表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黙して語らない騎士に花束を。  作者: のん
黙して語らない騎士と異世界人の日常編。
136/566

黙して語らない騎士、夏だキャンプだ。


団長さんの結婚式が無事終わって、あとは家族だけで静かに会食するらしいので、プレゼントの山をこれでもかと渡した。埋れてしまえ!!


それを見ていたラフさん・・ちょっと青ざめていた・・。次の犠牲者・・ならぬお祝いをされるのはラフさんなんでよろしくね!とばかりに笑ったら、首を横に振ってた。ええ〜ダメですかねぇ。




そうして、結婚式が無事に終えて数日後・・・。

王都から事務員がやってきた!!


私とライ君、フランさんで出迎えたけど、みんな着いて早々仕事に取り組んでくれて感涙しかない。


「と、いうことは私は掃除係に戻るってことでいいんですか?」


執務室で、お茶を淹れつつ団長さんに聞くと、


「ん〜、まだ引き継ぎもあるからなぁ・・。ちょっとまだ考えてるから、フランともうちょっとここで働いてもらえると助かるな」

「は〜い、わかりました」


まぁ、どっちでもいいんだけど・・、せっかく事務員さん来てくれたのに、あまり出しゃばっちゃうのもなあと思って・・。フランさんはニコニコ笑いつつ、


「団長さんは、ナルさんお気に入りですからね〜」


「え、結構です」


すかさず言ったよ。いやぁ、そういうのはルーナさんだけにしておいて。


「酷くない??ナルさん酷くない??本当に泣いちゃうけど」

「まぁまぁ、ルーナさんとの生活は慣れましたか?あ、じゃないルーナさんは大丈夫ですか?」

「どんどんエッジが鋭くなってる〜〜」


団長さんに甘くしてもねぇ・・。

窓の外を見ると、今日も訓練場での練習はキツそうだ・・、なんか半分くらい死んでるかも。団長さんは、窓の外を見て、


「そろそろ新人の騎士も募集しないとだなぁ」

「あ、そうなんですか?募集してどれくらい来るんですか?」

「ん〜〜、100人くらいかな。それを30人くらいに絞って・・、まぁ何人か辞めちゃうけど・・」


そんなに狭き門なのか・・。

でも、体力がものをいうもんね・・。


「あ、でもその前に川原で野営の訓練しないとだな」

「野営の訓練?」


結構やってると思うけど・・、主に実戦で。


「ま〜、訓練っていうよりキャンプしてみんなで親睦を深めて楽しむ!っていうのが目的なんだけどね」


「え、楽しそうですね!」

「ナルさんも来れば〜?半分遊びみたいなもんだし」


キャンプ!!中学校まではやった記憶がある・・。

高校の時は風邪ひいて行けなくて・・、専門学校に入ったら忙しくてそれどころじゃなかったし。


「せっかくだし、行きます!!!」

「じゃあ、これ用意お願いしまーす。キャンプは二週間後でーす!」


団長さんがいい笑顔で、すかさずリストの紙を渡してきた。己謀ったな。


「・・・それ、狙ってたんじゃないですか・・」


「だって〜〜、僕忙しいし・・」


まったく、甘い顔をするのは危険だった。

ため息をつきつつ、そのリストを受け取る。これはフランさんと相談しつつ揃えないとだなぁ。


「わかりました。じゃあ美味しいお肉、発注しますけど・・団長さんお願いしますね?」


「ナルさん、僕のポケットマネー狙わないで・・。ルーン様が今回、予算多めに出してくれたからそっからお願いします」

「ちぇ!分かりましたー」


なんだつまらん。

まぁ、いいや。じゃあ美味しいもの食べてキャンプ楽しもう!早速フランさんに相談しに行って、準備を始める。キャンプなんて久しぶり過ぎて楽しみだな。



訓練場にお昼を持ってキラさんの所へ行った時、キャンプの話をするとキラさんは落ち込んでいた。


「え?キャンプ嫌いなんですか?」

「・・ナルと離れる」

「あ、それなんですが・・、今回一緒に行くことになったんですよ」

「・・・・・・・え?」

「一緒に行けるんで、楽しみです!!」


キラさんは、嬉しそうに笑ってぎゅっと抱きしめてきたんだけど・・、力、力が強い!!!

内臓が飛び出るかと思った・・・。



とりあえず、二週間後のキャンプ楽しみだ!




ようやっと夏の話が書ける・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