相手は誰でもいい事を、公言し、

それでも来る女だけ相手にする。

で、確実に減るだろう。もしかしてゼロ

なんて事も。ワハハ」マッキーが笑う


「まぁ、それでも、来る女は多いだろう。

だから、予約だな。1日何人とか。

おまえ、1日何人くらい相手出来るの?」

とコルが聞く

「何人でも。底無しなの知ってるだろ」

「じゃ、5人くらいにしとけば?」

マッキーが言う


「・・・」コルと輝龍は目を合わせ同時に言った

「マッキー、そうなんだ(笑)」

「お前ら、いい加減にしろ。ふざけるなよ。」


マッキーとコルは

幼い頃、一緒に遊んだ数少ない龍輝の親友だ。

パワーが強すぎて他の幼神が、

遠目に見ながら敬遠するなか

マッキーとコルは、知ってか知らずか

輝龍にチョッカイかけるようになり

いつも一緒に駆けずり回り、悪さして叱られ

それぞれの兄弟にも可愛がられ

共に大きくなった家族同様の神。

お互いに何かあれば、助け合うと誓った仲だ。


思い出話に盛り上り

ワイワイ子供の頃のように

フザケて、たまにはゆっくり会おう。

と約束し念話を終えたのだった。




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