第五話 友達2
零夜side
みんなで色々話しながら教室に戻る。みんなで話していると、時間がすぎるのがとても早く感じる。
???「零夜く〜ん♪」
俺の名前を呼びながら足早に近寄ってくる。こいつの名前は高山渚。俺のことを気に入ったのか、最近良く話しかけてくる。
渚「零夜くん!次の時間の数学の課題写させて〜!」
零夜「なんで他の女子じゃなくて俺なんだよ。まぁいいけど。次は自力でやってこいよ。」
渚「はーい。わっかりました!」
零夜「お前がその返事をして、次のときに自力で解いてきた試しがねーんだよ。」
渚「だいじょーぶ!次回は絶対だから!」
零夜「あーはいはい。見つかんねーようにな。」
渚「ありがとー♪零夜くんは優しいね〜♪」
いつでもあいつは元気だな。なんて思いながら席につく。はぁー次の数学だるいなー。
花歩side
高山さんめー!絶対零夜に好意持ってるじゃん!零夜は私のものよ!絶対に渡さないんだから!帰り際になんてことを思っていると、
翼「高山さん相変わらず距離近いねー。零夜くん取られちゃうんじゃない〜?」
花歩「えっ!?本当?」
翼「冗談、冗談!」
バスケットボールのペアになったとき以来、翼とはずっと一緒に行動する仲となった。結局誤魔化しきれず、零夜に好意を持っていることがバレてしまった。今では色々なことを相談している。仲良くなっていきながらわかったことだが、翼はかなりのSだ。いつもからかってきて、私を焦らせてくる。
翼「そういえばこの前零夜と彬がおっぱいは大きい方と小さい方どっちが好きかって言う話をしていたのを聞いちゃったんだ〜。」
花歩「ええー?!そ、そうなんだ。」
こ、高校生だからやっぱりそういう話するんだ。
翼「興味ないのー?じゃあ言わなくていいかー♪」
花歩「もう!聞きたいです!焦らさないで早く言ってよー!」
翼「わかったよ〜。零夜は、大きいほうが好きなんだって!」
花歩「そうなんだ…」
私は最近やっとCになったくらいなので、大きい方ではない…。高山さんはかなり大きい…。憶測だがEくらいはあるだろう。はぁ…零夜取られちゃうのかな…。そう考えると自然と涙が出てくる。
翼「ちょっ、泣かないでよ〜!冗談だって。本当はどっちでもいいって言ってたよ!好きな人がタイプだからって言ってた!だから泣き止んで〜!」
花歩「もう翼ー!冗談キツすぎだよー!」
でも良かった、冗談で。零夜はやっぱり言うこともかっこいいなぁー♪と思っていたら、
零夜「おっ?何してるんだ?って花歩?!なんで泣いてるの?!」
翼「零夜のせいだよ!」
零夜「お、俺?俺なんかしたっけ?」
翼「いいから!取り敢えず花歩を家まで送ってあげて!」
零夜「展開がよくわかんないが、家まで送ればいいんだろ。それぐらいはやるよ。なんか知らんが俺のせいらしいから。」
翼「話が早くて助かる〜!じゃあよろしくね〜!」
翼(小声)「花歩!本当にごめん!だけど一緒に帰れることになったから、頑張って距離を縮めてね!少し強引だけど。」
翼…。まぁ零夜と一緒に帰れることになったから許す!いつもは彬と帰っちゃうから最近は少し悲しかったんだよね。
零夜「取り敢えず、花歩。帰れるか?」
花歩「ん。大丈夫だよ。」
零夜「俺なんかしちゃったか?だったらごめん!」
花歩「大丈夫。でもいつも彬と二人で帰っちゃうから私寂しかったんだよ。」
零夜「何だ。俺と帰りたかったのか?それぐらい言ってくれたら一緒に帰ったのに。」
花歩「言えるわけ無いでしょ、バカぁ!」
零夜「なんで言えないんだよ。幼馴染だろ。」
花歩「だってみんなにバレたら恥ずかしい…じゃん…。」
零夜「バレたから何なんだよ。幼馴染だから一緒に帰ってるって言えばいいだろ。お前が俺のこと好きになるわけないんだから。」
もう!ほんっと鈍感!一緒に帰りたいって言ってる時点で好意あるのわかるでしょーが!
ご観覧ありがとうございました!次回もお楽しみにー!