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夢の中  作者: 松川φ(゜゜)ノ゜
3/5

夢はいつか覚めるもの。

「リリィ様、お客様です。」

「はーい。どちら様ですの?」


「やあリリィちゃん。大きくなったね。」

「誰?なの?」

「このロリコン。いきなりなんてこと言い出す。ごめんね?こいつは無視していいから。えっと、こゆものです。」

差し出してきたのは名刺だった。

「ドリーム、バスター?」

「そう!僕たちは君みたいな子をハントするためにきたんだ、ったい!」

「ちょっと黙ってろ。ええと、今お兄さんっている?」

「?ずっと隣にいますよ?」

「そっかそっか。じゃ、お兄さんとお話したいからちょっとだけ外してくれるかな?」

「うん。わかった。」


「わかってはいた。自分が帰ってこないことも。リリィを苦しめることも。」

「それでも、戻ってきたのか。君自身の夢として。」

「ああ。敵に腹部をえぐられて投げ捨てられたときに思っちゃったんだよ。リリィの所に帰らなきゃって。そう、約束したから。だから頼む!このままリリィといさせてくれ。」

「それは、出来ない。」

「どうして?」

「夢は生きる人が見るもの。死者は弔われるべきなんだ。生まれ変わるためにも。また夢を見るためにも。」

「わかっている。でも!!」


突然家が揺れ始めた。

「地震?お兄様大丈夫かな?」

お兄様のところに行かなきゃ。

出てきた扉へと戻っていく。


「あーあ。お前が回りくどいことするから、悪夢になっただろうが。」

「うるさいな、説得できるかも知れなかっただろ。」

「いいよ別に。どうせ俺が食うんだから。ほら、とっととしろよ。」

「はぁ、結果こうなるのか。いくぞ。」

次の次あたりで終わらせたいと思います。

たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。

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