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ヤンデレ乙女ゲームの主人公だけどコンタクトレンズを外すとVRMMO風異世界に飛んだ  作者: 鴉野 兄貴
ぬるい系って自己申告でいいよね

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『来ちゃった^^』じゃない早く帰れ! 召喚勇者って意外と唯々諾々とお姫様とかの言うこと聞いちゃうよね

レンタルサーバー 紅茶 取得 資格 オークション 中古車

高校受験 ノートPC 就職サイト お小遣い稼ぎ

「来ちゃいました」



 お姫様みたいな女の子を見てわが学友たちは一斉に『紅茶』を噴いた。優雅で大変宜しい。



「ん? うちの『高校受験』した新入生かな」

「むしろこの学校の生徒って日を追うごとに減るわよ。市子」



 お姫様を見てこうつぶやくのは『ノートPC』で『レンタルサーバー』を管理運営作業中の少女。名前は市子。私の親友だ。



「お姫様みたいなっていうより、お姫様だと思う」



 その意を得たのかお姫様は優雅にほほ笑むと大仰なポーズと仕草で場違いなお辞儀をして見せる。



 ここにいるのはカーマニアだけど『中古車』だって買えない貧乏ボウヤだったり、『資格』『取得』をこじらせたおばちゃんだったり、『オークション』にはまって自己破産した問題児だったりと学業中も『就職サイト』を見ているようなヤツが少なからずだ。



 ようするに皆『お小遣い稼ぎ』に飢えている。



 神学校だかミッションスクールだか(言うまでもないが件のゲームの舞台だ)に行かないなら学費を出さないと言われて大喜びで一人暮らしを始めてここにいる私みたいなやつは言うほど珍しくないのだ。


 そこに靴音がしてきたので皆居住まいを正して着席。

 教室の扉が開いて見慣れた男性が登場。このクラスの先生である。



「はい、出席とるぞ~。……また減ってるな」



 ぼやく先生に優雅にお辞儀をする姫君。

 先生は思わず最敬礼をなぜかした。



「お願いします。勇者様方。私の国を救ってください」



 先生の戸惑いを無視してうるうる瞳で破壊的な『お願い殿方』光線を放つ彼女。



 おい、お姫様。

 私の机の上に登って演説するな。

 あと、パンツ見えとるんじゃ。



 カボチャパンツだな。うん。

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