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ヤンデレ乙女ゲームの主人公だけどコンタクトレンズを外すとVRMMO風異世界に飛んだ  作者: 鴉野 兄貴
土下座幼女神といい、フィクションの神は信仰するに値しない
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受けないマイナー作品とバカ受けメジャー作品の共通点。『話の流れと関係ない温泉回。水着回』

自動車 一人暮らし 海外旅行 ニキビケア

バイク ホンダ スキンケア 航空券 温泉宿

「『航空券』チョップ強すぎ修正しなさい」


 私が悪態をつくとおばちゃんがどんなもんだいと大きな胸をぷるんと揺らした。

 もちろんノーブラである。目に公害なのではないだろうか。



「安心しなさい。ニプレス代わりにピッ〇エレ〇バンつけているから」

 彼女が胸を張ると皆はげんなり。

「こうみえても昔はジュリ〇ナトーキョーでお立ち台に昇っていたのよ!」

 華麗な腰ふりダンスを見せるおばちゃん。おっぱいもぷるん。おなかもぷるんぷるん。



 戦闘が終わり、授業を終えただろう陸上部の彼のLINEを呼び出す。



「はい。かっこいい坊や。一緒に異世界行かない?」

「医誠会病院になら一人で行けば?」



 そこは心療科無いわよ。異世界にぶっ飛ばすわよ。



 今回成り行きで異世界旅行に参加した陸上部の彼の『ホンダ』の『バイク』はニケツ。

 その後ろにはスカートをはためかせるお姫様。

 ここからでも大はしゃぎがはっきりとわかる。



 先生はじめとする各々の『自動車』は一路彼女の領地を目指す。


 ファンタジーの世界って不潔極まりないわね。『温泉宿』はないのかしら。



「『ニキビケア』とか大変そうだよね!」


 すすすと先行する彼のバイクが減速して並走。


「道路の『スキンケア』でもしていなさいよ?!」


 悪態をつく私に大笑いする彼。



 解説しよう。

 中世ヨーロッパの街道という奴は曲者で、道のど真ん中に人を落とし込める大穴があいていたりしてそこに雨水がたまっていてご丁寧に葉っぱが積もっていることがまれによくあるのよ。


 そういうわけだから悪路に強いバイクの彼は先行して天然もしくは人口トラップに引っかかる役割なわけ。あ、本人に言わなかったわ。



「まぁいいわ。まれによくある」

「どっちだよ?!」


「……うっさいわね。

 あなたのようなバカにわかるように解説してあげるわ。

 これが。


 よくあるだと。

 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 事象 ない 


 そしてまれによくあるだと。

 ないないないない 事象事象事象 ないないないない 事象事象事象事象 ないないないない 事象事象事象事象事象 ないないないない 事象事象事象事象事象事象 ないないないない 事象事象事象事象事象事象事象事象 ないないないない 事象事象事象事象事象事象事象……わかった?」


 しかし親切丁寧に説明してあげたのに彼は気に喰わなかった模様で。


「ねえよ」

「まれによくあるわ」



 私は車窓から空を見上げる。

 ドラゴンだかなにかわからないけど不思議な生き物が空を舞っている。



「でも、『一人暮らし』だったし、みんなと旅行って結構楽しいわ」


 小さくつぶやくと市子がニヤリと笑って肘で私の腰をつく。



「『海外旅行』が異世界っていうのもオツなものよ?」



「本当に生きていて良かったわぁ」


 瞳をきらめかせるセーラー服の中身は還暦ヤクザ。

 おっさんは学校にチャカ、ロッカーにバズーカを仕込む危険人物だが非常時には役立つ男である。



 私たちは馬糞を踏み越え(※本当にたくさんある。スリップ超注意)轍を乗り越え(当然だけど凸凹!? 4WDをお勧めするわ!)道中にであう山賊や村人の唖然呆然を大笑いして通り過ぎ、一路彼女の父の待つお城に向かうのでしたっ。まるっ!



 あ、城主。私達のガソリン代は経費で落とせよ。

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