黙して語らない騎士は想像する。
団長さんとルーナさんが、無事くっつき(?)よくわからないうちに、ラフさんとリルケさんもくっつき・・、時はなんというか恋愛始めました!みたいなふわふわした空気を醸し出す時代に入った・・とか入ってないとか・・。
まぁ、とにかくお祭り以降、春到来!した騎士さん達なんかもいて、ちょっと浮足立っていた。
そこへキラさんと私が喧嘩して、すこーーしだけ空気がピリピリしたけど・・。・・・少し・・だよね?
少し秋めいてきたシーヤ・・。
町の木々も色づいてきて、海が近いとはいえ、季節の移ろいを感じる。
秋って爽やかでいいよね、なんて思いつつ今日は掃除係として、フランさんとお仕事をしていた。最初に来た時によく使っていた掃除道具をみると、なんだかものすごく前のように感じる。
お嫁入り道具で、フランさんに掃除用具をもらった時は、なんか・・お母さん!って思ったな。秘密だけど。
「これ、結婚してすぐにフランさんに頂いたほうきですね。我が家で大活躍してますよ〜」
「あ、そうなんですか?嬉しいです〜」
ああ、今日もフランさんは私の癒し・・。そんな事を考えていると・・、
「ナルさん、結婚式ってしないんですか?」
「・・・・・・っへ?」
「すぐ籍は入れたけど、結婚式はしてなかったなぁ・・て、今更ですが、思い出しまして・・」
「ああ、そういえば・・」
籍を入れたら、キラさんがそこから怒涛のように構い倒してくるから・・、そんな事すっかり頭から飛んでいってしまった・・というのが主な理由からもしれない・・。
「いや、まぁ・・今更かなぁ・・と。一応聞くんですけど、こっちの結婚式って何をするんですか?」
「そうですね〜。大体親しい人を呼んで、お食事したり・・・あ、あとドレスを着て記念撮影とかしますね!」
「ああ〜、じゃあ割と同じ感じなんだ」
まぁ、こっちの世界の方が、もっとフランクな形みたいでいいかな・・。嫌だよ私・・披露宴とかいうの・・。私の中では、公開処刑に等しいんだけど・・。
「でも、ドレス・・・はちょっといいですね。って、いま気付いたんですけど、記念撮影??!!」
「はい!最近姿を見たまま写す魔法ができたんですよ」
「ま、魔法・・!!!?」
「なんとルーナさんの世界であったカメラ・・という物らしくて、それをヒントにして作られた最新の魔法なんです!」
「え、ええ!!!!めちゃくちゃ知ってます!!!」
私は驚いた。だって、カメラって・・まんま私の世界にあったものでないかーい!!?あと、ルーナさんに聞いてこよう!
「え、そっか・・キラさんのスーツ・・・いや、騎士団の制服も格好いい・・どっちも写しておけるなら、撮っておきたい・・」
思わずブツブツと呟きつつ、想像してしまった。
ええーー、スーツ姿のキラさんとか、ちょっと格好いいが過ぎるのでは?
「あ、でも来週また遠征になったんですよね・・」
「ああ、そうでしたね・・」
そうだ・・・、昨日訓練場まで行った時、キラさんがめちゃくちゃ暗くて・・、慌てて聞いたら、遠征に・・って言ってた。先日来ていた王都の騎士団の人達を連れて、一緒に魔物の調査しに行くって言ってたな・・。
ちなみに王都の騎士団の人達は、食堂のお姉さんとその友達と、もれなく仲良くなっている・・つまりは会いに来がてら、お仕事をするって事だろう・・。なかなかにちゃっかりしている。
その辺を突いて、仕事をもっと楽にしてもらおう。
ちょっと記念撮影ができるのはいいな・・
と、思っていたけど・・バタバタしそうだな。
そう思って、とりあえずルーナさんにカメラの事だけはしっかり聞いておこうと心に決めた。




