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黙して語らない騎士に花束を。  作者: のん
黙して語らない騎士と異世界人の日常編。

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黙して語らない騎士にあと少し!


今日はキラさんが帰ってくる日だー!!!!


朝、家のカーテンを開けるとまごう事なき快晴!!すなわち帰ってくる!!

晴れ男だからな〜キラさん・・・。


冷蔵庫の扉を開けて、チョコの箱を開ける。

あと一つ。

うふふ〜、今日帰ってくる〜と、ニマニマしながら最後の一つを食べた。


仕事用のバッグを持って、出勤する。

明日から2日間休みをもらったし、何しようかな〜と思いつつ歩いていく。


途中リルケさんに会って、少し立ち話する。


「今度、新しいお店ができたから見に行こうよ〜!」

「え?何のお店なんですか?」

「アクセサリー屋さんですって!王都のデザイナーがこっちへ来てお仕事するらしいわよ!有名な方らしいわね」

「へぇ〜〜、ラフさんといかないんですか?」


そう言うと、きゃー!!と照れているのか、バシバシ叩かれた。

・・・痛いが、幸せそうだ。


今度一緒に見に行こうと約束して、騎士団へ急ぐ。


「おはようございます〜!」


執務室へ入ると、ニルギさんがいる!

ニコニコ笑いながら手を振って・・・・・すでにお菓子を食べている。早くないですかね・・?


「やぁ、おはよう」

「今日はこちらだったんですね〜!」

「写真ラッシュは一旦、落ち着いたからね」

「さすが売れっ子写真家・・・」


そう、カメラの魔法を作ったニルギさんは、今や写真家として引っ張りだこなんである。この間は、王都まで行って撮りまくってきたらしい・・。ちなみにルーナさんにカメラの話はまだ聞けていない・・ガッデム!


「ナルが、色々写真について教えてくれて助かった」

「いえいえ、その節はお世話になりまして・・」


と、ジトーーーっと私を見る団長さん・・。


「団長さん結婚記念の写真撮影、見られなくていじけるの・・長くないですか?」

「だって〜、僕がキューピッド役だったのに・・」

「・・・そこは大変微妙ですが、今度一緒に食事会するって約束したんですから、いい加減機嫌を直して下さい。ルーナさんと一緒にいけますよ〜」


そう言うと、大分落ち着いたらしい。

よしよし・・。


ニルギさんは可笑しそうに団長さんを見つつ、お茶を飲む。


「ウルキラは、今日戻ってくるんだろ?」

「はい、夕方頃には戻ってくる予定ですが」

「もう少し早いかもな」

「ですね」


以前も、ものすごい速さで帰ってきたキラさん・・。

恐らく戻りは昼頃だろう。

団長さんもそれを予測して、今日は掃除のお仕事だった私を盾にするため執務室でお仕事をさせるし・・。全くこの人は・・よく考えるな・・。


「ルーナさんにお昼は持ってきてもらったほうがいいかな」


団長さんの命が危ないし・・。

ボソッと言うと、団長さんは私を拝む。なぜだ。


「すみません!!お願いします!!」


って、言うものだから、私とニルギさんで笑ってしまった。

本当、お願いしますよ!


今回は書類整理に、ニルギさんが撮ってくれた写真も活用する事になり、ラフさん、団長さん、ニルギさんで、資料作りをしていた。近年、近くの国の魔物の動きが活発化しているらしく、できるだけ弱点など共有しておいて、助け合っていこう・・という話らしい。助け合いは大事。



お昼の鐘がそろそろ鳴る頃、馬の蹄の音が聞こえた。

さっと、玄関前を見ると、騎士団の人たちが帰ってきたようだ!


「・・・・やっぱり早かったな・・・」


団長さんが遠い目をしている。


まぁ、概ね予想通りですけどね。

みんなは、その一言に思わず頷いていた。


ニルギさんが、私をニヤニヤしながら見る。


「先に出迎えておいた方が、団長の首が繋がるんじゃないか?」

「確かにそうですね。行ってきていいですか?」

「どうぞ〜〜!!!!是非とも僕の首を守って下さい!!」


「・・・・団長さんのそういう所、本当大事にして下さい・・」


ニルギさんが、それを聞いて爆笑していた。

団長さんは大層複雑な顔をしてたけど、私は構わず玄関へと降りて行ったのだった。



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