第八話 花歩VS渚1
花歩side
お母さん「花歩ー!起きなさーい!」
大きな声に起こされ、ゆっくりと起き上がる。そして、顔を洗い、目を覚ます。そして部屋で制服に着替えていると、零夜からLINEが来た。
零夜『少し寝過ぎたから、いつもより少し遅れて迎えに行く』
花歩『はーい。大丈夫だよ。』
と返信をし、朝食を食べに1階へ行く。この匂いは私の好きなフレンチトーストかな♪
渚side
渚「ふぁーあ。もうそろそろ起きなくちゃ…。」
独り言を言って身体を起こす。昨日は零夜くんにとても大胆な行動をしてしまった。そのことばかりを考えていたせいでバッチリ寝不足だ。
お母さん「渚ー!早く準備して降りてきなさーい!朝ごはん出来ちゃうよ!」
渚「はいはい!今行くよー!」
今日の朝食は匂いからして、さばの味噌煮かな?朝から大好物♪なんて思いながら下へ降りると、やはりさばの味噌煮だった。朝から最高ー!そして用意をして、学校へ行く。今日はなんかいいことありそう♪
花歩side
翼&彬「おはよー。」
花歩「おはよー!」
零夜「おはよ。」
校門前で翼と彬に出会い、一緒に教室に向かう。私と零夜、翼と彬はそれぞれ家が近く、毎朝それぞれのペアで登校している。
ガラガラ
教室の扉を開けて中に入る。
男子「おー零夜と彬おは!」
彬&零夜「おはよ。」
零夜と彬はいつも陽気な男子たちに挨拶をされている。初めの方に2人ともそれぞれ目立っていたからだ。
渚「おっはよー!零夜く〜ん!」
零夜「渚は朝からハイテンションだな。おはよ。」
渚「零夜くんに早く会いたかったからねー!」
零夜「課題なら写させないぞ。」
渚「えー!そこをなんとか!」
そんなやり取りを端に捉えながら席に座ると、
翼「花歩。ちょっといいかな。」
花歩「うん。どうしたの?」
翼「実はさ、昨日私がお使いに行ってた帰りに零夜くんと高山さんがくっついてたのを見ちゃったんだ。」
花歩「え、えーー!?そ、それは本当?」
翼「本当、本当。これは冗談じゃないよ。」
いつもより翼の目が真剣だ。これは本当なんだろう。だとしたら、ど、どうしよう。多分何か理由があるはず…。だとしても高山さんに聞くこともできないし、ましてや零夜になんかもっと無理だ。
花歩「どうしよう…。」
翼「花歩。一旦落ち着いて。付き合っているわけじゃあなさそうだし、きっと理由があると思うから、探ってみよう。」
花歩「そ、そうだね!」
翼「そうだよ!こんなところで負けちゃだめだよ花歩!」
勇気づけられたものの、まだ気が重い。でも、ずっと下を向いているわけにも行かない!零夜の隣に行くのは絶対私なんだから!高山さんには負けられない!と、自分で自分を鼓舞した。
ご観覧ありがとうございました!最近リアルが恐ろしいほど大変で、更新ペースが右下がり状態です。しかし、更新頻度は遅くとも必ず完結させますので製作者を信じて待っていただけると幸いです!次回もお楽しみに〜!