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ヤンデレ乙女ゲームの主人公だけどコンタクトレンズを外すとVRMMO風異世界に飛んだ  作者: 鴉野 兄貴
運命って信じるかい?「は?」

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ドラゴンは味方にすると頼りなく、敵にすると強い

高校受験 コンサルティング 中国留学 懸賞金

お小遣い稼ぎ ダイエット法 温泉宿 スキンケア

「やぁ! ひぃちゃん元気かい!」



 さわやかにほほ笑む白い服のイケメンはラーズさん。

 元は竜なので世界の違いなんて余裕らしい。


 無言で先日発行の『ネス湖にネッシー再び』と書かれたスポーツ紙を見せると彼は笑っていた。

 どうもあそこからわざわざ飛んできた模様。



 ちなみに彼は食事の必要が無い。

 竜族というモノはそういうものらしい。


 なんでも竜族総出、あのガタイでご飯を食べまくると世界が滅ぶそうで。



 この人、正義感が強くて短気で思い込みが激しいので扱いが大変なのよね。

 ついでに言うと高いところも好き。人間体だと落ちて目を回すけど。なぜ昇る。



「『ダイエット法』と言う趣味を人間は行うらしい」

「断じてそんなダイエットはない」


「では『中国留学』療法というのか」

「日本語怪しいわよ」



 なぜか『三年生のさんすう』というドリルを片手に勉学に励む彼。

 何故竜が算数。なんでも私たちの『高校受験』したいらしい。



「ラーズ様ならそれくらい楽なのでは」


 お姫様がご飯を作って彼にだす。


「それがね。文字を書いたことが無いんだ。読むのはできるのだけど」

「あ。悪筆なんだ」

 わたしが話すと彼がさらに続ける。

「的確に素早くメモを取るのも苦手だ。我々は聞いたことを即座に余すことなく覚える」「存じています」

 お姫様はあっちの常識に詳しいからなあ。



 しかし、一般的な高校だとノートを提出する義務がある。うちはないが。


 そして異世界人の『コンサルティング』をして『お小遣い稼ぎ』や『懸賞金』稼ぎは構わんが、竜を高校に通わせるとか斜め上だぞ我が友市子よ。



 溢れる軍資金をなんとかすべく『スキンケア』な『温泉宿』を向うに買った。うむ。

 このイケメンな人間体を持つ残念な竜は結構人が良いので私は好きである。



 ただし、異性としての興味は全くない。

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