夢はいつか覚めるもの。
「リリィ様、お客様です。」
「はーい。どちら様ですの?」
「やあリリィちゃん。大きくなったね。」
「誰?なの?」
「このロリコン。いきなりなんてこと言い出す。ごめんね?こいつは無視していいから。えっと、こゆものです。」
差し出してきたのは名刺だった。
「ドリーム、バスター?」
「そう!僕たちは君みたいな子をハントするためにきたんだ、ったい!」
「ちょっと黙ってろ。ええと、今お兄さんっている?」
「?ずっと隣にいますよ?」
「そっかそっか。じゃ、お兄さんとお話したいからちょっとだけ外してくれるかな?」
「うん。わかった。」
「わかってはいた。自分が帰ってこないことも。リリィを苦しめることも。」
「それでも、戻ってきたのか。君自身の夢として。」
「ああ。敵に腹部をえぐられて投げ捨てられたときに思っちゃったんだよ。リリィの所に帰らなきゃって。そう、約束したから。だから頼む!このままリリィといさせてくれ。」
「それは、出来ない。」
「どうして?」
「夢は生きる人が見るもの。死者は弔われるべきなんだ。生まれ変わるためにも。また夢を見るためにも。」
「わかっている。でも!!」
突然家が揺れ始めた。
「地震?お兄様大丈夫かな?」
お兄様のところに行かなきゃ。
出てきた扉へと戻っていく。
「あーあ。お前が回りくどいことするから、悪夢になっただろうが。」
「うるさいな、説得できるかも知れなかっただろ。」
「いいよ別に。どうせ俺が食うんだから。ほら、とっととしろよ。」
「はぁ、結果こうなるのか。いくぞ。」
次の次あたりで終わらせたいと思います。
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。




