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黙して語らない騎士に花束を。  作者: のん
黙して語らない騎士と異世界人の日常編。
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黙して語らない騎士は奔走する。6

キラさん視点です〜。


団長の仕事が激務すぎて、ナルの仕事も終わらない。

大変面白くない。


少しでもナルと過ごしたいのに、仕事になるとナルは必死でこなそうとする。そいつの仕事は半分くらいでいいと思うが・・。どこかに事務仕事ができる人間はいないものか。


訓練前に、「事務仕事をしたい奴がいたら言え」と言ったら、騎士団が全員真っ青になって、その日の練習は大変捗った。なぜだ。


その日の夕方、後ろの騎士達からせっつかれ、新人騎士のウルクが「自分の弟でしたら事務仕事得意っす」と言うので、連れてきてもらった。優秀だったらしく、執務室が大変助かったとナルが喜んでいた。ナルが嬉しそうで何よりだ。


仕事も早く終わるようになって、ナルが訓練場まで来てくれた時は嬉しかった。

久々に遠くから歩いてくるナルの姿は、やっぱり可愛くて・・。結局訓練を早めに切り上げた。手を繋ぐのが俺と同じように嬉しいと言われ、ずっと手を繋いでいようと思った。


ようやく一緒にいられる・・と思ったのに・・


ナルがお祭りの実行委員長になった。

そもそもお祭りを開いていた記憶がない。団長に言ったら、「去年も一昨年もずっとやっていただろう・・」と泣かれた。そうか。


必死に人の事を考え、飾りを作り、ああでもないこうでもない・・と、頭を悩ませながら考えているナルも可愛いが、正直寂しい。この間の遠征以来、ナルとできるだけ離れたくない・・と思っていただけに・・。


できる限りナルのそばで手伝ったり、ルーナ?の事も気になるようなので聞いておいた。


ナルは喜んでくれて・・、

俺がいてくれて嬉しいと言ってくれて・・。

俺の奥さんは世界一可愛いと思った。もちろんしっかり抱きしめてキスした。真っ赤になったナルは本当に可愛い。



本番のお祭りでは、張り切るナルを手伝おうとくっ付いていく事にした。俺の独断だが。


なにせ皆、目の色が違う。

人妻と知っていてもナルに近付こうとする男達は、目で殺しておいた。寄るな触るなこっちを見るな。


ナルがしきりにルーナと団長を心配していたので、ナルが休憩している間に、二人を探して、


「団長が、ルーナ嬢を好いているそうなんで考えておいてくれ」


と、言っておいた。

ルーナは真っ赤だし、団長も真っ赤だし・・、俺が手伝わなくても大丈夫だったと思う。それだけ告げるとさっさとナルの元へ戻った。


一息ついたナルが、俺を見つけて嬉しそうに笑う。可愛い・・。本当はお祭りを一緒に楽しみたかったが、今回は委員長とやらだから・・仕方ない。

せめてもと手を繋いで一緒に歩く。


皆が嬉しそうな、楽しそうな顔をしているのを見ると、ナルの連日の頑張りが見て取れるようで、どこか誇らしくなった・・。ナルは嬉しそうに俺を見て、


「ね、キラさん!皆楽しそうだよね?」

「ああ」

「うふふ〜〜、嬉しいなぁ!」

「ああ」


そう笑うから・・・。ものすごくキスしたかったが・・、人前では絶対無理!!というので、グッと堪えた・・。


途中、しつこくリルケに声をかけている男が見えた。

止めに行こうとすると、ミラファ団長補佐が見えたので、声を掛けるとものすごい勢いで止めに行ったので、大丈夫だろう。なにせ強いし。


調子に乗っていた騎士達を、ナルが見ていない間に目で止め、とりあえず平和に終えられたと思う。



くったりと疲れて食堂の椅子で寝ているナルを見て、明日はゆっくり休ませようと思った。


「頑張ったな・・」


そういって、頬を撫でると嬉しそうに寝てるのに笑うから・・

明日は、ゆっくり休ませる前に、まず抱きしめようと思った。


おんぶすると、安心しきって眠る寝息が聞こえる。



帰り道、訓練場の横で団長とルーナが一緒に笑って話しているのが見えた。

ミラファ団長補佐とリルケもなぜか詰所の入り口で、照れ臭そうに話していた。・・・よくわからんが、明日ナルに話したら喜ぶかも・・と思いながら、早くナルと二人きりになりたいと思って、家路を急いだ。





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― 新着の感想 ―
[一言] 騎士さん達を視線で止めたり、団長さんの目の前でルーナさんに告白したり。。。。 少しはらはらしたけど、キラさんキューピッド( *´艸)
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