全て私の計画通り
「アレナ・エルファール、貴女との婚約破棄を此処に宣言する」
そう言ってこちらを見る私の元婚約者、この国の第二王子スロップス・ダイナロッグ様が姿に私は内心笑いながら
「分かりました、婚約破棄お受けいたします」
私は綺麗に見えるようにドレスの裾を掴み深々とおじきを見せれば周りが微かに揺れるのを感じ顔を上げた時に見えたこの世界の主人公・・・レーナ・バイオ男爵令嬢は目をひろげ驚くように私を見ている姿に
あっさり私が婚約破棄を受け入れたのを驚くなんて・・・やっぱり彼女も私と同じ転生者のようね
・・・そう転生者、この世界は前世やっていた乙女ゲーム【キミと血に濡れし先へ〜】このゲームは攻略キャラは4人しか存在しない乙女ゲームで私は攻略キャラの1人第二王子の婚約者であり悪役令嬢として転生した。前世の記憶がある事で私はどのルート・・・全ての攻略キャラ共通で婚約破棄されて国外追放か奴隷落ちしかない未来に私は誓った。
王子は諦め、ヒロインに近寄らない事を・・・ただし不幸フラグは叩き壊すを誓って・・・ね
卒業式パーティーで婚約破棄を言い出した元婚約者とヒロインの姿に私は屋敷に戻る為にその場から退場した。心の中で2人を嘲笑いながらだけど
ヒロインが王子ルートに入った事を知った私はお祖母様の母国である帝国に移り住む準備をしこの時を待っていた。馬車の中で私は屋敷に戻り次第、お父様やお母様にお祖父様、お祖母様に婚約破棄された事を話し帝国に移る事やこの国に対して報復を考えながら屋敷に着くのを待つ。
ん?私のお祖母様は帝国の第二皇女でお祖父様(公爵)に一目惚れした事で王国に嫁ぎに来たが今だって帝国でのお祖母様の発言力は強く私が小さい頃から
「うふふ、私の可愛い孫のアレナに傷がついたら私困ってしまうわ」
っと言って私に傷ついた事が分かれば戦争待ったなし状態だが、こうなる事は王国側は知っているし王子だって知っている事・・・まぁ、脳内が恋愛脳でなければ言わなかった発言だと思うが元婚約者は婚約破棄を言い出し私はそれを受け入れた。
婚約破棄された事によって傷ついた私を見たお祖母様の行動は誰が見ても分かる事だもの・・・だから、私の事恨まないでね王子様・・・なーんてね
屋敷に戻った私を見た執事や侍女たちは早いお帰りに驚いていたが私はお父様が居る所に案内されればそこにはちょうどお母様とお祖父様が居るのを見れば
「あ、アレナ?どうしたのこんなに早く戻って来て」
「まだ卒業式パーティーは始まったばかりなんじゃないか」
「私、先ほどスロップス様から婚約破棄を言い渡され承諾して来ましたの」
そう言えば3人は固まるがお父様が
「・・・王子が本当に婚約破棄を言ったのかアレナ」
「えぇ、証言ならパーティーに参加していた者がしてくれますわ」
「そうか・・・アレナ」
「はい、お父様」
「私たちは少し話す事があるから自分の部屋にいなさい」
そう言われた私は自分の部屋に戻りパーティー用にっとお祖母様が用意してくれたドレスを脱ぎ帝国に移る為にと用意していた濃い藍色のワンピースと踵が高くない靴をはきベットの上に黒いマントを用意して入れば部屋をノックする音に返事をすればお父様が呼んでいるっとの事で行こうとするが先ほどの居た部屋では無く屋敷の奥にある部屋に案内されれば部屋の中にはお父様と執事兼秘書のセブンと侍女のメロッサ以外いない中でお父様にソファーに座るように言われお父様の前に座ればメロッサが紅茶を置き
「アレナ、その服装はどうした」
「スロップス様から婚約破棄を言い渡されたのでこの国では私を嫁にもらってくれる殿方は居りませんのでお祖母様の母国である帝国に移る為の服装ですわ」
「そうか、お祖母様が・・・」
「えぇ」
紅茶を一口飲めば口に広がる紅茶の味と微かにレモンの味とほんのり甘い紅茶に
メロッサも帝国に連れて行こうかしら・・・
そんな事を思っていたら
「・・・っという事でいいのかアレナ」
「え?」
「王子からの婚約破棄を受け入れ、そのまま帝国に移り住むっという事でいいのかっと聞いたんだがアレナそれでいいんだな」
「え・・・えぇ」
一瞬だけどお父様の声が遠くに聞こえたけど・・・気の所為かしら
「そうか・・・」
そう言って力なく笑うお父様を見て
「お父様、私は大丈夫ですわ。帝国に移り住むだけですもの・・・それにスロップス様、いえ王子だって私との婚約破棄をしたらどうなるか分かってしたんですもの」
「アレナ・・・」
「ね、お父様だから心配なんてしないで」
私は大丈夫だと伝えようとした瞬間に目の前がぼやけたっと思ったら手足が重く感じそれに驚きお父様の方を見ればお父様は気づいていないのか悲しそうに顔をして俯いている姿に私は口を開こうにも重石があるわけでもないのに重く感じ声をだそうにももれ出るのも微かな風の音だけ
コレは何が起こってるの!?
