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黙して語らない騎士に花束を。  作者: のん
黙して語らない騎士と異世界人の日常編。
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黙して語らない騎士の妻、走る!!2


どうも縁結びの神です・・。

いや、そうじゃない・・、私はただの元異界人である・・。


なるほど、事務長さんに騎士団の中を案内されていると、騎士さんたちに「あれが噂の・・」「来てくれたのか!」と、声が聞こえる・・。抑えて、心の声!!


ちょっと恥ずかしくて、赤い顔をしているとリルケさんとルーナさんがおかしそうに笑って私の隣を、ちょっと壁のようになって歩いてくれる。ウゥ、ありがとうございます・・。


「ナルさん、大変ね〜!」

「本当ねぇ、ラトルから聞いてはいたけど、こんなに歓迎されるとは・・」


しみじみと話すお二人さん・・。

両隣にいてくれて、私も心強いです。

キラさんがいたら、警戒モードが爆上がりしてたろうな。



事務長さんが、事務員さんの部屋へ案内してくれた。


「こちらで、普段はイベントのお話をいたしましょう。昼食後に、イベント実施場所へご案内致しますね」


何から何までありがとうございます!!

部屋へ入ると、シーヤへ来てくれた事務員さん達が仕事をしつつも嬉しそうに手を振ってくれた。先日はお世話になりました〜〜!!!


隣の空き部屋を好きに使ってくださいというので、そこに荷物を置かせてもらう。


事務長さんが、お茶を淹れてくれてそれを飲んでやっと一息ついた・・。さて、これからが本番である。事務長さんは、私達によく見えるよう大きなテーブルに地図を広げてくれて・・、



「こちらが、今回王都の騎士団前の広場です。騎士団の中へは、防犯の関係上入れないので・・、この広場で例年ですと、演武を見せたり、隊形移動を見せたり、最後に王様がいらしてお言葉を頂いております」



け、結構・・真面目な感じなんですね?

私が来る前のシーヤ騎士団、腕相撲大会とか繰り広げちゃってたけど・・。私の時も、騎士団の中を騎士さんを使って案内させたり、お菓子とか軽食を売ったりして、遊び感満載だったよ・・?


思わず事務長さんの顔を見ると、

ニコッと微笑んで・・


「演武と、隊形移動、王様のお言葉はありますが、その他は自由にやって欲しいと王様よりお言葉を賜っております」


ルーンさん・・・。

賜っちゃったの?いいの?私、遊びの要素しか入れないよ?


リルケさんと、ルーナさんを見ると、面白そうに笑って私を見る。

クスクス笑いながらリルケさんが、


「もう思い切って、目一杯楽しいのやりましょう!!」


そういうと、ルーナさんも笑って・・


「可愛く飾っちゃって、子供が来ても楽しい感じもいいわよね〜」


良かった・・。この二人を指名して本当に良かった・・。

事務長さんが、紙とペンを渡してくれて・・


「まず、アイデアを出してみましょうか?いざとなったら、体力の有り余っている騎士達をいくらでも使っていいと、エリス副団長からも言伝を頂いています」


「隙がない!!流石です!!事務長さん!!!」


とにかく四人で、以前やったイベントを思い出しつつアイデアを出すが、一番の目的は「騎士さんの出会いの場作り」である。シーヤ騎士団で説明した時の食いつき良かったもんね。


アイデアを出し合い、準備の兼ね合いなど協議し、昼食後は現場を見に行き・・あっという間に一日が終わって、ルピスさんが迎えに来てくれた。



・・なんか一日経っただけなのに、ものすごい達成感である。

満足げな私を見て、ルピスさんはちょっとおかしそうに笑って、シーヤ騎士団の執務室の扉の前まで送ってくれた。


「また明日・・、ナルさん、あまり無理しないように」

「はい、ありがとうございます!」


そう話した途端、キラさんが扉を開けて私を後ろから抱きしめる。

あ、ただいま戻りました。


ルピスさんがまたちょっと笑って、帰って行くので慌てて手を振った。


団長さんとラフさんもリルケさんと、ルーナさんを見てホッとした顔で出迎える。どこの夫も心配性だなー。



それはそれとして・・キラさん、恥ずかしいので離して欲しいな?そう思って、振り返るが「嫌だ」と言って、しばらく私はキラさんにずっと抱きしめられていたのだが・・、これ、毎回するの???




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