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ヤンデレ乙女ゲームの主人公だけどコンタクトレンズを外すとVRMMO風異世界に飛んだ  作者: 鴉野 兄貴
学生生活って一度しかない。なんていうのは普通の人の話である

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よかろう。ならば戦争だ

占い パソコン 激安 英語教材 懸賞金 レンタルサーバー 紅茶 ノートPC 就職サイト

 『激安』『パソコン』と書いた紙を投げつけ、ついでに『ノートPC』を投げようとした私を『レンタルサーバー』を営む娘は全力で止めた。


 はなせ市子。

「離さぬ離さぬ」

 はなせはなせ。

「離さぬ離さぬ」


 この怒りはどこにやればと。

「忠臣蔵か。鯉口三寸切ったら改易ていがくだからな」

 呆れる教師は『英語教材』で私たちの頭を交互にたたいた。



 きっかけは些細なことである。


 なおインヴィディア。あのお姫様のせいではないとだけは言っておく。

 その彼女は現在授業をさぼってポットの『紅茶』を取り出し『就職サイト』をケータイで見ている。



「なぜ抜き打ちでテスト。そもそもうちにはそんなシステムは」

「お前単位落としそうだからな。単位を少しでも確保させるために急きょ用意した」


 マッハで私は屈した。


「お願いします。お代官様。テスト受けさせてくださいませ」

「よろしい。まぁ俺の査定に響くからもあるのだが」


 もう一度ノートPCを投げそうになったのは私のご乱心である。



 ちなみに、あっちのほうでは謎の怪盗と謎の金満貴族が仲良く頭を突き合わせて『テストって何だ』とか言っている。知らなかったのか。



 うちの通信制高校は半ばに一度『一問でも合っていれば合格』なテストをWeb提出し、さらに直接出向いて単位認定試験に合格すれば2単位である。

 抜き打ちテスト一発で1単位なら安いものだ。



「先生も粋な事するわねえ」


 おばちゃんは『懸賞金』の使い出をいろいろ組長と考えていたらしい。最近のおばちゃんは成績が良いので余裕っぽい。


「いや」


 教師が答えた。


「『占い』サイトみたら『今日はテスト日和』らしい」



 私たちは一斉に彼に投げつけるものを探し出した。



 今日は大きな『パソコン』を投げてやる。勇者だから岩をぶつけられても平気だろうしな!

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