自由に動かない身体に力を入れようとしても動かない手足に苛立ちが出てくるとまぶたまで重くなってきて上げているのが辛くなってきたら、やっとお父様が私の方を向き何かを言うが微かにしか聞こえない中で私がそこで最後に見えたのは目の前がぼやけていく光景だった
夜空に星々が輝く姿を見ていたスロップスに傍に控えていた執事が
「スロップス様、大丈夫ですか」
「・・・なにがだ」
その声は少し震えているように感じた執事は
「明日は・・・反逆罪で捕まった者の処刑日です」
そう言う執事の声に窓の外を見ていたスロップスは執事の方を向き
「・・・アレナが、いや彼女が我が国と帝国を戦争を起こそうっとしているっと聞いた時から覚悟はしていた。だから・・・私は大丈夫だ。」
そう言って力なく微笑むスロップスに
「スロップス様・・・そうですか。・・・そろそろ夜も深くなってきましたのでもうお休みになられたらどうでしょうか」
「あぁ・・・そうだな」
そう言ったスロップスは執事に下がるよう命じ部屋にはスロップス1人だけっとなり寝室のベットに横になったスロップスは先ほどまで浮かべていた力ない微笑みから残虐な笑みを浮かべて
ーーーーあぁ、計画通り
明日の処刑がされれば全ての計画は完了する事に笑みをふかめた
この国に存在する愚か者どもをどうやって処分しようかっと思っていたら・・・まさか自分の婚約者であり公爵令嬢が山賊、盗賊だけでなく奴隷とも交友関係を深めているっと報告を聞いた時は驚いたが忠義も何もない盾や剣を処分するにも仕分けるにもちゃうど良いっと思い計画を立てればソレ通りに動くので笑う事を堪えるのが大変だった
父上にも話し男爵家の娘に令嬢としてありえない行動をすれば嫡男に騎士推薦状を報酬として書くっと伝えれば相手は喜びやり遂げてみせるっと返事がかえってきた
まぁ・・・内容は次期王妃の試験として手伝えば王子からの騎士推薦状を書き学園での行動は王家が卒業式パーティーにて試験の事を話すっと書いてあるのを信じた男爵家の当主と娘のレーナ嬢を見た時は大丈夫なのかっと思ったが学園でのレーナ嬢は令嬢ではありえない行動を示し陰口だけでなく陰湿な事もされていたが本人は
「コレで兄様の騎士推薦状が貰えるなら何をされても大丈夫ですわ」
そう笑い学園で更に行動していくレーナ嬢が令嬢としてありえない行動をする規則性を知った者たちは自然とアレナから離れるか傍観として見る・・・まぁ、気づかなかった者はアレナ派っとなってレーナ嬢だけでなく私に対しても陰口を言っているっと報告されソレを咎めないアレナの姿に卒業式パーティーまで待たなくとも良いのではっと思ったが・・・
帝国に大きな貸しを作れた事で待ったかいはあったな
私の噂を聞いたエルファール前当主の妻・・・今では元がつくがその者が何度も帝国の力を自分が持っているのだと言葉のいたる所で臭わせてくるが帝国に住む王族にとったら目の上のたんこぶであるっと何故わからないのか・・・
過去に帝国の武力を見せてエルファール公爵との結婚を認めさせた事で彼方は此方に二度と武力は向けないっと平和条約を此方にとってとても有利に進めれたから父上は喜んでいたがな。
まぁ、そんな者も反逆罪とし帝国側にあけ渡した時は苦々しい顔と憎意のこもった瞳で罪人を睨む姿は愉快でしたっと騎士団長が笑いながら父上に報告しているのを聞き私も私で動き動かし計画を進めていった
卒業式パーティーにて暴れるか反発するかっと思ったらさっさと退場したっと思ったがエルファール公爵当主から帝国に亡命しようっとした罪人を捕まえたっと報告され最後はあっけない事だったが明日は計画最後の日
私は声なき声で笑って夜明けが明けるのを楽しみに思いながらまぶたを閉じた
ーーーーーー全て私の計画通りーーーーーー
悪役令嬢(転生者)
L前世の記憶で不幸フラグを壊そうと奮闘していたが、死亡フラグをたてちゃった人
第二王子(攻略キャラの1人)
L国にとって邪魔者をどうやって消そうかっと悩んでいたら婚約者が山賊や盗賊などと交友関係になっているっと聞いて共に消す事を考える。
周りからは、好青年キャラだが中身は腹黒
主人公
L王妃適性審査に協力したらお兄様に騎士推薦状を書いてくれるっと聞いて令嬢ではあり得ない行動をしていた。
卒業式パーティーで婚約破棄をすんなり受け入れた姿に驚愕していただけ
作者(私)
悪役令嬢に転生した子のバットエンドを見たいなぁ〜読みたいっと思って書いてみました。
感想くれたら嬉しいけど否定コメントはやめてくれると嬉しい