雄弁な団長を祝う。
式当日!!
快晴!!最高!!!
キラさんの用意してくれたドレスは、胸元がレースでできてる淡い青のドレスで、ちゃんとパンプスまで用意してあった時は感涙した・・。すごい・・すごすぎる。
当のキラさんは、騎士さんの真っ白な制服?軍服?だったんだけど・・、え、ちょ、格好いい!!!朝から私が大盛り上がりだった。
「キラさん、格好いい!!素敵!!!ええ〜〜格好良すぎる〜〜〜!!!!」
すみません、もう大はしゃぎです。
だって、本当に格好いんだもん!キラさんは、照れ臭そうに私を見て微笑むけど・・、あ、待って写真欲しい。その顔で写真撮りたい!あとで絶対ニルギさんに撮ってもらおう。
「ナル、そろそろ行こう」
「そうでした・・、すみません・・、キラさんがあまりにカッコ良くて・・。えええ、もう本当に格好いい〜〜〜!!!」
「・・・ナル」
キラさんが、嬉しいけれど照れ臭さそうな顔をして私をギュッと抱きしめる。
「・・ナルも、そのすごく素敵だ」
低い声で耳元で囁かれて、瞬間、真っ赤になった。
・・・はい・・、キラさんもこれくらい照れてるってこと・・かな?
そっと顔を上げると、ちょっと目元が赤いキラさんが、キスしてきたので撃沈した。
式場になる教会は、意外に街中にあって・・、騎士団の団長さんの式ともなるとそれなりにお客さんも多い。キラさんは、警備を担当してくれて、他の騎士さん達と道で事故がないように声を掛けたり、式場の中を巡回していた。
すでに来ていたニルギさんは、飴をなめつつ、教会の周りを魔術をかけて不測の事態に備えてくれていて・・、これで何かあったら、逆に襲ってくる方が大変な事になるな・・と思った。
フランさんとライ君、リルケさんがお客さんの受付をし、私は飾り付けの最終チェックをする。
さあ、始まるぞ!!
もうワクワクとドキドキが一緒だ。
これ楽しいなぁ〜!
キラさんは警備のために、後ろに控えていたので私も後ろの方の席に座る。なるべく見えている位置にいたほうが、安心かな〜と思って・・。キラさんだし。
そうして、音楽が流れると少し赤い顔をした団長さんと、真っ白なベールを被ったルーナさんが扉から入って来た。皆、ここまで色々あったから、胸が一杯になる。
お祝いに駆けつけた騎士さん達は、もう泣いてる。
ニルギさんはニヤニヤ笑いつつ、写真を撮ってるし、フランさんはもう涙ぐんでる。
静かに祭壇の前に進む二人を見ると、団長さんと目が合って、小さく笑ってくれた。
ああ〜〜〜最高に嬉しい!!!
私は満面の笑みで送り出すように笑った。
こんなん・・確かに泣ける!
ぽろっと涙が嬉しいのに溢れて、そっと拭いた。
肩を静かに指で叩かれて、キラさんが白いハンカチを渡してくれた。イケメンがすぎる。ヘラっと笑うと、キラさんも小さく笑ってくれた。
そうして、結婚式は無事宣誓を以て終えた。
ちなみに団長さんが、ルーナさんと誓いのキスを頬にすると、野太い声が一斉におめでとうございます!!と叫ぶので笑ってしまった。団長さんは笑ってるし、ルーナさんは照れていた。すみませんねぇ、うちの騎士さん達・・。
式が終わると、会場を移してお茶会になった。
本当にのんびりお茶を飲んだり、話したり・・、思い思いに過ごしていた。緩いんだな〜・・。
ニルギさんを見つけて、私は駆け寄った。
「ニルギさん!!写真!キラさんのと団長さんのと・・ああ、一杯欲しくて・・」
「・・・ナル、落ち着け。ウルキラのなら、そういうと思って撮っておいた」
「さすが!!!今度新作買っていきます!!」
ニルギさんは、面白そうに笑って私に写真を渡してくれた。うわ〜〜、騎士さんの制服姿のキラさん!!ニマニマしながら見ていると、ニルギさんが団長さん達を指差す。
「からかいに行くか?」
もちのろんです。
私が頷くと、ニルギさんはニヤッと笑って一緒に団長さんのところへ一緒に行った。
ここでからかっておかないと・・ねぇ?