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おはようとパンを咥えて美形とぶつかるのは定番だが実行に移した例はまれ

起業(既出)

通信(既出)

高校(既出)

高校受験

ニキビケア

懸賞金

就職

ピラティス

金運

  様々な。ぶっちゃけ家庭の都合により私は定時制高校の代わりに通信高校を受けた。


 うちは無試験合格だが卒業できる者は少ないらしい。

 同級生も多彩。『就職』して仕事をしながら通ったり、『ニキビケア』したり『ピラティス』に夢中なシングルマザー。懸賞金』生活する半ニートとか還暦なのに女子高生風の衣装を愛用するおっちゃんと多彩な顔ぶれだ。


 だが『金運』に見放されているけど妙な能力に目覚めた私みたいなやつは。たぶんいない。



 さて。使い捨てコンタクトレンズである。

 コンタクトは高いのだ。

 私が生活する以上は機会あらばコンタクト代を回収せねばならぬ。

 そう思ってコンタクトをつけてみる。目の前に美形。おおっと?!



 パンなんか齧って。誰よこの子。

 たぶん普通の学校の生徒ね。美男子だわ。



「ご、ごめん。急に現れるからびっくりしちゃった」



 あ、知らない人がいるとは思えないけどちゃんと言っておく必要があるわね。


 実はこの世界は乙女ゲームの世界なの(ビシィ!)。

 え、知らない? 何でよ?

 説明されてなかった? 確かにわたしが知っていることが読者あなたがわかっているとは限らないわね。反省してあげるわ。



 転生しちゃった上にVRMMOの世界を自在に相互移動できる能力を得るなんて私ってなんて有能。ってそんな場合じゃない。



「お願い?! 今すぐ一万円貸して?!」

「へ?!」


「お姫様がゴブリンに襲われていて、今すぐ助けないと報奨金がもらえない!」

「……」



 ひくひくと『頭おかしい子』を見る彼の手を無理やり握り、私は再びコンタクトレンズを外して彼もろともあの世界に。



 そうか。そういえばポケットに入れてたんだ。コンタクトレンズ。

 あははっ! 意味なかったね! このイケメンさんには迷惑かけたかも?!

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