イケメンは死なず
占い ケータイ 大学受験 旅行 敏感肌
就職サイト レンタルサーバー 金運
はぁはぁ。
「ヤツはどこだッ?!」
「逃がすな追えッ?!」
『ケータイ』を手に裸で逃げた変態を追う私たち。
「『大学受験』を再来年に控えて、何をやっているのかしらね。私たち」
市子のため息を無視。
あんたは『レンタルサーバー』や『就職サイト』運営が順調だからいいじゃない。
お姫様は『占い』の水晶を握る。
彼女の小さくきれいな形の唇が呪文を紡ぐと、柔らかな光と暖かい春の香りと共に水晶は浮かび上がり、そよ風と共に敵の位置を知らせる。
「ひいちゃんの『旅行』運は最悪。『金運』絶好調。失せモノ必ず見つかる。恋愛運はそれなり」
「遊んでいるんじゃないッ?」
そこに風に乗って男の声が。
「ふははは! 私は『敏感肌』でね。今日のところは温泉で失礼したが次は必ず……君の心を奪って見せよう!」
股間にタオルを巻きつけた変態はわけのわからぬ台詞を供述しており。
そこに茂宮が無言で円盤投げの円盤を投げつけた。当たった。これたぶん死ぬと思う。




