第二話 入学式
花歩side
そのまま零夜と話しながら教室に向かう。教室に着き席を探していると、
零夜「あれ?もしかして俺らの席隣同士か?」
花歩「え?本当に?」
零夜「多分ガチだ。まぁ佐野と高坂だからそういうこともあるだろ。」
私は心の中で一人ガッツポーズをする。まさか隣になるとは。これはもしや運命か?なんて一人で考えていた。
零夜「どうした固まって?俺と隣は嫌だった?」
花歩「い、いやそんなことないよ!零夜と隣で逆に良い!」
零夜「お、おうなら良かった。」
零夜は微笑みながらそう返してくれる。もうほんとに大好き〜♪笑った顔可愛いな〜♪なんて一人で考えていると担任が来て、ホームルームが始まった。入学式の注意事項を話していたらしいが、正直隣になったのが嬉しすぎてほとんど頭に入ってこなかった。
零夜「おーい花歩!入学式行くぞ!」
花歩「あっは〜い!今行くよー!」
高校生活楽しくなりそう!これからどんな日常が始まるのかな〜♪
零夜side
入学式が始まった。
校長「あなた達は今日からこの高校の…」
正直校長の話とか聞いてると眠くなってくる。眠れる音楽より眠れそうだ。そういえば花歩と席が隣になったことは俺としてもだいぶ助かった。もし隣が知らない人だったらということを考えていたので、本当に助かった。そういえば朝から少し花歩の様子がおかしい気がする。いや気のせいかな?なんてことを考えていると、入学式が終わっていた。
花歩「ふぁー。あー入学式の式辞とかってなんであんなに眠くなるんだろ。」
零夜「確かに超眠くなるよなー。なんでかわからないけど。」
そんな話をしながら教室に戻る。休み時間になり、俺は一人で席に座っていた。ふと視線を花歩に向けると数人の男子と女子に話しかけられていた。確かに花歩は幼馴染の俺から見ても可愛いから話しかけられて当たり前だ。そういえばあいつ朝、俺に高校で恋愛する?って聞いてきたな。あいつはするんだろうか。もしするならなんか嫌だな。まぁ俺が決めることがじゃないからどうとも言えないが、なんかモヤモヤするな…。
担任「よーし。全員席つけー。」
時計を見ると10分経っていた。そんなに経っていたのか。
担任「おはようございます。私はこの1年3組の担任となりました。石崎遼といいます。一年間よろしくお願いします。それでは一人一人自己紹介をしてもらいます。まずは相川くんお願いします。」
そんなこんなで自己紹介が始まった。
ご観覧いただきありがとうございます。今回から台詞の横に名前を追加しました。誰が喋っているかわかりやすくなったと思います。これからもどんどん投稿していこうと思うので鈍感男子と恋がしたい!をよろしくお願いします。