第四話 友達1
この話からの変更点がございます。零夜、花歩と名前呼びなのに対し、翼に関しては名字呼びでした。しかし、統一感がないので、全て名前呼びに統一させていただきます。尚、先生や彼らの両親などは名前呼びではありません。○○の親、○○先生とさせていただきます。
花歩side
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムが鳴り、お昼の時間になった。零夜と食べたいな〜なんて思いながら視線を向けるが、私に昨日話しかけてきた人たちが零夜を囲んで一緒にお昼を食べようと誘っている。一緒に食べるのは無理そうだ。はぁ〜っと心の中でため息をつく。
翼「よかったら一緒に食べない?」
翼さんが話しかけてきた。
花歩「いいよ。一緒に食べよう。」
私は、少し気分が落ち込みながらも快く返事をした。
翼「佐野くんメッチャ人気だね。」
花歩「そうだね。」
翼「なんか落ち込んでる?もしかして佐野くんと食べたかったの?」
花歩「い、いや別にそんなこと考えてないよ。」
翼「その反応は図星かな〜?まぁ好きな人と一緒にいたいって思うのは当たり前だよね〜♪」
花歩「いや違っ…それは誤解だよ。零夜はただの幼馴染!」
翼「え〜?ホントかな〜?」
なんてからかわれながらお昼を食べた。
この日はそんなこんなで、高橋さんにからかわれながら過ぎていった。高校始まったばかりから大変だ…。
5月
零夜side
暖かい風が吹く。入学式から一ヶ月がたった。新生活にもようやく慣れ始めてきてきた。少しずつだが、クラス内でも話しかけられるようになってきて、良かったと、入学当初の不安が安心に変わってきた。花歩も高橋翼さんという友達ができたみたいで、いつも一緒にいる。
零夜「ふ〜」
???「ん?どうした?」
話しかけてきたのは千葉彬という高身長の男子だ。彬は、俺から見てもものすごくイケメンでモデル体型だ。彬は入学して僅かのときから俺に喋りかけてくれた人で、今で2人か花歩と高橋を含めた4人でいることが多い。
零夜「生活に慣れてきてホッとしてただけだ。」
彬「そうか。俺もようやく慣れてきたよ。」
ガチャ
扉が開く音がする。
翼「ごめ〜ん。少し遅れちゃった。」
彬「別にいいよ。俺らもそこまで待ってたわけじゃねーし。」
花歩「ふたりで変なこと話してたりしたのかな〜?」
零夜「話すわけねーだろ。彬はなんか調べてたけど。」
彬「んなことするか。俺が変態みたいじゃん。」
零夜「いや、実際変態じゃん。」
こんなくだらないのない話をしながらお昼を食べる。その時間が俺にとってはかけがいのない楽しい時間で、大人になってもみんなと絡みたいなと考えながら。
ご観覧ありがとうございました!まだまだ続きますので、どうぞお楽しみに!