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高校時代の思い出にて

作者: あけよん

高校の頃の話だ。


私のクラスに大柄な男子がいた。

名前は望月。

身長188cm、体重100kg以上(だと思う)。切れ長の目をしていて物凄く太い首。いかにも「THE 漢」て感じだった。


しかしそれは見た目の話。


内面は物凄く優しくて優柔不断な面もあり、鈍臭いし女々しい。勉強見た目と性格のギャップがこれでもかと言うほど光っているとてもいいキャラだった。だから何気に人気者で、モッちゃんってあだ名で親しまれていた。



私のひとつ上の学年に3人組のヤンキーがいた。そいつらはとにかくカツアゲをするヤツらだった。体育館の裏へ連れて行き、殴り、金を巻き上げる、もしコイツらが国のトップになったら他国へ平気で兵器を、、、そんなヤツらだった。



ある日私が部室に行こうと歩いていると、向こうからモッちゃんが歩いて来た。

よく見ると鼻血を流していた。


「ちょっ、モッちゃん!どうしたっ!?」


私は驚いて訳を聞くと、例の3人組のヤンキーにカツアゲされそうになったと言うのだ。モッちゃんは怖かったけれどなんとか抵抗して揉み合いになりながらも何とか逃げたらしい。



こんな気弱なモッちゃんを脅すなんて酷い!私はすぐ先生を呼んできた。先生が事情確認し、体育館裏での事だったというので、先生とモッちゃんはそこへ向かった。私も付いていった。別に野次馬じゃない。モッちゃんは大事なクラスメイトだからそいつらを許せなくて、、、はい。




体育館裏に着くと3人のヤンキーはそこにいた。


が、


ズタボロで倒れていた。


モッちゃんは「THE 漢」だ。

その巨体での正当防衛の威力は巣覚ましいものだったのだろう。


いくら正当防衛でも度の超えた暴力と見做されてしまい、結果モッちゃんひとりだけが2週間の停学処分をくらったのだ。

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